ユーザーレビュー 悪徳小説家 ザーシャ・アランゴ / 浅井晶子 いやあ、これは面白かった。ピカレスクものになるんだろうけど、型にはまらないユニークな一篇だ。主人公は実に悪いやつなんだが、なぜか共感させられてしまう、その書き方が秀逸。「悪」って一体何なのかと考え込んでしまう。ラストはもう一つスッキリしない感じもするが、まあいいか。 Posted by ブクログ 悪徳小説家 ザーシャ・アランゴ / 浅井晶子 確かに、「太陽がいっぱい」と比べたくなる。(主人公の人物造型、××が×から出てくる、あたり。) 結末がちょっとどうなのという感想をちらほら見かけるが、私は嫌いじゃないなー。 この虚無感、殺伐とした感じ、クールな感じが、50年代風に思えて、時々出てくる携帯やカーナビなどの小道具に、あ、そうか現代だっ...続きを読むたのか…とハッとする。 好みです。 Posted by ブクログ 悪徳小説家 ザーシャ・アランゴ / 浅井晶子 主人公は作家として世の中に認識されているが、書いてない。妻(ひきこもり)がタイプライターに向かって毎日何かを入力している。溜まると車庫に移動。それを勝手に持ち出している。浮気して子供出来た。仕方なく修羅場と向かい合う。が妻いなくなる(死亡?)浮気相手もいなくなる(死亡?)たまたま寄宿舎で同室だった男...続きを読むにストーカーされて、執筆してないことがバレる。家燃やす。粗筋書くとバカっぽいなあ。でもいい雰囲気で書けてると思うんだなあ。冒頭から四面楚歌な男がギリギリ綱渡りしてるようで、自分のS気質が十分消化される Posted by ブクログ ザーシャ・アランゴのレビューをもっと見る