【感想・ネタバレ】悪徳小説家のレビュー

あらすじ

世界的ベストセラー作家のヘンリー。妻のマルタとは愛し合っていたものの、編集者ベティと愛人関係にあった。しかし彼には、それ以外にも決して明かすことのできない重大な秘密があった。新作が残り20ページまで書き上がったとき、ベティから妊娠したことを告げられる。彼女との待ち合わせ場所に車で赴いたヘンリーは、魔がさしてアクセルを踏み、相手の車を崖から海に突き落としてしまう。しかし、帰宅したヘンリーを驚愕の事実が待ち受けていた……。真実と嘘がちりばめられた、巧緻きわまる長編ミステリ。

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Posted by ブクログ

いやあ、これは面白かった。ピカレスクものになるんだろうけど、型にはまらないユニークな一篇だ。主人公は実に悪いやつなんだが、なぜか共感させられてしまう、その書き方が秀逸。「悪」って一体何なのかと考え込んでしまう。ラストはもう一つスッキリしない感じもするが、まあいいか。

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2017年01月05日

Posted by ブクログ

確かに、「太陽がいっぱい」と比べたくなる。(主人公の人物造型、××が×から出てくる、あたり。)
結末がちょっとどうなのという感想をちらほら見かけるが、私は嫌いじゃないなー。

この虚無感、殺伐とした感じ、クールな感じが、50年代風に思えて、時々出てくる携帯やカーナビなどの小道具に、あ、そうか現代だったのか…とハッとする。
好みです。

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2016年08月02日

Posted by ブクログ

主人公は作家として世の中に認識されているが、書いてない。妻(ひきこもり)がタイプライターに向かって毎日何かを入力している。溜まると車庫に移動。それを勝手に持ち出している。浮気して子供出来た。仕方なく修羅場と向かい合う。が妻いなくなる(死亡?)浮気相手もいなくなる(死亡?)たまたま寄宿舎で同室だった男にストーカーされて、執筆してないことがバレる。家燃やす。粗筋書くとバカっぽいなあ。でもいい雰囲気で書けてると思うんだなあ。冒頭から四面楚歌な男がギリギリ綱渡りしてるようで、自分のS気質が十分消化される

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2020年09月26日

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