あらすじ
ロンドン警視庁の孤独な刑事、ケイト・リンヴィルは、敏腕警部だった父の惨殺現場となった生家を貸し家にしていたが、家の処分を決意。宿を取った近くのB&Bの14歳の娘アメリーが行方不明になる。捜査にあたるのは、ケイトの父の事件の時と同じ地元警察のケイレブ・ヘイル警部だった。その頃、1年前に失踪した少女の遺体が発見された。これは同一犯による誘拐なのか? しかし、アメリーは奇妙な状況下で発見される。防波堤から海に落ちかけていたところを男たちに助けられたのだ! 何があったのか? ケイトは管轄外の事件に再び巻き込まれる。
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Posted by ブクログ
ケイト・リンヴィル シリーズ第2作。シリーズ第3作から読み始めて、第1作を読んで、本作に。自分にとって3作目。ケイトもユアンも自省的に自分の行動を描写する。そこがすんなり作品に入り込める理由。
とにかく先が楽しみで、下巻へ。
自立して自分のことをわかっていて他人も冷静に観察できる女性が、マッチングサイトを使ってまでパートナーを求めるというのは、シリーズ第3作『罪なくして』を読んだときには解せなかったが、第1作から読んで起きたことを知ると、第2作の本作では、納得がいった。
『罪なくして』にも登場していたコリンが本作で初登場。体重82キロ、45歳。自信満々な男。フィットネススタジオに最低でも週4回は通うというのは、第3作を読んで抱いたコリンの印象とはちょっと違った。
Posted by ブクログ
関係があるようで、繋がりが見つからない4人の少女と事件。
ドキドキしながら読み進めています。
前作からのケイトとケイレブは相変わらず。二人のぎこちなく生きる感じが作品をより魅力的にしてると思う。さて、どう展開していくか。
下巻にいきます!
Posted by ブクログ
家出をした少女、連れ去られた少女と、今作でも複数の事案が同時進行形で動いていく展開。相変わらず読みやすくてどうなるのかが気になります。前作からの主人公で、最初、全く魅力的ではなかった控えめのケイトが、だんだんと魅力的に感じられていくから、シリーズものの持つ魔力は、不思議ですね。事件は全く先が見えないまま、下巻へ!
Posted by ブクログ
がーーーーーー(# ゚Д゚)
早う一緒にやれや!
はい、刑事ケイト・リンヴィルはまたしてもスカボローで事件に遭遇し、前作でほのかに想いを寄せたケイレブ警部と3年ぶりの再会
前作で事件を見事に解決に導いたケイトですが、自信のなさは相変わらず
ケイレブが世界で唯一自分を認めてくれているのは知っていますが、そうじゃないのよ、そこじゃないのよ
むしろそっちはどうでもいいのよ
一方のケイレブは未だアルコール依存症から抜け出せず、かつての自分のような天才的閃きは最早望むべくもないと、常に自分が選んだ道に迷いながら捜査を進めます
ふたりともに自己評価最低
ケイトは事件が気になりますが、自分なんかがしゃしゃり出てケイレブの邪魔になってはいけないと、またしても独自の調査を開始します
ケイレブもなんとかケイトにアドバイスを求めたいと思うものの、あまり強く求めても迷惑になると感じて早々にあきらめてる感じ
いやいやいやいや!
早う一緒にやれや!
んでサクッと解決しろや!
Posted by ブクログ
刑事ケイト・リンヴィルのシリーズ。というか、ケイトとケイレブ・ヘイル警部のシリーズ。
第2作。
1作目の事件から3年後、2017年10月。
ロンドン警視庁(スコットランドヤード)の巡査部長ケイトは、父親が殺された事件の現場だった実家を売る決心がつかず、人に貸していた。
ところが、借家人は家を荒らし放題に汚した挙句に夜逃げ。その始末に帰ってくる。
近くのB&Bに宿をとったところ、その家の娘アメリーの行方がわからなくなった。
スカボロー署のケイレブ・ヘイルが訪れて、思わぬ再会。
父の事件の捜査をめぐって二人は対立したが、ケイトの推理の方が当たっていて、ケイレブにはそれを認める度量があった。
ケイトは内気で頑なで社交性がなく、本来優秀なのに自己主張が全く出来ないために、職場では功績があっても、誰もはっきり認識しないような有様となっていた。
ケイレブは、ケイトの才能を認めて天才的だとすら評価した唯一の人間なのだ。ケイトはそんなケイレブにかって恋した。
ケイレブは有能なリーダーだったが、やや思い込みが激しく、間違った方向へ猛進する場合があった。人の生死を左右する仕事の重圧に負け、アルコールの問題を抱えている。
互いに深い所で通じているのだが、見た目がよくモテてきたケイレブが地味で暗いケイトに恋するはずはなく、もうケイトはすっかり心を抑えている。
半年前から、マッチングサイトに登録するというかってない行動に出て、あまり上手くは行ってないけれども、自分から男性と会ってみるということも始めていた。
14歳のアメリーがいなくなった日、1年ほど前に行方不明となった同じ年頃の少女の遺体が発見される。
パニックになる両親。
ケイトは、4年前のハナという少女の行方不明事件とも関連があるのではと疑い始める。
アメリーは、堤防から海に落ちかけるという、思わぬ状況で発見されることになるのだが…
一方、マンディという少女は母と喧嘩して家出して、街を転々としていた。
犯人と思しき人物の独白が挿入され、それが一人とは限らないが、犯罪であるのは間違いないと読者にはわかります。
でも一筋縄ではいかない!(笑)
不穏な空気が漂う中、奇妙な出来事が相次ぐ展開に引き込まれます。
ヒロインの造形がユニークで、話は二転三転、秀逸なシリーズ。
25年5月30日、レビュー。
Posted by ブクログ
ロンドン警視庁のケイト刑事が主人公のミステリ。偶然泊まったB&Bの14才の娘が行方不明になり、時を同じくして1年前に失踪した少女の遺体が見つかる。所轄ではないケイトが地元の警察と協力しながら、、と言う上巻。早く下巻が読みたい。
Posted by ブクログ
ケイト・リンヴィルのシリーズ第二弾。
最近読むミステリー、上下巻に分かれたものの多いこと!
そして悲しいことに
たいてい上巻では事件の進展がない。
今作はその最たるもので、出だしはすごくワクワクしたのに、その後はのらりくらりとした展開で
読むのがかなりしんどかった。
ケイトはあいかわらずのネガティヴ思考。
スカボロー署のケイレブも依然として断酒に苦しんでいる。
下巻で驚かせてくれないと、もう第三弾読まないかも知れないよ〜。