浅井晶子のレビュー一覧

  • 暗黒の瞬間

    Posted by ブクログ

    ドイツで発表された法廷ミステリの短編集。
    法廷物としては専門用語も少なめで(人名はちょっと苦戦しました)、それぞれの話は、短いながらもキュッと一捻りして着地します。
    ラストも意外とサラッと終わりました。

    0
    2026年07月14日
  • ポルトガル限界集落日記

    Posted by ブクログ

    猫の話から政治の話まで様々なタイプの話があって楽しく読めた。特に政治の話は興味深い。『EUは大国の論理で動いている』という文章はポルトガル生活を経験している著者だからでてくる文章であって、日本からヨーロッパをみている私からは決してでてこない。枇杷を自慢している旦那さんが可愛い。

    0
    2026年07月12日
  • ポルトガル限界集落日記

    Posted by ブクログ

    ポルトガルの田舎町での生活
    ぶどうやオレンジ、オリーブなどの果樹が
    敷地にたくさん実り
    ネコやイヌたちが庭を自由に行き来する
    美味しい料理と優しい隣人
    ステキな生活

    であると同時に、限界集落である村の未来は明るくない
    ポルトガルはEU内では小さな国で
    経済的につよいわけではないらしい
    いいこともわるいことも当然あるわけで
    それでも今そこで営まれている暮らしを大切に
    生きているというおはなし

    0
    2026年05月24日
  • ポルトガル限界集落日記

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ポルトガルの限界集落での暮らしをリアルに描いたエッセイ。海外の田舎暮らしの楽しさだけではなく、その大変さや現実も伝わってきて興味深かった。読んでいて、やっぱり住むなら食べ物がおいしい国がいいなと思う。手っ取り早く稼げるからユーカリ植林が広がっているという話は考えさせられた。山火事の問題や利権の話は、日本の山林開発にも通じるものがあり、遠い国の話とは思えなかった。

    0
    2026年05月24日
  • ポルトガル限界集落日記

    Posted by ブクログ

    ポルトガルの限界集落での暮らしなんて、日本には届かない情報が詰まってた。飄々としたポルトガル人と厳格なドイツ人っていう違いやら、文化の違いにびっくりした。

    0
    2026年05月11日
  • ポルトガル限界集落日記

    Posted by ブクログ

    日本で生まれ、長くベルリンで暮らした著者が、ドイツ人の夫とともに、ポルトガルの山奥の小さな集落へ移り住む。人口約10人の“限界集落”での暮らしにおける実体験を綴ったエッセイ。

    著者の多層的なバックグラウンドもあってか、「どの文化が優れているか」を決めつけない相対的な視点が貫かれているように感じる。

    日本人の細やかな感覚、ドイツの合理性、ポルトガルの緩やかさ。それぞれの特質が、状況によって長所にも短所にもなりうることが、具体的な生活描写を通して自然に浮かび上がる。異文化を知るというより、自らの「当たり前」を揺さぶられる感覚を味わうことができる。

    ポルトガルの山村では、時間感覚、労働観、所有のあり方、人との距離といった要素が、都市とはまったく異なる形で組み立てられる。時間は厳密に守るものではなく、状況に応じて変動するもの。労働は効率や成果のためではなく、生活そのものと直結する。物は完全に個人に帰属するのではなく、関係性の中で緩やかに共有される。そして人間関係は濃密で、干渉と支え合いが表裏一体となっている。

    こうした環境の中で暮らす人々は、総じて「緩いが、たくましい」。予定は崩れるものとして受け入れられ、完全なコントロールを前提としない。その代わり、何かが起きたときには柔軟に対応する力を持っている。この即応力と受容力こそが、彼らの生活を支える基盤である。

    食に対する姿勢も印象深い。ワインやオリーブオイル、バカリャウなどの郷土料理は、生活の核を成す。生産から消費までが生活圏の中で完結し、食べることはそのまま生きることに直結している。また、食は人と人とを結びつける媒介でもあり、共同体の維持に重要な役割を果たす。

    山火事や動物たちのエピソードは、この土地のリアリティを強く印象づける。火災は常に起こりうるものとして存在し、猫や狐は人間の生活圏と緩やかに重なり合う。そこでは、人間がすべてを管理することはできない。むしろ制御しきれないものと共存する態度が前提となっている。

    本書は、こうした生活を決して理想化しない。著者はその魅力に共感しながらも、不便さや摩擦も率直に描く。「スローライフ礼賛」に陥ることなく、むしろ現代社会における「豊かさとは何か」という問いを静かに投げかけてくる。

    異文化の紹介であると同時に、私たち自身の生活を相対化する視点を提供してくれる一冊。

    0
    2026年04月26日
  • ポルトガル限界集落日記

    Posted by ブクログ

    ドイツに20年住み、ドイツ人の旦那さんとポルトガルの山奥に移住した夫婦の話。
    海外の山奥の日常生活を垣間見ることができて面白かった。

    人がとっても温かく、お互いに助け合い、みんなが半自給自足のような暮らしのような生活。若いときには全く魅力に感じなかったが、歳を重ねた今はそんな心豊かな生活良いなーと思う。

    かなり高齢化が進んでいるようなので、近い将来S村もなくなってしまうのだろうなと思うと他人事ながら寂しい気持ちになった。

    0
    2026年04月09日
  • 罪なくして 下

    Posted by ブクログ

    「罪なくして」というこのタイトル、
    なんとなくわかるようなわからないような言い回しに感じられ、原題をしらべてみると、
    (ドイツ語なので英語に翻訳)
    “Without guilt”

    日本語だと、罪がない状態で、とか罪なしに。
    英語だと罪悪感なしに、とか罪の意識がない、となり
    またまたちょっと微妙な違いを感じてしまう。

    前者だとすると
    罪はないのに巻き込まれた感のある青年を。
    後者なら人を殺めることに躊躇のない
    犯人であるもう1人の男を指すように思う。

    とにかく今回はとてもスピーディーな展開で
    途中まではワクワクしながら読んだけれど、
    結末はすごく放り出されたような終わり方で
    えー、この先が気になるのにな〜、な気持ち。

    ケイトとケイレブは今後どうなるの?
    被害者たち、そして事件に関わった多くの人たちは?

    あれ?そう考えると
    タイトルの指す対象がほぼ全員にも感じられ始める。
    うわ〜〜。。

    早く次の翻訳を!

    0
    2025年07月26日
  • 裏切り 上

    Posted by ブクログ

    ケイト・リンヴィル シリーズ第1作!3作目『罪なくして』がおもしろかったので、これも読んだ。

    女性作家だからバイオレント系、スリル系ではないはずという想定で読んでいるが、そうでもない。
    それでも、バイオレンスシーンがつぶさに描写されているわけではないので、実は心理的スリルでそう感じるのかも。ひーやひやさせられっぱなしの上巻だった。

    『警察・スパイ組織解剖図鑑』にある本書の紹介に「主人公ケイト・リンヴィルの自己肯定感の低さ…!」とあるが、本当にそのとおり。『罪なくして』は、そうでもないように思えたが、本書で確認できた。

    登場人物の他人への批判的なものの見方や自省的な考え方(つまり根暗)が、実に自分好み。ただし、ケイトの他人に思うところはちょっとというところもあった。

    養子になった子どもが出てきて問題の種になるミステリーって、最近読んだよ。このケイト・リンヴィル シリーズの第3作だった。こちらの第1作に続いて、第3作も養子と養子を迎えた夫婦が登場していたということだ。
    ケイト・リンヴィルはヨークシャー州で養子に関する仕事でもしていたのか?調べてみたいところだが、とりあえず、保留。

    0
    2025年05月24日
  • 誘拐犯 下

    Posted by ブクログ

    「誘拐犯」下巻。
    前回、上巻で何も起こらなさすぎて…とこぼし、
    下巻はどうなることかと心配したが、
    スリリングな展開、来ました!
    なかなかに楽しめた。

    読みながら、いったいこの誘拐犯の犯人は誰なのか?と考えていた。
    容疑者候補はたくさん出てくるものの、
    犯人らしき人物が見当たらないので
    後半どんな展開になるかと思ったら…なるほど、
    そういうことだったのか!な結末。

    今回、不幸な主人公ケイトにようやくしあわせが訪れるか?というのも見どころ?の一つであったのだけど、
    そこもまた納得のエンディング。

    なんだかんだ文句言いつつ
    このネガティヴヒロインの行く末が気になり
    次作も読んでしまうんだろうなぁ。

    0
    2025年05月13日
  • 誘拐犯 上

    Posted by ブクログ

    ケイト・リンヴィルのシリーズ第二弾。
    最近読むミステリー、上下巻に分かれたものの多いこと!
    そして悲しいことに
    たいてい上巻では事件の進展がない。
    今作はその最たるもので、出だしはすごくワクワクしたのに、その後はのらりくらりとした展開で
    読むのがかなりしんどかった。
    ケイトはあいかわらずのネガティヴ思考。
    スカボロー署のケイレブも依然として断酒に苦しんでいる。

    下巻で驚かせてくれないと、もう第三弾読まないかも知れないよ〜。

    0
    2025年05月09日
  • メトーデ 健康監視国家

    Posted by ブクログ

    幸福だとか自由だとか、わからなくなってきた
    新しめのフランス小説に手を出してみたところ二つ続けてヒットしたということで、安直な発想で歩いていた海外小説コーナーで目を惹かれたSF小説。ドイツ、というだけで無条件にちょっと良いし。
    テーマは面白かったものの、淡白な印象に少し読みづらさを感じたからか、入り込み具合も浅かったような。
    健やかで幸せに生きたいし自由でありたいと考えてきたし、きっとこれからもそうだろうけれど、やっぱり考えすぎないほうがいいかな

    0
    2025年04月20日
  • 罪なくして 下

    Posted by ブクログ

    こっちが死んであちらが生き残るか。展開上の理由は示されているものの、それって作者のサジ加減次第なわけで、この作者なかなか意地悪だなと。

    スコップは、化学分析の手がかりになるものと思ったけど。プロファイリングや科学捜査をもっと取り入れて事件を解決してほしい。現代のお話なんだから。
    そこは百歩譲っても、あの終わり方。苦手。

    とはいえ、シリーズの既刊2作は読みますよ。

    0
    2025年04月19日
  • メトーデ 健康監視国家

    Posted by ブクログ

    コロナ禍のあの息苦しさ。この本はそれを思いださせる。

    舞台は「心身が健康であることが義務」の世界。国家が市民を監視、管理する。街は無菌状態。みなそれを疑問に思わず生きている。

    ある事件が起こり、男が投獄、無実を訴えながら自死する。弟の無実を信じる姉が、その判断を下した社会システムに疑問を持ったがゆえ、思わぬ展開に巻き込まれる。

    いったん社会からレッテルが貼られると、一挙手一投足すべて悪意ある「ストーリー」に沿って解釈される恐怖。(「誰とも」が「ダレトモ」になる場面はぞっとした!)

    でも主人公である姉は信じる道を進む。強い。

    コロナ禍を彷彿させるが、あとがきによると2009年刊行。コロナ勃発の10年以上前!

    0
    2025年03月20日
  • 罪なくして 下

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    CL 2025.3.18-2025.3.20
    二人の主人公がどちらも問題を抱えていて、決して優秀な刑事というわけでもないところが他の作品と一線を画す。
    シリーズが進むに連れてケイトの魅力がわかってきて好きになってきたけど、警察ミステリでこの結末もまた斬新。
    本作はシリーズの転換期になるのかな。

    0
    2025年03月20日
  • 罪なくして 上

    Posted by ブクログ

    CL 2025.3.15-2025.3.18
    このシリーズの1作目があまり好みでなかったので少し批判的に読んでいたけど、今作は引き込まれる。場面展開が早くてついページを捲る。
    下巻に期待。

    0
    2025年03月18日
  • メトーデ 健康監視国家

    Posted by ブクログ

    不健康でいることさえ犯罪となった完全管理社会。その中で不可解な事件を追う主人公のサスペンス。社会に属するものは健康であるべきという公の思想と、個人は愚行権を行使する自由を有するという対立の未来を描いたディストピア小説。

    0
    2025年01月09日
  • 誕生日パーティー

    Posted by ブクログ

    面白くなるかも…と思いながら読んでいたれど、
    政治的な内容がちょっと好みではなく、、
    面白くなる前に断念…(涙)

    でも評価はかなり良いので、
    いつか再チャレンジする予定!

    0
    2024年10月25日
  • メトーデ 健康監視国家

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    健康であることが個人の権利ではなく義務となった超健康管理監視社会「メトーデ」で弟の事件をきっかけに転落していく女の物語。

    弟の起こした事件の真相がだいぶ早い段階で予想がつく程度のカラクリ、さらにメトーデがどれほど大衆の生活に国家宗教レベルで根付いているのかの描写が少なかったせいで、あまり世界観に没頭できなかった。そのままストレートバッドエンドな展開かと思わせておいてのひねりの効いたバッドエンドは良かった。翻訳小説ならではの読みづらさがある。

    0
    2024年09月22日
  • 裏切り 下

    Posted by ブクログ

    確かに意外性のある犯人設定ではあるが、そこに至るまでが長い。

    結局本筋には関係のない話が多すぎて中盤は大きくダレてしまう。特にあの監禁家族のエピソードなんて全体を大きく締めているが必要だっただろうか?

    文章も上手いしキャラは濃厚に描き分けられているが、どのキャラもトラウマが大きすぎて感情移入しにくい。
    シリーズ化は分かるが次回はどうなんだろう?

    0
    2024年08月16日