似鳥航一のレビュー一覧
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ネタバレ葵の父に認めて貰うべく、和菓子職人の大会優勝に向け栗田と葵はお菓子の完成度を高めていた。そんな中、栗丸堂に掛かってきた一本の不思議な電話。そこから人探しが始まる…
いい所で邪魔された栗田と葵が、お互いキスの機会をチラチラ気にしてる所が何とも可愛かったです。いい年なのにピュアな二人が微笑ましい。
そして、葵の父や葵のお見合い相手候補の幸臣から言われた鳳凰堂への出世の道をキッパリ否定する栗田の心意気が本当に格好良いです。和菓子のお嬢様だからではなく、葵個人を好きになったと言い切るのも素敵です。
大会の後でプロポーズしたいと案に言う栗田に、葵もその気持ちを理解してくれているのがニマニマし -
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ネタバレまさか続編が出るとは! 和菓子に興味を持つきっかけとなった大好きな本なので嬉しいです。そして、相変わらず和菓子の描写が具体的すぎるから、お腹が空いている時に読んじゃいけない…。
栗田さんと葵さんの関係が変わったからか、栗田さんの葵さんに対する気持ちの描写が前よりもずっとずっと多くなっていました。隙あらばすぐ葵さんのことを考えるし、すぐ心の中で褒めるしで、お花畑期みたいで微笑ましかったです。
新たな人物も登場したけれど、謎が多すぎました。いったいどういう人物なのか全く想像できないし、これからどのように絡んでいくのか楽しみです。
もくじのページが可愛くて好きだったのに、今回はものすごくシンプルに -
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ネタバレついに最終巻。今回はすべての謎が明らかになるからか、和菓子の話よりも人との話が中心だった気がします。
誰かが嫌な思いをすることもなく、綺麗に終わったのでよかったです。葵さんの、心の奥深くにずっとしまって隠していた辛い気持ちも解決したし、栗田さんもちゃんと想いを伝えられて、私まで幸せになりました。
そして和菓子を見ると、ついつい反応してしまうようになりました。なんだか和菓子が私の生活の一部になってしまったようです。
心がポカポカとあたたかくなる、優しい物語に出会えてよかった…
続編が出ているみたいなので、早く買って読みたいです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレついに葵さんの過去が明かされました。そして、3巻から登場していた怪しい男の名前やその人との過去も明かされましたが、真実はまだ謎に包まれたままなので、次の5巻ではどうなるのでしょうか…
また、最後に少しだけ載っていたお話。あれは、彼の思いや真実を知る者は誰もいないのでしょうか? みんなずっと勘違いしたまま…?
登場人物みんなが和菓子を美味しそうに食べるし、相変わらず映像がなくても分かるくらい美味しそうな和菓子の描写をするから、バイト終わりの電車で食欲を刺激されて、ゴクリと喉を鳴らしながら読んでいました。
「水羊羹」のお話で出てくる敦さん、ずっと嫌な男だなあと思っていましたが、最後の見開きのページ -
Posted by ブクログ
和菓子の描写が細かくて、頭の中で味や香りを想像してしまいました。口に入れたときの舌触りや、咀嚼したときの歯ごたえ…どれも丁寧に表現して文字を連ねているから、まるで自分がまさにそうしているかのような感覚になりました。お腹が空いている時に読むべきではなかったです…あんなに美味しそうな描写をされたら、誰だって和菓子が食べたくなってしまいます!
食べると思わず笑顔がこぼれ、無意識に「美味しい」と声に出してしまうような栗丸堂の和菓子。私も食べてみたいです。
人の動かし方というか、魅せ方も上手で、最初は「嫌な奴!」なんて思っていた人も、真実を知ると今までの嫌だった気持ちが消えて180度見方が変わりました。 -
Posted by ブクログ
基本、ファンタジーである。
現代科学では割り切れない状況設定で、
まぁハナからフィクションと思って読む(^ ^
が、分かってても、先が読めたとしても、
読んで面白いものはやはり面白い(^ ^
「マンガじゃん」と思うようなキャラ設定も、
現実味はあまりないが当人達の心象描写が巧みで
引き込まれて読まされてしまう(^ ^
正直、展開もオチもほぼ予想通りではあった。
が、「意外性」に頼らなくても
きちんとエンタテインメントとして成立している。
これぞ「筆力」というものなのだろう。
何気ない日常の描写が美しい(^ ^
ふとした瞬間に気づく「自分の心の動き」が愛しい(^ ^
そして、運命に翻弄さ