あらすじ
冬の足音が近づく晩秋の浅草。晴れて営業再開となった栗丸堂には、ふわりと微笑む和菓子のお嬢様と、苦い顔をした若主人の姿があった。
それもそのはず、伝統ある茶道家・白鷺流宗家から関西支部の客人を饗す茶菓子の用意を頼まれたのだ。浅草に軒を構えたばかりのライバル店「夢祭菓子舗」の主も同じ依頼を受けているという。
和菓子をめぐる騒動は、秋の空のようにころころとその表情を変え--。にぎやかであたたかい、おいしい人情物語をどうぞ。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
歴史が上手く絡んだ話が出てきて、読んでいてすごくワクワクしました。
突然全然知らない人たちの話が始まって何事かと思いましたが、これから少しずつ繋がっていきそうだし、何気に重要そう…? そして嫌な予感もします。
上宮さん、いったい何者なんだろう…。何やらすごそうな人だということは今回改めて分かったけど、本当に謎だらけで気になります。いつ明らかになるのでしょうか。
今回登場したすあまという和菓子、たぶん一度も食べたことがなかったので、せっかくなので食べてみました。一口食べたときは「味がしない…?」と思いましたが、じわじわと口の中に優しい甘さが広がっていって美味しかったです。小説内の「生地を歯で心地よく押し潰すたびに、淡い甘さが口いっぱいに広がる。ほっとするような素朴な甘さだ」という描写が的確すぎる。
Posted by ブクログ
新章第2弾。
今回は久しぶりに茶道家・白鷺流宗家やライバル?の「夢祭菓子舗」の店主が登場。ライバルとの一戦?なのに、鮮やかな落としどころで仁くんは何者なのやら。
今回もおいしそうなお菓子とともに。
パワーバランス?栗丸堂にまつわる人たちの相関図がほしい。
Posted by ブクログ
台風で看板が店に直撃し、改装していた店がようやく営業再開。ドキドキしてましたが、お客さん戻ってきてホッとしました。
人形焼を見ただけで過呼吸を起こした由加。見たこともない不気味な形の人形焼が宅急便で送られてきて、その意味とは…
ハッキリ付き合おうと言葉にしなくても、何となく付き合っている雰囲気になっていた由加だけど、本心ではそこまで相手に大して恋愛感情を持っていないのにそんな雰囲気なのは、結構厄介ですね。しかも、相手が良い人だったならまだしもアレはない。栗田のお陰で曖昧な関係が終わらせられて良かったです。
葵との付き合いも、家柄ゆえ不安な要素もありますが、今後葵の家とどう向き合うのか不安ですが楽しみです。
Posted by ブクログ
栗丸堂の営業再開シーンは、やっぱり!となったw
そりゃ、そうでしょう!うん、うん。
栗田と葵のカップル、本当にほのぼの温かい。
デート中でも、やっぱりいろんなハプニングに見舞われちゃうのもあいかわらず。
拓也君、2人と出会えてよかった。
それにしても、葵って本当に鋭い。あれだけでそこに気付くとは。
人形焼きの件は、腹が立って仕方がなかった。
まったく、なんてやつだろう、ほんっとさいってー。
でも、きっと、災い転じて福となすと信じよう。
「外伝」は、「彼」があまりにも昔から変わっていなくて笑ってしまった。そうか、ずっとそうなのねって。
とっても、「らしい」んだもの。
さて、栗田と葵の仲に進展がありそうで、続きが楽しみでならない。早く!
Posted by ブクログ
最終的には面白かったという感想だけど、なんだか話があっちこっちに飛びすぎてるような…。ま、日常生活とはそのようなものだ。と、とらえましょうか?
Posted by ブクログ
今回は意外と難しかった印象。
すあまと州浜って食べた事ないからか、すんなり入って来なくて。卓也くんの話は意外性があって良かったけど。
次の聖徳太子の地球儀も、なんだよって感じで(笑)
人形焼きの話も回りくどいっていうか・・・
だけど栗丸堂の登場人物は好きなんで〇です。
Posted by ブクログ
読んでると甘いものが食べたくなってきます。大福も人形焼もずっと食べてないなぁ。わりと行きやすいところにに人形焼の老舗があると知ったので今度買いたいな。上宮がなかなかいいキャラで好きだけど、本格的に活躍すると謎が一瞬で解けちゃうね。弓野とかネットで上手いことやってる人の印象が罪悪。