富安陽子のレビュー一覧
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ネタバレ天と地、と書いて「あめとつち」の方程式。
この春で中二になる田代有礼(たしろありのり)はおかしな夢をみた。大きな猿が「くるすの丘に、来い」と言う。それが、毎晩だ。
その直後に引越しが決まり、できたばかりの小中一貫校「来栖の丘学園」に通う事となる。
しかしまだ人数の少ないこの学園、中学2年生にあたる8年生は3人。
アレイの他には、数学の天才だけど、数学以外のことは「とてつもなくバカ」と評判の厩舎修(きゅうしゃおさむ)通称Q。
女子は一人で、岡倉ひかる。小柄で、あまり喋らないが、音楽の才能がある。
有礼はと言えば、見たものはなんでも覚える能力がある。自分では稗田阿礼にオマージュをこめてアレイと名乗っている。
アレイは変人Qと仲良くするつもりはなかったが、学園内を歩いていて、不意に異空間に閉じ込めたれてしまう。
なんとかそこを抜け出せたものの、なぜそんな事になってしまったのかは二人にはわからない。だが、二人して担任の井波先生に呼出をくらって逃げだした時、夢に出てきた大きな猿と出会う。そして、アレイは、Qもまた大きな猿の夢をみていたことを知る。
大きな猿が語りかけてくることには・・・
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Posted by ブクログ
ネタバレ小学4年生のケイと、ケイと10歳しか変わらないメイおばさんを中心に描かれたお話。
二人は他の人とは違う、特殊な能力を持っており、それは物に宿っている精霊、いわばアヤカシを見ることのできる性質を持っている。
ケイはとてものんびり屋な正確で、興味を持ったものや疑問に思ったことをそのまま口にしたり行動に移したり、子どもらしい少年。
メイおばさんは、自分自身がアヤカシを見ることができるゆえの苦労から、今ではアヤカシが見えようが話しかけられようが無視を徹底している。しかし、甥のケイはどんなにメイが厳しく怒っても好奇心に負けてアヤカシと関わってしまう。
その様子が頻繁に描かれており、自分勝手さが目について正直この人とは関わりたくないタイプだなと思ってしまう。
私自身、メイおばさんと同年代に当たるので、視点がケイよりではないというところから来る感情なのかもしれない。
けれど、ケイくらいの年齢の子から見たら、20歳くらいのお姉さんを見ると、ガミガミうるさくて、ちょっと自分勝手でいて、でもどこかかっこよく見えるのかもしれない。(私は全くかっこよくは映らないが)
でも、このガミガミうるさいメイおばさんも後半は少し、しおらしくなる。
ずっと心につかえていた、しこりがやっと溶けてきたようだ。だから、今までのアヤカシに対しての接し方が完全無視という方法であり、文章だけの本でありながらも、耳を塞ぎたくなるほどのケイに対しての説教は、この、自身のアヤカシ関連の相当な嫌な出来事があってのことだったのだと言うことがわかる。
また、人やものは繋がりを求めていて、どこか知らぬ間にも繋がりがあるのだと。
時間や季節、過去から今、そして未来、色んな物同士にも、繋がりがあるのだと。
未熟な私にはわかるような、わからないような。
考え方が根本的に違うというのもあるのかもしれない。だけど、このような考え方もあるのだ、ということだけは覚えておこうと思う。 -
Posted by ブクログ
富安さんの本を読んでみようかな、と思って何を読むか悩んだ末、とりあえず人気のありそうなシリーズものの1つ目に手に取ってみました。
うーん面白い。
なんせ冒頭一文目が、こうです。
「ユイにとって、じぶんのママがほんとうはキツネだということは、それほど大きな問題ではなかった。」
この、とんでもない設定を当然のように受け入れさせてくるところが、ファンタジー心をくすぐってわくわくさせてくれます。
時代劇好きの鬼丸おじいちゃんに不吉な予言ばかりしにくるホギおばさん、冒険家で大ぼら吹きの夜叉丸おじさんに、化けるのが上手なスーちゃん…キツネ一族の面々がお邪魔しに来るのも、どうにもはた迷惑だけど憎めない。個人的には、キツネの姿のままテレビのリモコンを占拠して、ソファに居座る鬼丸おじいちゃんが実にいい。
なにか問題が発生したとしてもなかなか親には言えない辺りとか、子どもの頃に返った気持ちで信田家の日常(?)を一緒に楽しめました。