富安陽子のレビュー一覧
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児童文芸賞受賞作家富安陽子さんの近頃の作品。
導入のあたりは、孤児の引き取り話とか、捨てられていた子供が、育ての親がなくなってしまってとか、昔読んだ、小公女とか小公子とかの雰囲気。
ちょっとわくわくしながら読みました。
中盤から、不思議話、そして、よみがえり話、神がかりの話と展開していきます。
終盤、無理があるかなあ。でも、まあ、こんなものかなあ。
終章は、まあ、こんなもんでしょう。
児童向けであることを考えれば、文字数もこんなあたりで抑えることもあり、描ききれないところも許すか?
でも、この本を読んで子供たちが満足するのでしょうか?
正直、もう一息、よく練りこんで -
Posted by ブクログ
月と奇妙な手がかりと共に、里子候補として連れてこられた2人。
そして差し出された驚くべき現実と
藁にもすがりたいと実行された願い。
親の事が出てきて、その人間にはありえない身体能力に
納得でした。
片方はともかく、もう片方は次元の問題ですし。
しかしこれ、その『時点』に戻った時、行かなかった人達は
パラレル、としてそこから未来を歩むのでしょうか?
それとも世の中の全員が、そこまで戻ってしまうのでしょうか?
そんな細かい事を気にしてはいけない、という説もありますが。
何かを願う時、一時の感情に任せてしまうと
とりかえしのつかない事になる、という教訓。
しかし…あの人が選んだ未来は、それはそ -
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ネタバレ食べなくても平気だけど、食べられないというわけでもないんです。
ピックニックといえばおむすびだし、
パーティといえば御馳走!ってことで
いろいろ楽しんじゃってる妖怪さんたちがかわいい。
そもそも後からきたのは人間であって、
共生っていったって、水害から守る、とか電気つくる、とか
妖怪さんたちが人間のためにしてくれてることの方が大きいというか・・・。
そのへん不満も言わず、いいのか?っとちょっと思ったりも。
おおかみはしごはすごかった。
どちらかというとぬらりひょんさんの仕事っぷりが読みたい。
あ、絵がなかなか変わった感じで・・・と思っていたら
「頭山」のひとだったのでビックリ。
なるほど、 -
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両親のいない午後に、姉弟妹は好きな時間をすごそうと計画。
と思ったら、またしてもおじさんのおかげで大変な状態に。
迷惑をかけている、と思わない大人は面倒というより
どうしようもない生き物です。
もはや『大人』のカテゴリーにも属さないかと。
最初から最後まで自分が悪いと思っていないのが
いっそ素晴らしいですね、と言いたくなるほどに。
こんな大人になってはいけません、という見本です。
子供ならばまだ矯正がきくでしょうに…もう無理無理。
しかも、驚くような台詞を吐いてくれました。
見ざる言わざる聞かざる、には、なるほど、です。
全員が能力に目覚めたという事は、3人力を合わせて?
次回もまた、お -
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化野原団地(あだしのはらだんち)には妖怪一家の九十九さんたちが住んでいる。そもそも、この化野原は野原と雑木林で、たくさんの妖怪たちが暮らしていた。そこへ人間たちがいきなり団地を作り始めた。住むところを追われそうになった妖怪の代表としてヌラリヒョンが市役所に建設中止の直談判に行く。あちこちをタライマワシにされたあげく、たどりついた『地域共生課』で、担当の野中さんから、いっしょに団地に住みましょうと提案される。
もともと家族ではなかったヌラリヒョン・やまんば・見越し入道・ろくろっ首・アナノジャク・サトリが家族となり、人間たちと共生し始める。
日本古来の妖怪たちが次々登場。
団地開発で住処を追わ -
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ネタバレ町の楽器博物館から横笛と鼓とマラカスが盗まれた!校外学習で見たけど、そんな物好きな泥棒がいるなんて?しかも、バナナを食べながら3人の不審者がいたという目撃情報。
恭平は学校帰りに楽器博物館に立ち寄ってしまった。そこには、恭平を連れてくるようにお使いを言いつかった座敷童がおり、またまた恭平は鬼灯先生の所に助手としてオバケ事件を手伝う事となった。
今回は、七化山の3匹の化けサルが依頼者。3匹のうち2匹が石になってしまったのだ。そしてほとんど同時にイノシシ夫婦も石に・・・。鬼灯先生は、初めての難病の原因を探るべく、恭平と七化山のオバケたちに事情徴収にまわる。2人はこの難病をなおす事ができるのか?