斉藤隆央のレビュー一覧

  • 量子超越 量子コンピュータが世界を変える

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    量子コンピュータの原理ではなく、これまでの検討の変遷と将来の応用事例がメイン。これまで試行錯誤的な手法で検討されてきた化学や生物学はじめとしたあらゆる分野が、量子力学的なシミュレーション計算の手法にとって変わる。各分野における技術革新の速度がデジタルの比ではなくなる。

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    2025年02月16日
  • 「生きている」とはどういうことか 生命の境界領域に挑む科学者たち

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    生命とは、という観点で科学的な面や哲学まで視野を広げ現時点でのわかるところまでが書かれている。結論が確定したわけではないが興味深い歴史である。

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    2023年08月15日
  • 奇妙で不思議な菌類の世界

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    ネタバレ

    植物と菌類の共生は、手塚治虫が『三つ目がとおる』に登場させた植物の王ボルボックスを彷彿とさせる。植物を枯らしもし育てもするという点で、菌類がボルボックスである。
    個人的には『菌類が世界を救う』で見知っていたことだが、本書は絵本で、小中学校以来の理科知識を更新する程度の知的刺激のためにちょうどよいかもしれない。

    ただし、暗色の背景に黒い文字という、識字に難ありのレイアウトは読む人を選ぶかもしれない。原書のスタイルを墨守したのかもしれないが、この点はひどい仕事だと思う。

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    2023年07月13日
  • 神の方程式 「万物の理論」を求めて

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    完全文系ですが、三体で出てきたひも理論、10次元(11次元)などの表現が、実際の理論に基づいているとのことで興味を持ち、この本を手に取りました。

    読み終わった感想としては、言ってることの半分も理解できなかったですが、それでも数式を使わずなるべく平坦な言葉で説明してくれるので、なんとなくの概要は掴めたような気がしています。それもこれも、作者の解説が異常に上手いからですね。

    いきなり本題に入るのではなく、アインシュタインをはじめとする数多の物理学者がどういった挑戦を経て理論を構築したか。また、それによって生み出されたブレイクスルーや課題を一つひとつ丁寧に説明してくれたので、最後までワクワクしな

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    2023年01月18日
  • 神の方程式 「万物の理論」を求めて

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    初心者にもわかりやすく書かれているとは言いながらも内容はやはり難しく、大きな物理学の流れをなんとなく分かったような気にしてくれただけだった。
    ひも理論の10次元11次元はまるでSF映画を見ているようで映画としては面白いが、しっくり理解するには程遠かった。
    物理学の世界はどこまでいくのだろう。宇宙の起源は見つかるのだろうか?

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    2022年11月23日
  • 彼らはどこにいるのか 地球外知的生命をめぐる最新科学

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    単なる「エイリアンはいる」と言うような興味本位的な本ではなく、地球外知的生命探索(SETI)を世界ではいかに本格的に、そして真面目に、さまざまな角度から研究が行われているかと言うことが書かれている本。
    生命が人間とは異なるものである可能性を考えれば、地球と同じ条件がそろう必要はなく、何らかの命が生まれる環境は幅広くあるはず。しかし地球外に生命がいるとしても、どんな知能があるかもわからない相手と、いかにコンタクトをとるのか?
    これに関しても、人類が歴史の中で今日コミュニケーションをとれるようになっていることが示唆していると言う。
    中には理解が難しいところもあったが、筋は理解できた。そして今までは

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    2021年07月19日
  • サイエンス・インポッシブル SF世界は実現可能か

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    念力やテレポートのような、SFによく登場するギミックがどの程度実現可能かどうかを考察する本。 出版は2008年だが、実現しそうな技術でも最低一世紀はかかるような内容なので、古さは殆ど感じなかった。(出版当時はヒッグス粒子が発見されていなかったり、私が知らない発展も沢山あるはず。)全く理解できない部分もあったけど、ワクワクできたことは間違いない。特に宇宙全体に及ぶ話題は壮大で楽しい。「この宇宙全体が時間の中をジグザグに行き来するたった一つの電子から成るものかもしれない」という話はシンプルすぎて怖くなった。

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    2021年05月23日
  • タングステンおじさん 化学と過ごした私の少年時代

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    学校で習った元素周期表(水平リーベぼくの船…)とか
    理科室で実験した水分解とか
    当たり前に習ったけど、それを発見するのにたくさんの科学者が
    いろんな仮説たてて実験してめちゃくちゃ時間かけてたんだなあとしみじみ。
    つぎつぎと解明されていく元素の事実を、科学にのめり込んだ少年の目線で読んでいると自然と自分も楽しくなってきます(難しくてよくわからないところも多々ありましたが)
    新しいなにかが発見された当時の世間の反応が新鮮だったり怖いなと思ったり。
    X線が発見された当時、見透かされることを恐れて鉛の下着が売られたり。
    放射能の危険性がまだ十分に議論されておらず、放射能は治療効果があるといわれ、医師が

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    2021年04月19日
  • 人類、宇宙に住む 実現への3つのステップ

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    ネタバレ

    地球が壊滅的な打撃を受けて住むことができなくなった人類がどこへ向かうのか、人類の未来図を描いた本。近未来の月や火星への移住から太陽系外への進出、最後は人体の改造や強化による恒星間移動までの未来を予測する。
    現代物理、宇宙開発の最新知識を動員して考察されていて興味深く読めた。
    ただ著者の描く未来が数十年から万単位(更に先も)を想定しており、読み進めるほどに現実感が無くなり、SFの世界を紹介されているようで、話は面白いけれどそういう想像の世界は物理学者でなくても書けそうな気がした。
    この本の後半部分がいま一つ興味が持てなかったのは、果たして数万年先も人類は存続するのだろうか?という自分自身の素朴な

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    2020年11月06日
  • 2100年の科学ライフ

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    コンピュータ、人工知能、医療、ナノテクノロジー、エネルギー、宇宙旅行、近未来「現在~2030年」世紀の半ば「2030年~2070年」遠い未来「2070年~2100年」の各段階で、現在のテクノロジーはどのように発展し、人々の日常生活はいかなる形になるのか。世界屈指の科学者300人以上の取材をもとに物理学者ミチオ・カクが私たちの「未来」を描きだす。

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    2019年08月23日
  • パラレルワールド 11次元の宇宙から超空間へ

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    まだ読み途中
    なのに、我が家の中の
    パラレルワールドに消えてしまった。

    見つけたらまた読む…(はず)

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    2018年07月19日
  • サイエンス・インポッシブル SF世界は実現可能か

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    海外版 空想科学読本
    著者のミチオ・カク氏は本職の物理学教授であり、現代物理学の第一人者。
    スターウォーズや、スタートレックなどSF映画を題材にして、実現可能性を論じた本。ちょっと飛ばし読みになったが興味深い内容。

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    2018年07月16日
  • フューチャー・オブ・マインド 心の未来を科学する

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    心と脳科学の進化、意識のモデル化。テレパシーや念力、記憶のダウンロードや知能強化。マインドコントロール、人工知能、心が物質を越えエネルギーそのものとなること。

    意識をフィードバックループによりモデル化し、パラメータに社会関係や時間を加えてレベル分けする、というのが面白かったです。

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    2018年04月09日
  • 生命、エネルギー、進化

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    ビル・ゲイツが絶賛するので読んだが、今の自分には絶望的な難しさ。この本での学びは自分がいかに無知であること。非常にありがたい経験。

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    2018年03月11日
  • 2100年の科学ライフ

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    5年で結構変わるんだなあ。といっても今のあちこちで見る予測のベースが多分この本なんだろうと読んでいて思う。

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    2017年11月05日
  • 生命、エネルギー、進化

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    生命誕生の謎に迫るすごくワクワクする本でした。書き方も面白く、素人でも興味を引くように言い回しが随所に施されているが、内容はかなり専門的。ほとんど飛ばして読みましたが、それでも、何かワクワクするものは感じました。

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    2017年07月31日
  • 生命、エネルギー、進化

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    ビル・ゲイツ絶賛とのことだが、うーむ、各論が難解でちょっと手に負えない。離乳食くらい噛み砕かれた解説を待つ。

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    2016年11月01日
  • フューチャー・オブ・マインド 心の未来を科学する

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    科学は心、すなわち記憶、思考、感情をどれくらい解明できているか?

    アメリカの著名な物理学博士で科学ジャーナリストのミチオ・カク氏が、最先端の研究の調査、インタビューを通じて、SFの世界がすぐ近くまで来ていることを教えてくれる。

    とはいっても、物理的に可能かどうかを判断しているだけで、時間軸についてはあえて予想を控えている。それはそれで好印象である。

    記憶をインストールしたり、意識体として宇宙をさまよったり、読んでいるとワクワクする。

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    2015年09月09日
  • フューチャー・オブ・マインド 心の未来を科学する

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    前作からテーマをかなり絞り込み、心(=脳)について深堀りした一作です。ページボリュームはかなり有りますが、多数の映画作品を引用していて取っ付き易さはさすが定評のあるとおりだと感心しております。
    次は何のテーマを取り扱うのか、このまま心の未来を掘り下げるのか?興味深いです。
    私としては一旦、これまでに予想した事柄について振り返っていただき(例:作品「2100年の科学ライフ」記載事項など)ギャップの解説が読みたいものだと思っています。

    今回は出版が早かったですねぇ。原本(英語)→和本(日本語)の前作までのペースだとあと1年は出ないと思っていたのに意外でした。しかも値付けもお手頃ですし。

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    2015年07月19日
  • フューチャー・オブ・マインド 心の未来を科学する

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    久々に本格的面白ノンフィクションを読んだ。
    特にロボットに関する記述は読んでいて、ドキドキする。
    これからの人間はロボットにお世話になるのが良くわかる。

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    2015年04月13日