斉藤隆央のレビュー一覧
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完全文系ですが、三体で出てきたひも理論、10次元(11次元)などの表現が、実際の理論に基づいているとのことで興味を持ち、この本を手に取りました。
読み終わった感想としては、言ってることの半分も理解できなかったですが、それでも数式を使わずなるべく平坦な言葉で説明してくれるので、なんとなくの概要は掴めたような気がしています。それもこれも、作者の解説が異常に上手いからですね。
いきなり本題に入るのではなく、アインシュタインをはじめとする数多の物理学者がどういった挑戦を経て理論を構築したか。また、それによって生み出されたブレイクスルーや課題を一つひとつ丁寧に説明してくれたので、最後までワクワクしな -
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単なる「エイリアンはいる」と言うような興味本位的な本ではなく、地球外知的生命探索(SETI)を世界ではいかに本格的に、そして真面目に、さまざまな角度から研究が行われているかと言うことが書かれている本。
生命が人間とは異なるものである可能性を考えれば、地球と同じ条件がそろう必要はなく、何らかの命が生まれる環境は幅広くあるはず。しかし地球外に生命がいるとしても、どんな知能があるかもわからない相手と、いかにコンタクトをとるのか?
これに関しても、人類が歴史の中で今日コミュニケーションをとれるようになっていることが示唆していると言う。
中には理解が難しいところもあったが、筋は理解できた。そして今までは -
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学校で習った元素周期表(水平リーベぼくの船…)とか
理科室で実験した水分解とか
当たり前に習ったけど、それを発見するのにたくさんの科学者が
いろんな仮説たてて実験してめちゃくちゃ時間かけてたんだなあとしみじみ。
つぎつぎと解明されていく元素の事実を、科学にのめり込んだ少年の目線で読んでいると自然と自分も楽しくなってきます(難しくてよくわからないところも多々ありましたが)
新しいなにかが発見された当時の世間の反応が新鮮だったり怖いなと思ったり。
X線が発見された当時、見透かされることを恐れて鉛の下着が売られたり。
放射能の危険性がまだ十分に議論されておらず、放射能は治療効果があるといわれ、医師が -
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ネタバレ地球が壊滅的な打撃を受けて住むことができなくなった人類がどこへ向かうのか、人類の未来図を描いた本。近未来の月や火星への移住から太陽系外への進出、最後は人体の改造や強化による恒星間移動までの未来を予測する。
現代物理、宇宙開発の最新知識を動員して考察されていて興味深く読めた。
ただ著者の描く未来が数十年から万単位(更に先も)を想定しており、読み進めるほどに現実感が無くなり、SFの世界を紹介されているようで、話は面白いけれどそういう想像の世界は物理学者でなくても書けそうな気がした。
この本の後半部分がいま一つ興味が持てなかったのは、果たして数万年先も人類は存続するのだろうか?という自分自身の素朴な -
Posted by ブクログ
前作からテーマをかなり絞り込み、心(=脳)について深堀りした一作です。ページボリュームはかなり有りますが、多数の映画作品を引用していて取っ付き易さはさすが定評のあるとおりだと感心しております。
次は何のテーマを取り扱うのか、このまま心の未来を掘り下げるのか?興味深いです。
私としては一旦、これまでに予想した事柄について振り返っていただき(例:作品「2100年の科学ライフ」記載事項など)ギャップの解説が読みたいものだと思っています。
今回は出版が早かったですねぇ。原本(英語)→和本(日本語)の前作までのペースだとあと1年は出ないと思っていたのに意外でした。しかも値付けもお手頃ですし。