【感想・ネタバレ】人類、宇宙に住む 実現への3つのステップのレビュー

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Posted by ブクログ

あちこちにぶっ飛んだカク先生のトーク




芸術家にとって、美とは自分の作品に封じ込めたい、形なき性質かもしれない。しかし、理論物理学者にとって、美とは対称性だ。

一般に、数学者は創意に富む新しい体系を生み出し、のちにそれを物理学者が理論に組み込む。

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2022年11月01日

Posted by ブクログ

火星に移住するとかワープを駆使して地球に似た星に移住する、なんてSFは巷にあふれかえっている。

宇宙に行くだけでも大変なのに違う星に住むなんて!
とは思うけれど、宇宙に住むためには今現在の科学で何が課題でそれに対してどのような解決策があるのか多角的に論じている。

例えば、地球に似た星に向けて(宇宙戦艦ヤマト的な?)宇宙船で出発するとすると、ワームホールみたいな仮想的なトンネルは置いておいて、宇宙船での生活はどのようになるのだろうか。食べ物はどうやって調達するのか。どうやって水や酸素を製造するのか。宇宙船の燃料は何か。などなど。これらの問題に対して現在のありえる解決策を理由とともに解説している。

本書を読むとかなり課題が多く、宇宙旅行は今世紀末、移住はあと1000年くらい先だろうか。

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2021年06月10日

Posted by ブクログ

面白い。
ミチオカク氏得意の未来に関する推察の本それも壮大に宇宙の終わりのさらに先まで人類がどうなるかを書いている。
ただ著者が理論物理学者なので単なる空想物語ではなくある程度最新の理論と証拠に基づいている。

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2019年09月14日

Posted by ブクログ

タイトル通りなんですが、人類がいかにして地球を出て、他の惑星に到達し、そこでどのように生き残るのか、という話をわかりやすくまとめた本。ロケット工学、テラフォーミング、人体改造、天文学、AI、量子論、超ひも理論といった20世紀の技術工学から最先端の理論物理学まで、かなり広域な科学と技術の話を数式やややこしいデータをいっさい使わずにだれにでもわかるように1冊につめこんでいます。

ぼくの好きなマンガの1つに「銃夢 Last Order」(さいきんハリウッドでヒットした「アリータ:バトルエンジェル」の原作)がありまして。その作品世界は1999年に地球に巨大隕石が衝突し、いったん人類が滅亡しかけます。生き残ったわずかな人類の中から強力なリーダーシップで文明を再興し、ひたすら宇宙進出を目指すアーサーという独裁者が登場します。彼は治安や福祉といった社会の安定を犠牲にしてでも宇宙エレベータの建設を最優先し、反対派も強硬に弾圧したことで命を狙われます。「なぜそこまでして宇宙を目指すのか? まずは地球を発展させてからでいいのでは?」という問いかけに対してアーサーが「宇宙に行くのは夢や憧れじゃない、人類のサバイバルにとって必要なんだ!」って熱弁を振るう超カッコいいシーンがあり、「人類、宇宙に住む」でもそういう話がされています。ぼくも宇宙進出は民主主義よりも大事だと思います。われわれは宇宙に行かなきゃいけないんです。

なんか仕事に役立つ知識が得られるかと言われるとわかんないけど、時間のある時でもお読みいただければ、このつぎに夜空を見上げた時にいままでとちがった見方ができるんではないかと。そういうのってステキやん……。

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2019年05月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

地球が壊滅的な打撃を受けて住むことができなくなった人類がどこへ向かうのか、人類の未来図を描いた本。近未来の月や火星への移住から太陽系外への進出、最後は人体の改造や強化による恒星間移動までの未来を予測する。
現代物理、宇宙開発の最新知識を動員して考察されていて興味深く読めた。
ただ著者の描く未来が数十年から万単位(更に先も)を想定しており、読み進めるほどに現実感が無くなり、SFの世界を紹介されているようで、話は面白いけれどそういう想像の世界は物理学者でなくても書けそうな気がした。
この本の後半部分がいま一つ興味が持てなかったのは、果たして数万年先も人類は存続するのだろうか?という自分自身の素朴な疑問があったからかもしれない。

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2020年11月06日

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