斉藤隆央のレビュー一覧
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ミチオ・カク 氏自身が著名なサイエンティスト(リーマン予想で有名になった「超ひも理論」)だけあって、事実に基づいた未来予想が面白い。各分野の著名な専門家へのインタビュー・ディスカッションを基に100年を「近未来」「世紀の半ば」「遠い未来」と三区分に分けてまとめあげられている。
「100年後はどうなっているか?」の予想というより「今の技術だとここまでは出来そう」という線形に近い。だからこそワクワクさせられる。
各章、分野の興味はあるだろうが、個人的には「コンピュータの未来」「ナノテクノロジー――無から万物?」「人類の未来――惑星文明」あたりがおすすめ。
政治経済系の未来予想はネガティブ過ぎ -
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2100年までの未来の予測の本である。次の項目を近未来、世紀の半ば、遠い未来の3つに分けて説明している。予測しているのは理論物理学者である。予測の内容は多くの科学者のインタビューに基づいている為、単なる夢物語りではない。
1.コンピュータの未来
2.人工知能の未来
3.医療の未来
4.ナノテクノロジー
5.エネルギーの未来
6.宇宙旅行の未来
7.富の未来
450ページ以上あり、かなり多くの内容を網羅している。SF映画を引用して説明されている箇所も多く興味を持って読める。ターミネーター2に出てくる形を変えるロボットの実現方法もナノテクノロジーの部分で触れられている。気になるエネルギーは最終的に -
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すごい情報量、すごい想像力に圧倒され、物理をちゃんと勉強しながら読みました。これを理解するためには素粒子論が必要で、それを理解するには相対性理論が必要で、それを理解するにはニュートン力学が必要で…と、結局体系的に物理と数学の知識を持っていないと理解できないこの本の性質を尊重するために、読み終わるまでに2ヶ月近くかかりました。それでもM理論のところはほとんど理解できませんでした。
こんなに骨太な読書をしたのは久しぶり。知識一辺倒になるわけではなく、最新科学を論拠にしつつ夢を語ってくれる最終章はよく出来たSF小説みたいでした。フィクションじゃないと思わせてくれるところがこの本の醍醐味です。
ま -
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ニューヨーク市立大学の理論物理学教授で、ひもの場の理論創始者の一人でもある著者による一冊。 高校時代から230万電子ボルトの量子化速度装置をガレージに作らせて欲しいとお母様に懇願、家のヒューズを全部ぶっ飛ばしながら達成してしまうギーク(失礼)ぶりを発揮。現在に至るw。
前半は究極の命題「機械は意識を持ちえるか」が展開される。アジモや産業機械(商業機械の稼動において日本は世界30%のシェアを誇る!)は残念ながらゴキブリ程度の知能しか持たないが、限界かのように見えるムーアの法則をローレンス・リヴァモア研究所で1,000平方mの敷地を占めて稼動するIBMのマシン”ブルー・ジーン”に適用した場合、ど -
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iPHONE・アンドロイドスマホの爆発的な普及により、世界の企業地図が大きく変動しているいま、テクノロジーの未来をどう見ているのか、興味があり「2100年の未来」を見てみたくなった。著者も日本人のようだし、超紐理論の科学者みたいだし。
コンピューターはノートになり、スマホになり携帯可能になってきた。インターネットを常に閲覧できるようになった。今後はコンタクトレンズにすべての機能が入る。勿論音声対応で入力もハンズフリー。また超小型MRI帽子をかぶり、脳波で機械を操作できるようになる。ロボットはあらゆるところに導入され単純労働から人間は開放される。しかし、画像認識や常識判断は相変わらず苦手で人間を -
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西暦2100年、科学は限りなく神に接近する。
考えられないほどのスピードで進歩を続ける人間社会だが、だからこそ最後に記されたマハトマ・ガンジーの名言が心に残る一冊である。
その名言とは・・・
「7つの社会的罪 〈Seven Social Sins〉」
1.理念なき政治 〈Politics without Principles〉
2.労働なき富 〈Wealth without Work〉
3.良心なき快楽 〈Pleasure without Conscience〉
4.人格なき学識 〈Knowledge without Character〉
5.道徳なき商売 -
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最近はスティーブン・バクスターを始めとする宇宙全体の歴史を網羅するハードSFを読む機会が多かったのですが、この本を読んでみてようやくバクスター他のSF作家が参照?している宇宙の始まりと終わりの論拠が分かりました!本書を読み終えるとオカルトや唐突なSFを想像させる邦訳のタイトル(原文でもDeath From The Skies!なので直訳に近いのですが)に違和感を覚えるように、隕石の衝突から太陽の爆発、エイリアン侵略の可能性までを豊富で最新の天文学知識を背景に分かり易く解説していて、いわゆる良質のサイエンス・ノンフィクションとなっています。さらに筆者の筆力があるのは、難解とも思えるこれらの事象を
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ビームは男のロマンだ! そうだろう?(挨拶)
S(少し)F(不思議な)世界へようこそ。この本では、そんな少し不思議な現象をわりかし真面目に考察してくれます。ビームとかバリアーとか永久機関、レールガン等、現役で厨二病の人は言うに及ばず、日々に追われ今や童心を忘れ去ってしまった大きなお友達様にも、在りし日の厨二心を思い出させてくれること請け合いでございます。
さあ、もう一度あの頃のようにビームやバリアではしゃいでみま鮮花?
個人的にはカオヘやシュタゲ、マブラヴオルタで出てきたような単語や概念が沢山載っていて楽しかったです。反物質とかディラックとか磁場とか量子論とか、言葉を見ただけでwk