斉藤隆央のレビュー一覧

  • やわらかな遺伝子

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    生まれか、育ちかというテーマをもとに、遺伝子と環境が行動に及ぼす影響について、生物学史に沿って、理論を展開していく。なかなか頭に入らない部分もあるが、遺伝子を経由として環境の影響を受けるのということが理解できた。

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    2014年11月06日
  • サイエンス・インポッシブル SF世界は実現可能か

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    SFに出てくるような未来の技術をネタに、物理学者の観点から実現の難しさを語った本。科学の歴史などにも触れ、読み物としても楽しめる。
    後半は最新の宇宙論について結構なページを割いており、SFをネタにしてより多くの人に現代物理に興味を持ってもらうよう狙った本かも。
    Kurzweilよりはずっと控えめで、倫理的問題や人間の適応力不足に起因する進化の鈍化を考えると、100年くらいはこっちのほうが妥当な予測かな。

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    2014年08月19日
  • 宇宙から恐怖がやってくる! 地球滅亡9つのシナリオ

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    題名からノストラダムスの予言まがいのインチキ科学の本と勘違いしそうですが、まったく違います!隕石の衝突、太陽フレア、超新星爆発、銀河の衝突などの宇宙で考えられる激しい事象が地球近傍で発生したら、どのような影響が地球に及ぶのかを小さな時間スケールから次第にスケールを拡大しつつ説明されて行きます。最終的には「宇宙の死」までもが議論の対象に。宇宙が誕生して137億年の今、その100京年後(100億の1億倍!)後、さらにその100京倍の時間が経過した宇宙にまで思考をめぐらし、そんな途方もない時間スケールの旅を疑似体験するかのような読後感です。

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    2014年03月02日
  • 2100年の科学ライフ

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    ミチオ・カク 氏自身が著名なサイエンティスト(リーマン予想で有名になった「超ひも理論」)だけあって、事実に基づいた未来予想が面白い。各分野の著名な専門家へのインタビュー・ディスカッションを基に100年を「近未来」「世紀の半ば」「遠い未来」と三区分に分けてまとめあげられている。

    「100年後はどうなっているか?」の予想というより「今の技術だとここまでは出来そう」という線形に近い。だからこそワクワクさせられる。

    各章、分野の興味はあるだろうが、個人的には「コンピュータの未来」「ナノテクノロジー――無から万物?」「人類の未来――惑星文明」あたりがおすすめ。

    政治経済系の未来予想はネガティブ過ぎ

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    2014年02月27日
  • 2100年の科学ライフ

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    2100年までの未来の予測の本である。次の項目を近未来、世紀の半ば、遠い未来の3つに分けて説明している。予測しているのは理論物理学者である。予測の内容は多くの科学者のインタビューに基づいている為、単なる夢物語りではない。
    1.コンピュータの未来
    2.人工知能の未来
    3.医療の未来
    4.ナノテクノロジー
    5.エネルギーの未来
    6.宇宙旅行の未来
    7.富の未来
    450ページ以上あり、かなり多くの内容を網羅している。SF映画を引用して説明されている箇所も多く興味を持って読める。ターミネーター2に出てくる形を変えるロボットの実現方法もナノテクノロジーの部分で触れられている。気になるエネルギーは最終的に

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    2014年07月10日
  • 2100年の科学ライフ

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    我ながらよく読破したかもー難しかった。けれど、それを上回るワクワクがあった。こんな未来が本当に来たらすごい。科学的には可能らしい。『科学は知識の組織化。知恵は生の組織化』。科学の進歩で人類は新たな問題を抱えることも忘れてはいけない。科学を使いこなす知恵を育てる大切さにも言及しており、興味深い。

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    2013年12月20日
  • サイエンス・インポッシブル SF世界は実現可能か

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    著者本は『パラレルワールド』に続いて二冊目。物理学をエンタテイメントに変えた男。著書は読んだことがなくともディスカバリーチャンネルのファンなら著者の顔を一度ぐらい見たことがあるのでは?その旺盛過ぎるサービス精神の為、やや軽く見られがちであるが正真正銘の理論物理学者である。現時点での実現可能性はパスして宇宙的時間での科学の進歩を一見ほら吹き男爵かのように、実は物理学の理論を元に語ってくれるが、実に夢があって楽しい。但、今回は副題にもあるように実現可能性の検証がテーマ故、やや舌鋒鈍る。因みに『パラワ』を激推!

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    2013年11月29日
  • パラレルワールド 11次元の宇宙から超空間へ

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    すごい情報量、すごい想像力に圧倒され、物理をちゃんと勉強しながら読みました。これを理解するためには素粒子論が必要で、それを理解するには相対性理論が必要で、それを理解するにはニュートン力学が必要で…と、結局体系的に物理と数学の知識を持っていないと理解できないこの本の性質を尊重するために、読み終わるまでに2ヶ月近くかかりました。それでもM理論のところはほとんど理解できませんでした。

    こんなに骨太な読書をしたのは久しぶり。知識一辺倒になるわけではなく、最新科学を論拠にしつつ夢を語ってくれる最終章はよく出来たSF小説みたいでした。フィクションじゃないと思わせてくれるところがこの本の醍醐味です。

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    2013年11月05日
  • サイエンス・インポッシブル SF世界は実現可能か

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    テレポーテーション、テレパシー、不可視可、予知、永久機関、タイムトラベル、念力、などなど。SFの定番アイテムが、最新の物理学だとどこまで可能なのかを、不可能レベル1〜3に分けて説明する。楽しみながら、最先端の理論を学べる。今後30年間がたのしみ。リアルの世界は小説より奇なり。いつもドキドキワクワクさせてくれる。原子力ですら完全に制御不能な人類の、身の丈を遥かに越えたエネルギーが必要になるこれらの技術。暴走すれば一瞬で太陽系がふっとぶぐらい。人類にそのような力を安全に扱うことができるのであろうか。

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    2013年09月21日
  • パラレルワールド 11次元の宇宙から超空間へ

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    下手な小説より、世界観がかわる体験ができる。脳がトリップするぐらいドキドキします。これが現実の世界のことだとは。。

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    2013年09月19日
  • 2100年の科学ライフ

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    難しい内容もありましたが、将来、科学によって、生活がどう変化するか、知ることができました。
    その中で、地球温暖化への対策が今のところ見つかっていないようで、非常に不安になりました。また、SF映画の色々な場面も、近未来に可能になることがわかり、興味深かいものがありました。

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    2013年06月30日
  • 2100年の科学ライフ

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    ニューヨーク市立大学の理論物理学教授で、ひもの場の理論創始者の一人でもある著者による一冊。 高校時代から230万電子ボルトの量子化速度装置をガレージに作らせて欲しいとお母様に懇願、家のヒューズを全部ぶっ飛ばしながら達成してしまうギーク(失礼)ぶりを発揮。現在に至るw。

    前半は究極の命題「機械は意識を持ちえるか」が展開される。アジモや産業機械(商業機械の稼動において日本は世界30%のシェアを誇る!)は残念ながらゴキブリ程度の知能しか持たないが、限界かのように見えるムーアの法則をローレンス・リヴァモア研究所で1,000平方mの敷地を占めて稼動するIBMのマシン”ブルー・ジーン”に適用した場合、ど

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    2013年05月27日
  • 2100年の科学ライフ

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    iPHONE・アンドロイドスマホの爆発的な普及により、世界の企業地図が大きく変動しているいま、テクノロジーの未来をどう見ているのか、興味があり「2100年の未来」を見てみたくなった。著者も日本人のようだし、超紐理論の科学者みたいだし。
    コンピューターはノートになり、スマホになり携帯可能になってきた。インターネットを常に閲覧できるようになった。今後はコンタクトレンズにすべての機能が入る。勿論音声対応で入力もハンズフリー。また超小型MRI帽子をかぶり、脳波で機械を操作できるようになる。ロボットはあらゆるところに導入され単純労働から人間は開放される。しかし、画像認識や常識判断は相変わらず苦手で人間を

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    2013年05月27日
  • 2100年の科学ライフ

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    つい先日リリースされたばかりのGoogle Glassは、普段メガネの人にとってメガネとGlassを同時に装着できない困ったシロモノらしい(視力矯正機能が早く付けばいいのに)。この本の冒頭では、さらに進んだ"インターネット・コンタクトレンズ"も登場します。省電力だし、しかもディスポーザルでしょうし、TPOにより使い分け可能になると思われます。
    最終章"2100年のある日"の描写でもコンタクトレンズは朝から活用されています。カーツワイルの本と同様、とても面白い語り口です。
    それにしてもコーヒーはその時代になっても朝食の定番なんですね。

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    2013年05月26日
  • 2100年の科学ライフ

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    西暦2100年、科学は限りなく神に接近する。

    考えられないほどのスピードで進歩を続ける人間社会だが、だからこそ最後に記されたマハトマ・ガンジーの名言が心に残る一冊である。

    その名言とは・・・
      「7つの社会的罪 〈Seven Social Sins〉」

    1.理念なき政治   〈Politics without Principles〉
    2.労働なき富     〈Wealth without Work〉
    3.良心なき快楽   〈Pleasure without Conscience〉
    4.人格なき学識    〈Knowledge without Character〉  
    5.道徳なき商売 

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    2013年05月01日
  • 2100年の科学ライフ

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    未来のことを分野に分けて説明されていてできるだけ分かりやすく読めるようになってました。
    それでも読むのに集中力が必要で、結構時間がかかりました。
    エネルギー関係のところは本当に考えさせられます。
    ぜひ、読んでみてほしい一冊

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    2013年03月06日
  • サイエンス・インポッシブル SF世界は実現可能か

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    空想科学読本ぽい。馴染みのSF・ファンタジー映画の事柄が近い将来実現可能かどうかを物理学で解説。難しいとこは読み飛ばして、興味のあるとこだけ拾い読み。面白かった。

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    2012年12月20日
  • サイエンス・インポッシブル SF世界は実現可能か

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    テーマは、
    ・フォースフィールド(バリアー)
    ・不可視化
    ・フェイザー・デススターといった超破壊兵器
    ・瞬間移動
    ・テレパシー
    ・念力
    ・人工知能
    ・地球外生命とUFO
    ・スターシップ
    ・反物質と反宇宙
    ・超光速
    ・タイムトラベル
    ・並行宇宙
    ・永久機関
    ・予知能力

    これらが科学的に可能かどうか、そして実現しうる段階別に区別されています。
    その中に数々の著名な科学者の話が散りばめてあってなかなか面白いです。

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    2012年05月26日
  • 宇宙から恐怖がやってくる! 地球滅亡9つのシナリオ

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    最近はスティーブン・バクスターを始めとする宇宙全体の歴史を網羅するハードSFを読む機会が多かったのですが、この本を読んでみてようやくバクスター他のSF作家が参照?している宇宙の始まりと終わりの論拠が分かりました!本書を読み終えるとオカルトや唐突なSFを想像させる邦訳のタイトル(原文でもDeath From The Skies!なので直訳に近いのですが)に違和感を覚えるように、隕石の衝突から太陽の爆発、エイリアン侵略の可能性までを豊富で最新の天文学知識を背景に分かり易く解説していて、いわゆる良質のサイエンス・ノンフィクションとなっています。さらに筆者の筆力があるのは、難解とも思えるこれらの事象を

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    2012年03月21日
  • サイエンス・インポッシブル SF世界は実現可能か

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     ビームは男のロマンだ! そうだろう?(挨拶)

     S(少し)F(不思議な)世界へようこそ。この本では、そんな少し不思議な現象をわりかし真面目に考察してくれます。ビームとかバリアーとか永久機関、レールガン等、現役で厨二病の人は言うに及ばず、日々に追われ今や童心を忘れ去ってしまった大きなお友達様にも、在りし日の厨二心を思い出させてくれること請け合いでございます。
     さあ、もう一度あの頃のようにビームやバリアではしゃいでみま鮮花?

     個人的にはカオヘやシュタゲ、マブラヴオルタで出てきたような単語や概念が沢山載っていて楽しかったです。反物質とかディラックとか磁場とか量子論とか、言葉を見ただけでwk

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    2012年02月02日