斉藤隆央のレビュー一覧

  • 量子超越 量子コンピュータが世界を変える

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    量子コンピュータの歴史は決して浅くなく、実用的ではなくとも利用されている場面が出てきたのが最近というだけで、まだまだ知りたい事が出てきました。
    量子の次は暗黒粒子とかになってしまうのかな、なんて想像したら面白いですね。今ある謎を解明するきっかけとなるコンピュータになって欲しいなと思います。

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    2025年11月14日
  • 人類、宇宙に住む 実現への3つのステップ

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    人類が地球を飛び出し、宇宙への進出について、月、火星などの地球近傍の天体、木星などの太陽系辺縁惑星、近隣恒星系、銀河系と次第にスケールを拡大し、それぞれのステップで必要となる技術的な要素を現在の科学技術から外挿して俯瞰する1冊。

    宇宙への移動手段としてのロケット技術だけではなく、恒常的な入植に必要となる進出先での資源確保、生活拠点の建設、さらには月、火星などのテラフォーミング(地球環境への改変)などに必要とされる技術要素が述べられています。地球か羅全ての物資を届けるのは非常にコストがかかるため、いかに現地調達するかがキーになります。現地で自分自身を複製できる”自己複製化”できるロボットという

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    2025年10月17日
  • 人類、宇宙に住む 実現への3つのステップ

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    ネタバレ

    「なめらかな世界と、その敵」に収録されている「ひかりより速く、ゆるやかに」を思い出した。
    軽く宇宙への憧れ的な感じで手に取って読んでみたけど、最新の物理学理論と数学理論をふんだんに語っていて、頭を使った! って感じである。

    自分が知っているよりも、学生時代に学んだよりも、世界は進み発展している。しかも、本書に出て来た「デザイナーベイビー」は中国で報告されたし、本書からさらに世界は進んでいるのだ…。
    最先端宇宙学の片鱗に触れることができて面白かった。
    そろそろ相対性理論と量子論とひも理論を学ぶべきか…笑

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    2025年09月05日
  • 量子超越 量子コンピュータが世界を変える

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    量子の可能性にワクワクした。

    まだ未解明の問題が山ほどあり、それを量子コンピュータで解明できる可能性を説明しており、自分では想像できなかった未来を見ることができた。

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    2025年05月28日
  • 量子超越 量子コンピュータが世界を変える

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    現時点では夢物語なのは百も承知だが、量子コンピュータの圧倒的な可能性にワクワク感を覚えた。
    本書では量子コンピュータのさまざまなシーンでの活用が語られているが、中には今まで不思議と気付けてなかった事象…光合成で光をエネルギーに変換する化学プロセスなど…を知れて面白かった。

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    2025年05月02日
  • 量子超越 量子コンピュータが世界を変える

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    非常に面白い本。
    現在の様々な問題を、取り組んできた人類の歴史と、その問題に対する量子論(量子コンピュータ)の可能性を教えてくれる。知識に必要以上に深掘りすることなく、興味深いエピソードも交えて最後まで飽きさせることはなかった。
    いずれ多くの問題は量子コンピュータが解き明かしてくれる。ただし犯罪に使われれば世界はカオスになる。
    デジタルを大きく上回る量子コンピュータを使うのは、結局人間であり、問われるのは良心。戦後長らく続いた、持つものしか報われない世界という過ちを繰り返して欲しくない。

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    2025年03月02日
  • 生命、エネルギー、進化

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    私の生物学の基礎知識が乏しく、返り討ちにあったような読後感。だが、生命の誕生についてよくある「原始の海の有機分子が濃縮されたスープに何らかの化学反応が起きて生命が誕生した」といった説を否定し、アルカリ熱水噴出孔において無機鉱物を介したプロトン勾配が有機分子の発生を促したという説は、条件が揃えば生命が発生するのは必然であるかもしれないことを素人にも分かりやすく伝えてくれる。
    またミトコンドリアは真核生物の単一の起源であることなども、驚かされる。私もそばの木にもミトコンドリアを持ち、その共通の起源は40億年前にアルカリ熱水噴出孔でもぞもぞ動いていた生物にまで遡れるとは。生命の不思議さについて改めて

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    2025年02月08日
  • 神の方程式 「万物の理論」を求めて

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    ネタバレ

    SF好きな人には最高の一冊で、とにかく楽しかった!
    ・マルチバース
    ・宇宙は10または11次元
    ・ワームホール
    ・ホログラフィック宇宙
    ・ランドスケープ問題
    ・人間原理
    などなど。SF小説でよく出てくる要素がてんこもり。物理学者たちがどのような理論/方程式から上記を現時点では否定できないあり得る現実として導き出したのかが分かる。

    前々からミチオ・カクの名前は知っていたけど、私にとっては初めての一冊。一般人向けに物理学の不思議さを面白く解説してくれている点にとにかく感動した。ぜひ他の本も読みたくなった。

    今回の内容を大雑把にまとめると・・

    【前半】古典力学と量子力学の歴史を丁寧なのに数式を

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    2025年01月09日
  • 神の方程式 「万物の理論」を求めて

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    2024年12月01日
  • 神の方程式 「万物の理論」を求めて

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    重力と量子論を統一できる可能性のある超ひも理論の、意味や価値、批判や理念、そして哲学との関わりまで、わかりやすく丁寧に、誤魔化されている感じを与えられず、誠実に書かれている。
    本当のところを、数式を追って学ぶには、きっと膨大な時間がかかるだろう内容を、この短さにまとめて伝えることのできる筆者の優秀さに驚かされる。
    下手な小説より、ずっと刺激的で感動的。

    「生の意味は、苦労して理解すべきものだ。ただ与えてもらうのでは、意味をつかむ趣旨そのものにそぐわない。生の意味が難なく手に入るとしたら、本来の意味が失われてしまうだろう。意味をもつものはどれも、苦労と犠牲の結果得られるものであり、勝ち取るに値

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    2024年08月07日
  • 神の方程式 「万物の理論」を求めて

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    数式を全く使わずに説明している。サイエンスライターかと思っていたが、そうではなく研究者である。理科の学生ではなくどの学生でも簡単に読めるし、中学生、高校生でもよめるであろうから、13歳のための宇宙論というタイトルで岩波ジュニア新書にすれば売れるであろう。朝日新聞の書評で紹介されていた本だと思う。

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    2024年04月05日
  • 神の方程式 「万物の理論」を求めて

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    面白かった。
    ニュートン力学、電磁気学、相対論、量子論
    を統一していき、今最も有力視されている、すべてを統一する理論が
    ひも理論(or M理論)。

    今物理学を勉強したいとなんとなく思っていたけど、
    火が付いた。
    まずは解析力学や場の古典論からかな。

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    2023年11月07日
  • 「生きている」とはどういうことか 生命の境界領域に挑む科学者たち

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    面白い。「生きている」という自明のように思える現象を歴史的な考え方から最新の議論までを含むさまざまな角度から描き出していく。その結果は・・・?

    読めば読むほどにこの本を読んでいる自分が生きているとはどういうことなのか不思議になってくる。

    一方で生命の素は意外とシンプルな材料と環境と時間があればできるのかもしれないとするとこの宇宙には数え切れないほどの「生きている」何かが発生していておかしくはないのだろうとも思える。(それはこの本の主題とは関係ないが)

    幅広い調査とそれを無味乾燥にならず、かつ科学史の人間ドラマにもとどまらない形でこのような読ませる構成でまとめ上げる著者の力がすごい。

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    2023年10月30日
  • 生命 最初の30億年~地球に刻まれた進化の足跡~

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    ネタバレ

    2023/9/30 ジュンク堂神戸住吉店にて購入。
    2025/1/10〜1/21

    地球上にどのように生命が誕生したか、をこれまでに発見されている知見をもとに探っていく大著。久しぶりに知的興奮を感じる内容。原著は2003年なので、この後に発見されたこともあるかとは思うが、我々がここに存在する起源を丁寧に説明してくれている。文庫本で1800円もするが、十分価値があると思う。

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    2025年01月21日
  • 生命、エネルギー、進化

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    人をマイクロに突き詰めてくとここに到達する最先端にいると思われる本。内容は難解だが、何度も読みたい本。

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    2023年09月15日
  • パラレルワールド 11次元の宇宙から超空間へ

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     M理論。今行われている気がする。変われるのは一度きり。
     泡を。太陽の光を浴びるのだ。精一杯するのだ。
    考える暇もなく。一切持たなくていいアレについて。
     時間旅行はもうすぐ。迷わないことについて。
    沢山の透明な水彩の。

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    2023年09月14日
  • 神の方程式 「万物の理論」を求めて

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    ひも理論に行き着くまでの経緯、なぜそれを追い求めるのかをわかりやすくエンタメ性高く書かれていて面白かった。ひも理論は宇宙の終焉に対する救い。
    好きなフレーズ:「十分にいかれているのか?」

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    2022年09月18日
  • 14歳から考えたい 優生学

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    ネタバレ

    【読みはじめた理由】
    「優生思想は危険」という思想が今の社会の道理的に合っている、と思ってなんとなく反対していたが、その根拠をうまく説明できなかったため。
    また、社会的に弱い立場にある人は行政や周りの手助けによって守られるべきという道徳的観点は持ち合わせているものの、「産まれてきた子どもが苦労しないように、できるだけ良い遺伝子を持つパートナーとの子どもが欲しい」という漠然とした願望があり、これはある種の優生思想であり、思想の矛盾ではないか?と悩んでいたため。

    【読んでみて思ったこと】
    優生学というのは正しく使えば人々の苦しみを取り除ける学問だと感じた。ただし、あくまでそれは学問としてであって

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    2022年02月23日
  • 14歳から考えたい 優生学

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    YA向けの翻訳本ですが中身はかなりしっかりしています。優生学とその周縁の歴史を網羅しており現代の論点にも広く言及。優生学は形を変えて現代に残り続けていること、そしていつでも危うさをはらんでいるという事実を改めて認識させられました。

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    2022年01月15日
  • やわらかな遺伝子

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    将来、AIが個人の最適な職業を提案することが可能になったとして、それはどの段階で可能となるだろうか?
    成人してから?赤ん坊の頃?それとも受精卵すら発生する前の両親の遺伝子を判定して?
    原題は「Nature Via Nurture:Genes,Experience and What Makes Us Human」であり、若干の意訳がすぎるところがあるが、いつの時代でも両親の心配事となる「生まれか育ちか」論争に答えを出す一冊だ。

    今の時代、親でなくとも子育てには環境と遺伝子の両方が影響していることに疑いを持つ人は少ないだろう。
    特別な英才教育の環境を用意されたとしても、真剣に取り組む子もいれば、

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    2021年12月31日