楳図かずおのレビュー一覧
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正直に言うが、読んだ日は寝付けなかった。まぁ単に僕がヘタレという説もあるが、何十年もホラーをやって来た作者の才気が溢れる時代の代表作なので、絵からエネルギーというかオーラのようなものが放射されていて物凄い強烈なインパクトを受け、脳裏に絵柄が焼き付けられるのだ。目をつぶってもあの絵柄が浮かんできてしまうわけで。ただ、その怖さの“質”はなかなか良いような。純粋に怖い、周囲への感覚が鋭敏になる、という昨今では得がたいものだ。生理的に気持ちが悪いだとか絵的にグロテスクだとか遣り切れない悲しみとかいう直線的なものではなく、周囲の空気の変化によって追い詰められていく主人公という“じわじわと”忍び寄る恐怖、
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蝶の墓
相変わらず美少女。
いつの時代も男と女の関係はどろどろだ。
黒の大きな蝶がベッドにいる姿なんて初めて見た。
執念はその人の命が絶えない限り、いつまでも続きそう。
ヘビおばさん
ここでも出てきた、楳図かずお先生のヘビの話!
おばあちゃんが持たせてくれた、
蛇のきらいなタバコのヤニが包まれたもの。
冬子を救う、さつきとかんなちゃんの姉妹が可愛い。
かんなちゃんがうるしにかぶれたか顔、可愛い。
ヘビおばさんでは、美少女がドアップなシーンが多くて、瞳が綺麗で良かった。
特別寄稿で、映画監督の清水崇さんが、
楳図かずお先生が
〝読み易く、誰にもわかり易い恐怖から、人間の精神に切り込んだ深層心 -
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笑い仮面 前
笑い仮面 後
こわい本シリーズは本当に怖い。
あの仮面独特の表情も怖いし、一度仮面を外したら外れないように焼いてるシーンなど、
戦争時代なこともあり、連想させる拷問シーン、
また、科学者たちに研究をさせていたが、実はそれは原子爆弾のことだったことを思い出した。
あとがきで楳図かずお先生が、
異形をさらにわかりやすく言うと怪物になりますと。
また、コロナ禍で外に出れないときに、ビデオで昔の外国の映画を観ることが増えたみたいです。
中でも古い怪物映画、話を作っていて、理屈ではなく観る者に対する説得力があるんです。と
地球最後の日
去年ごろか先輩が言っていた、
最近では職場の方々が -
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<目次>
第1章 恐怖マンガの時代…1936~1968
第2章 心理サスペンスの時代…1969~1981
第3章 人類滅亡SFの時代…1982~2024
<内容>
インタビューによる楳図かずおさんの伝記。知らないことばかりだったけど、同時期にもう1冊(『恐怖への招待』元本は1996年刊)が出ていている。亡くなって半年位なので、そういう時期なのかな?好きな漫画家ではなかったし、決してうまい絵だと思わないが、ストーリーテラーですよね。読んでいると、「深く考えていない」とおっしゃっているが、けっこう深く考えていると思う。世の中にも敏感で、繊細な方だったんだなって。 -
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僕は、進化しすぎた生物は、恐竜のように滅びるしかないと思っています。進化に行き詰まった時は、一度原初の姿に返ることで、新たな道を探ることができるのではないか。つまり、退化することで、進化はもう一度やり直せるのではないか。この「逆進化」というテーマは、僕の中にずっと残り続け、様々な作品に発展することになります。 56頁
いまの漫画って、すごく現実的で、分かりやすいところにいっちゃっている。怪しさがなくなっちゃって、そんなの漫画じゃないっていうふうに感じますね。編集者が作り方のノウハウみたいなものをどこからか仕入れてきて、それにそってものを言い始めた。そのあたりから、漫画が駄目になっちゃた。
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