楳図かずおのレビュー一覧
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正直に言うが、読んだ日は寝付けなかった。まぁ単に僕がヘタレという説もあるが、何十年もホラーをやって来た作者の才気が溢れる時代の代表作なので、絵からエネルギーというかオーラのようなものが放射されていて物凄い強烈なインパクトを受け、脳裏に絵柄が焼き付けられるのだ。目をつぶってもあの絵柄が浮かんできてしまうわけで。ただ、その怖さの“質”はなかなか良いような。純粋に怖い、周囲への感覚が鋭敏になる、という昨今では得がたいものだ。生理的に気持ちが悪いだとか絵的にグロテスクだとか遣り切れない悲しみとかいう直線的なものではなく、周囲の空気の変化によって追い詰められていく主人公という“じわじわと”忍び寄る恐怖、そして追い詰める相手の悲哀・・・つまり恐怖の対象にも感情移入できるようにしてあるため、単なるホラーにはなっていない。
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バカの壁でおなじみ、養老センセイと、楳図かずおさんの対談。いつやったんだろうと思ったら、1996年発行の対談が底本とのこと。30年も前!まだ私も学生の頃だ!
これは、その頃に読んでいたらまた面白かっただろうし、その後、社会に出てむにゃむにゃした時にも読みたかった。いつ読んでも考えるヒントになるだろうな、と思える本でした。
対談形式なのと、養老センセイが専門用語をあまり使わず説明してくれるので、ついスイスイ読んでしまう。
で、楳図かずおさんが的外れな例えをしたり、それってどういうこと?と聞き返したりして養老センセイが再説明するのを読んで、ふむふむ、と。
養老先生に臆せず突っ込んでいく楳図先生、すごいな〜。
第六章「社会は《脳》である」が興味深かった。例えば、情報管理社会って、コンピューターで制御された生活のことだけを言うのではない、とか。解剖学者である養老センセイが何で脳の研究をしているのか、とか。日本人と外国人は《死体》の定義が違う、とか。
簡単に読めるからまずは一回さらっと。
次は興味を持てた章を少しじっくり読んでみたら理解が深まってさらにおもしろく読めそうです。 -
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蝶の墓
相変わらず美少女。
いつの時代も男と女の関係はどろどろだ。
黒の大きな蝶がベッドにいる姿なんて初めて見た。
執念はその人の命が絶えない限り、いつまでも続きそう。
ヘビおばさん
ここでも出てきた、楳図かずお先生のヘビの話!
おばあちゃんが持たせてくれた、
蛇のきらいなタバコのヤニが包まれたもの。
冬子を救う、さつきとかんなちゃんの姉妹が可愛い。
かんなちゃんがうるしにかぶれたか顔、可愛い。
ヘビおばさんでは、美少女がドアップなシーンが多くて、瞳が綺麗で良かった。
特別寄稿で、映画監督の清水崇さんが、
楳図かずお先生が
〝読み易く、誰にもわかり易い恐怖から、人間の精神に切り込んだ深層心理の恐怖、果ては時間と世界の繋がりを、人の意識/無意識で創造される幾重もの構造と展開で描き出す楳図かずお作品〟と書かれており、最もだと思った。
そして最後に、
〝〝こわい〟とは何なのか?こうした何か一つの事に向き合ってこられた楳図先生のような方の時点は多種多様で、〝怖さ〟に関する近しい分野ですと、怪談でお馴染みのいながわじゅんさんも実に人間臭い方だったりします
勿論多くの楳図かずお作品群に表れていますが、結局はそれは、人間を観ること。世界を観ること。自分を見つめること。に繋がっている気がします。〟
楳図かずお先生の作品は、
私が今まで見てきた、霊的な恐怖ではなく、
何よりも人間の心にあるものだった。
今でも仲良くしてくれる友人が、
その友人は戦争映画は怖くて観れないけど、
ホラー映画はフィクションだからか観れると言っていた。
そしたら、数年前に、戦争映画観れるようになったんで。と言ってたことを思い出しました。
今回の対談は横尾忠則さん
横尾忠則さんは漫画家になりたかったらしい。
影響を受けたのは、江戸川乱歩の青銅の魔人の挿絵を描いた、山川惣治。
南洋一郎の密林物が好きで、鈴木御水。
楳図かずお先生は、手塚治虫。
お二人、作品を生み出すにあたって、
右脳や左脳、直感、理性など、普段共通する感覚でものづくりをされているんだなぁと思った。
楳図かずお先生の対談話はどれも興味深い。 -
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笑い仮面 前
笑い仮面 後
こわい本シリーズは本当に怖い。
あの仮面独特の表情も怖いし、一度仮面を外したら外れないように焼いてるシーンなど、
戦争時代なこともあり、連想させる拷問シーン、
また、科学者たちに研究をさせていたが、実はそれは原子爆弾のことだったことを思い出した。
あとがきで楳図かずお先生が、
異形をさらにわかりやすく言うと怪物になりますと。
また、コロナ禍で外に出れないときに、ビデオで昔の外国の映画を観ることが増えたみたいです。
中でも古い怪物映画、話を作っていて、理屈ではなく観る者に対する説得力があるんです。と
地球最後の日
去年ごろか先輩が言っていた、
最近では職場の方々が7月5日に何かが起こる件。
読んでて思い出した。
物語は、スイ星がどんどん近づくこと。
その影響で、飢えておかしくなった人間がどんどん獣化しているとのこと。
楳図かずお先生の作品って、現実離れしてそうで、実はそうでも無いことを感じさせてくれるのがまた怖かったりする。 -
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<目次>
第1章 恐怖マンガの時代…1936~1968
第2章 心理サスペンスの時代…1969~1981
第3章 人類滅亡SFの時代…1982~2024
<内容>
インタビューによる楳図かずおさんの伝記。知らないことばかりだったけど、同時期にもう1冊(『恐怖への招待』元本は1996年刊)が出ていている。亡くなって半年位なので、そういう時期なのかな?好きな漫画家ではなかったし、決してうまい絵だと思わないが、ストーリーテラーですよね。読んでいると、「深く考えていない」とおっしゃっているが、けっこう深く考えていると思う。世の中にも敏感で、繊細な方だったんだなって。 -
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僕は、進化しすぎた生物は、恐竜のように滅びるしかないと思っています。進化に行き詰まった時は、一度原初の姿に返ることで、新たな道を探ることができるのではないか。つまり、退化することで、進化はもう一度やり直せるのではないか。この「逆進化」というテーマは、僕の中にずっと残り続け、様々な作品に発展することになります。 56頁
いまの漫画って、すごく現実的で、分かりやすいところにいっちゃっている。怪しさがなくなっちゃって、そんなの漫画じゃないっていうふうに感じますね。編集者が作り方のノウハウみたいなものをどこからか仕入れてきて、それにそってものを言い始めた。そのあたりから、漫画が駄目になっちゃた。
176頁
2025 0503