【感想・ネタバレ】わたしは楳図かずお マンガから芸術へのレビュー

あらすじ

日本中のこどもたちを恐怖のどん底に陥れた天才マンガ家が語った
、父と母、自然、文明、そしてマンガのこと――
最初で最後の本格的自伝


2023年に読売新聞で連載された「時代の証言者/楳図かずお 『怖い!』は生きる力」を再構成し、大幅加筆。
伝説となったユニークなエピソード満載で、生前の著者が自ら語り、聞き手の記者が可能なかぎり裏付け調査をおこなった「最初で最後の決定版自伝」。
美麗な絵柄とトラウマ必至のホラー描写。
怖いだけでないすぐれた心理描写に、宇宙規模の圧倒的なストーリーテリング。
多彩な「楳図ワールド」を縦横に語り、解説する。
デビューする前の肉筆回覧誌「漫画展覧会」からの貴重な作品2点のカラー図版も収載。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

稀代の恐怖漫画化楳図かずおがインタビューによって、自分の人生を、数々の作品の創作背景、創作意図を語った一書。期せずして『わたしは真悟』を読進中に併せて読んだ。あかん、氏の全作品読みたくなった。『漂流教室』と『14歳』は読もう! 『ZOKU-SHINGO』観たい! 「楳図かずお大美術展」再開催してくれないものか。

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2025年04月25日

Posted by ブクログ

2022年から楳図かずおの死の直前である2024年9月までの期間、断続的に行われた聞き取りによる、楳図かずお自身が時系列に沿って語る半生と作品について。読売新聞の連載記事をまとめ書籍化したもの。

個々の作品についても具体的かつ詳細に語っていてその内容は貴重。
(最近、新装版がでた)80年代に楳図かずお自身が自作についていろいろ語った内容をまとめた「恐怖への招待」と読み比べてみるのも面白そうだ。

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2025年03月18日

Posted by ブクログ

恐怖漫画の枠はめられがちな作家・楳図かずお氏。
編集者による聞き書きスタイルの自伝。幼少期、家族の記憶から始まり、思春期、そして漫画の道へ。そして恐怖漫画という新境地を切り開くが、その根底にあるものが何かがちょっとだけわかった気がする。
敬愛する母の面影が大きく影響しているようだが、その語りをきいていると、古代神話のあの世への畏れのような感覚が蘇る。
改めて過去の作品を読んでみたくなった。初期作品の醸し出す透明感とメルヘンの世界観は、恐怖漫画にも引き継がれていおり、美しさへのこだわりが際立つ。

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2025年09月29日

Posted by ブクログ

逆進化のくだりと、子供を主人公にすることで描く幅が広がる、無茶ができるという話は興味深かった。
また、楳図かずお自身が食べ物の復讐を信じており、一度口にした物(特に肉)は一週間という期間を空けないと再び口にしないというルーティンがおもしろかった。

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2025年07月12日

Posted by ブクログ

<目次>
第1章  恐怖マンガの時代…1936~1968
第2章  心理サスペンスの時代…1969~1981
第3章  人類滅亡SFの時代…1982~2024

<内容>
インタビューによる楳図かずおさんの伝記。知らないことばかりだったけど、同時期にもう1冊(『恐怖への招待』元本は1996年刊)が出ていている。亡くなって半年位なので、そういう時期なのかな?好きな漫画家ではなかったし、決してうまい絵だと思わないが、ストーリーテラーですよね。読んでいると、「深く考えていない」とおっしゃっているが、けっこう深く考えていると思う。世の中にも敏感で、繊細な方だったんだなって。

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2025年05月24日

Posted by ブクログ

僕は、進化しすぎた生物は、恐竜のように滅びるしかないと思っています。進化に行き詰まった時は、一度原初の姿に返ることで、新たな道を探ることができるのではないか。つまり、退化することで、進化はもう一度やり直せるのではないか。この「逆進化」というテーマは、僕の中にずっと残り続け、様々な作品に発展することになります。 56頁

いまの漫画って、すごく現実的で、分かりやすいところにいっちゃっている。怪しさがなくなっちゃって、そんなの漫画じゃないっていうふうに感じますね。編集者が作り方のノウハウみたいなものをどこからか仕入れてきて、それにそってものを言い始めた。そのあたりから、漫画が駄目になっちゃた。
176頁

2025 0503

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2025年05月03日

Posted by ブクログ

好きなSF作品で、『アルジャーノンに花束を』をあげていて、『わたしは真悟』がどんなお話なのか理解できた気がする。

楳図かずおの人生を知ることができる貴重な資料。

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2025年04月14日

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