【感想・ネタバレ】こわい本2 異形のレビュー

あらすじ

「笑い仮面」では太陽の黒点の異常によって焼け野が原になる地上で生き延びるためにアリのような新人類が誕生する。これは「進化」ではないのか。アリ人間が人間を自分たちと同じ体の仲間にしようとするのは、「自然淘汰」ともいえる。
「地球最後の日」では、彗星との衝突を目前にした地球が描かれる。ショックで3分の1の人間は自殺し、生き残った人間は頭がおかしくなるか、飢えて獣化した怪物になっている。恐怖を逃れるために理性を失い、怪物になることもまた「適応」であり「進化」だ。
---本書解題より(文・中野晴行)
「異形」をテーマに「笑い仮面」(前・後)」「地球最後の日」を収録。
全巻カバーデザインは、吉田ユニ。

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Posted by ブクログ

楳図かずおのホラーアンソロジーの第2巻。テーマは異形。67年発表の「笑い仮面」と66年発表の「地球さいごの日」の2編を収録。どちらも「異形」が登場するが同時に「世界の終わり」がテーマでもある。

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2021年07月06日

Posted by ブクログ

笑い仮面 前
笑い仮面 後

こわい本シリーズは本当に怖い。
あの仮面独特の表情も怖いし、一度仮面を外したら外れないように焼いてるシーンなど、
戦争時代なこともあり、連想させる拷問シーン、
また、科学者たちに研究をさせていたが、実はそれは原子爆弾のことだったことを思い出した。
あとがきで楳図かずお先生が、
異形をさらにわかりやすく言うと怪物になりますと。
また、コロナ禍で外に出れないときに、ビデオで昔の外国の映画を観ることが増えたみたいです。
中でも古い怪物映画、話を作っていて、理屈ではなく観る者に対する説得力があるんです。と

地球最後の日
去年ごろか先輩が言っていた、
最近では職場の方々が7月5日に何かが起こる件。
読んでて思い出した。
物語は、スイ星がどんどん近づくこと。
その影響で、飢えておかしくなった人間がどんどん獣化しているとのこと。

楳図かずお先生の作品って、現実離れしてそうで、実はそうでも無いことを感じさせてくれるのがまた怖かったりする。

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2025年06月26日

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