あらすじ
きれいになりたい。
あの人の心を手に入れたい――。
お前なんかガケから落ちて死んじまえ! 岩で顔を打ってもっと不細工になれ――少女が怒りにまかせて書いた手紙が、婚約したばかりの女性の運命を変えていく……驚きの結末が待ち受ける「偶然を呼ぶ手紙」。優しく美しい姉が事故で美貌を失った時から、姉妹のいびつな関係が浮き彫りになる「おそれ」他、「谷間のユリ」「死者の行進」「面」の全5篇。美醜への執着と、外見に翻弄される哀しさ。人間の本性を容赦なく炙り出す1冊。
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Posted by ブクログ
偶然を呼ぶ手紙
何だか複雑だった。理不尽な態度を取られ、それで書いた手紙の内容がどんどん現実となり、追い込まれていって、、、安心出来る終わり方だった。
楳図かずお先生の作品で、末っ子の兄妹が時々出てくるのですが、みんな丸っこくてなんかかわいいです。
おそれ
姉妹の復讐。
人々のわけへだては、幼ければ幼いほど傷が深く、一生消えないものなんだと思った。
でも、妹も普通に可愛かったのに。
谷間のユリ
寿退社の時代、顔にコンプレックスがあるものには遠い話。でも、顔なんかかっこよくない人が好きでいて、どこか安心していた。でも、そんな彼と付き合うことになった人は美女で、そこで嫉妬心が大きく生まれる話。
執着心は怖いものです。そこまで出来るなら何か別の良いことへ変換出来ないかなぁと思った。
死者の行進
戦争の話。漂流教室を思い出す。
窮地に追い込まれると、もう人の命のことなんて考えれなくなるのかなぁ。読んでて怖くなったし、
何度も思うけど、もう2度と戦争は起きて欲しくない。こうやって漫画も読めなくなる。
ただでさえ、人間の過ちだけど、地球温暖化のことや物価高騰や問題が沢山あるのに、、、
そこで戦争を起こして、破滅するなんて、人間って愚かだなぁと思う。
面
怖かった。そのお面を被る相手、みんな殺してしまう。訳からないぐらい怖かった。
特別寄稿は宮藤官九郎さんでした。
今も吉祥寺に暮らしているのだろうか?
とてもわかりやすく楳図かずお先生のことを書かれていた。
「会えば会うほど、常識的で繊細な方なんだとわかってきて、もう一度『漂流教室』を読み返してみたら、「ああ、理由があって描いているんだ」って。筋が通っているし、世の中がおかいしいこともしっかりと表現している。すごいなと思いました。」
など、対談の時、楳図かずお先生が過去にされて嫌だったこと気持ちを今でも忘れていないから、作品を描けると感じたと。
楳図先生のあとがきでも、
偶然を呼ぶ手紙であるように、先生の体験からもあるように、「うかつに人を恨んだり、それを口に出したり、書いてはいけないんですね。」と。
読んだばかりなのに、私は今日職場の人に愚痴をこぼしちゃいました。泣
特別美人でもないけど、やっぱり自分自身の顔って気になるものです。
怖かったけど、相変わらず面白かった。
それに美少女が沢山出てきて、それも良かった。