あらすじ
●主な登場人物/若草いずみ(かつて“永遠の聖女”と呼ばれた大女優。醜く老いていくことを異常に嫌悪していたが…)、上原さくら(いずみの娘。母親によって美人になるよう大切に育てられる)
●あらすじ/実の娘・さくらに自らの脳を移植し、若く美しい肉体を手に入れるという恐ろしい手術は成功し、元女優・若草いずみは目覚めた。醜く老いた体は隣に横たわり、鏡に映るのは我がものとなった美しい体。彼女は死体を庭に埋め、今までの自分に別れを告げる。そして、娘の通っていた学校へ、娘がしていたように通学するのだった…。
●本巻の特徴/自らの脳を娘さくらに移植し、その人生を奪い取った母いずみ。彼女は、娘の担任を愛の対象にするが…!?
感情タグBEST3
ものすごく残酷な物語なのですが、どこまでも続く心の闇を克明に描いている事に驚き、ドキドキし、
私自身、この過酷なストーリーを選んで読んでいる事に集中しました。
ラストに救われました。けれどこのラストにたどり着くまでの、決して単純明快でない道のりが長かった。
そして、救われるラストとはどんなラストであるかも考えさせてくれる、最後まで素晴らしい作品でした。
Posted by ブクログ
ようやっと読み終わりました。中国針麻酔での脳移植という奇抜な技にこんな裏があったとは!楳図先生も論理をきちんとするんだなあと、感心とともにちょっとがっかり。しかし、お母さんはいったいどれぐらいの間、土に埋まっていたのだろうという疑問は残るのです。