川原正敏のレビュー一覧
-
連載当時、夢中で読んでいたのを覚えています。スピンオフ作品もたくさん出ていますよね。同じことの繰り返しといえばそうだけれど、おもしろいです。
-
Posted by ブクログ
龍帥の翼完結の25巻。
待ちに待った項羽と窮奇の戦い。一騎討ち。余人を交えない森の中での戦いとなりました。人を超えし怪物と、人を越えし覇王。
結果は知っての通り。いや、そういうと窮奇の存在がフィクションではないのか、という感じになってしまうな。まあ、そこはお馴染みの「これは僕にとって史実である。あなたにとってもそうでもあったなら嬉しいなぁ」という『修羅の刻』スタンスで。項羽の人生最後のこの場面でボロボロな見た目なのがとてもいい。そんな見た目でありながらも、他を圧倒するほどの覇気を纏い続ける強さ。これぞ覇王。人というか、個としての強さが極まっている。その強さが失われた反動があっての、死体を凌辱 -
Posted by ブクログ
ついにここまできました垓下。
人を超えた力を持ちながら、人の感情を捨てきれなかった項羽。
人を超えた知を持ちながら、人の感情を捨てて道具とした張良。
二人の戦いもついに最終幕。
項羽と窮奇の激闘がやっとみられる…はずです。
最期を迎える項羽の前で張良、窮奇、黄石は何を思い何を語るのか。自分自身の力を信じ、中華全土を蓋うほどの人物になろうとした項羽。どこまでも兇であった彼は、最期の時までその姿を貫き通すのか。
自身の故国の復讐のためにその身を燃やし続けた張良。秦の滅亡、韓の復興という目的を果たしたのちも、兇の炎であった項羽に対抗するために、身を燃やし続けた結末は史実通りなのだろうから、爽 -
購入済み
十の罪
劉邦が項羽に対峙して堂々と十の罪を述べるところが見せ場。
項羽が「心を折る」と言っているが、この用法は80年代以前には無かったはず。
漢字一個の相違にも気を遣っているかのような本作なので違和感が残る。 -
購入済み
結局買ってしまった…が…
読んでしまう。読んでしまうのですが…
初期の狭山や飛田との闘いの熱さや、驚きに比べると…うーむ。
新しい技は出てこないし。
なんとかアオイやらそんなんだ…
牙斬とかジャハザンとか良かったのにな。
雷、龍波、虎砲、無空波、旋風にコゲツ。
岩おろしに狼牙…富嶽…新しい技が出てこないね…
あの新技の納得感は…もはや無い。
で、何より九十九の耐久性がもうね、チートなんですよ。チート。
描き方が決まり!って描き方をするし、タイミングも驚きを伝える為に効くよなって描き方をする。が、倒れない、立ち上がる。
挙句、カムイまで使うとか…なんかなあ、リアリティがね、痛さのリアリティというか -
購入済み
弁舌家の真骨頂
あとがきによると川原先生も思い入れがありそうな、酈食其の見せ場。
この場面での韓信の行動は、弁舌家に手柄を独り占めされないように、などとしている解釈もあるが、
川原先生の解釈は良かった。 -
購入済み
項羽と劉邦
海皇紀がとても好きだったので期待!
でも川原先生、原典に思い入れがありすぎるのか、先生独自の遊びが少ない印象。
あと、フキダシのある台詞は声が出てるとして、フキダシの無い文字は心の声のはずが、声に出してないとおかしいように感じるコマもあってなんか読みづらいのは私だけでしょうか。 -
Posted by ブクログ
項羽を倒す一撃。その時を作り出すために、時を稼ぐ張良。
百敗しても最後に勝てばいい、と後の例えになるように、滎陽を脱し、成皋から宛へと転戦します。
ぎりぎりのところで逃げ延びる劉邦。トドメを刺しきれず逃し続ける項羽。
己の力による余裕がどこまで続くのか。
最期の時まで、項羽の力は変わらないけども、個人の力だけではどうにもならない状況に追い詰められてしまうわけで。その準備を、張良が今綱渡りで構築している最中です。項羽と敵対してから、ずっとか。
そして、隣で一番の理解者であるかのように振る舞う陳平。
張良の鬼謀を堪能している今があるから、統一後の功績に繋がってゆくのか。
劉邦陣営にいて、一歩引い -
Posted by ブクログ
韓信の「背水の陣」。黥布をたらし込む劉邦。暗躍する張良と陳平。范増の退場。
いよいよ、最終盤へと突入する「項羽と劉邦」です。
確か、この滎陽での和議の後から、劉邦軍の進撃が始まり垓下まで行くのだったか。
陳平が常々感じている腹黒という張良の本領発揮であります。
淡々としていながらも、張良の心の奥底に埋もれているのは、復讐心。
矛先は秦から、今では項羽へと。韓の存在がとにかく彼の多くを占めています。
しかし、張良がどんどん痩せてきている。もともと、頑健よりも病弱という描かれ方ですが、ここへきて一層痩せこけています。頬のこけかたが酷い。
切れ味を追求した代わりに、強度が失われてゆく刃物のような -
Posted by ブクログ
異世界転生陸奥圓明流第二巻。
旅の同行者が二人?増えて、賑やかさを増す一行です。
今回披露した技は「金剛」「旋」「孤月」「牙斬」。「牙斬」の打ち方がちょっと違う気がするのだけど、継承者が使っているので正解なのでしょう。
確か、相手の拳の外側(小指側)を狙って、えぐりこむように打面をずらして打つ、という感じだったような。
疑問に思った時は調べましょう、ということで修羅の門読み返す。懐かしの羽山と九十九の一戦です。文庫版なので第三巻です。
左右の違いあれど、打ち方あってましたね。記憶違いでした、すみません。
そうか、クロスカウンターでしたね「牙斬」。右と右でぶつけ合う記憶がありました。やはり -
購入済み
主人公たちが余りにも強すぎる
海とそれをめぐる国々を舞台にした規模の大きなファンタジーもの。魔法や妖怪やタイムスリップがでてこない
架空世界の話なのであまりご都合主義的な展開はなく好感が持てる。
それでも主人公たちが余りにも強すぎる気がする。絵柄は少々粗いが勢いがある。 -
Posted by ブクログ
買ってしまった、異世界転生・陸奥圓明流。
最初に月マガで読んだときは、一話完結の読み切りなんだろうな、と思っていたのだけど、なんだかんだと連載しちゃってやんの。
名前は不明ですが、何代目かの陸奥さんが召喚された(なので転生とは違うのか)世界で無双するファンタジー。
うーん、なんだろう。最近流行りの異世界モノを読んだことがないのでよくわからないのだけど、主人公は苦労や努力しないの?まだ、序盤だから無双が続いているだけなの?
強くてニューゲームの感じだよね、ワクワクよりも作業感が強くなるという。
結局、周回ってできないんだよな、作業感にやる気が吸い取られてしまって。
まー、あとがきで作者の楽し