川原正敏のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
科学文明が崩壊して数千年……と言われれば思い浮かぶのは宮崎駿監督の『風の谷のナウシカ』かもしれない。
この作品は、そんな科学文明崩壊後、数千年モノ(?)といえるが、文明の遺産と戦う、などという作品ではない、とはいえないが、それがメインではない。
陸では多くの国々が割拠し、一部の国は強大な軍事力、あるいは魔道とも称される「カガク」の力――主にカノン砲や炸裂弾など、大航海時代幕開け前後レベルの兵器が主――によって他国を支配・属国化していた。だが、そんな陸とは違い、海では「海の一族」と称される海王を頂点とした国が支配権を握っており、この作品の主人公、ファン・ガンマ・ビゼンはその海の一族の守 -
Posted by ブクログ
ブッツウ寺院の後始末を経て、バルキア王国編へ。
あれよあれよと、ようこそ勇者さまご一行として迎え入れられた陸奥さんたち。
歓迎の後に依頼が待っているのは世の常と言いますか、冒険譚のお約束。これって、断れない雰囲気を作り出していうこと聞かせてるだけだよなぁ。何ハラスメントになるんだろう。ここで「はい」というまで帰れないDQパターンもいいけど、「いいえ」選んでも物語が進むサガパターンも好きです。
国を困らせている魔女を倒してほしいそうで。
そして、その依頼主と標的に善悪の食い違いがあるそうで。
どちらの言い分が正しいのか。それを見極めることができるのか、なんですが、陸奥さんパワープレイヤー、い -
Posted by ブクログ
三触蟲に乗ってオーダ・トゥーロ再び登場。
噛ませ犬なんだけど、こういう役回りのキャラっているよね。ロケット団みたいな。何度やられてもしつこくまとわりついてくるヤツです。様式美。
オーダ撃退して11巻の真打ちディーゴ・クヴァシ登場。遠距離魔法の使い手で、シリュウとの戦いで万全でない陸奥さんを追い詰めます、ますか?
陸奥圓明流の遠距離といえば、そう「雹」ですね。ただ、あんな距離まで届くとは知りませんでした。あれじゃあ、ちょっとしたMAP兵器だもの。雑賀孫一のときに考案したのだっけ?銃に対抗するために考案されたはず。どれほどの射程距離を想像して考案したものか。「雹」で相手を倒すでなくて、対抗手段を -
ネタバレ 購入済み
正直な感想
正直な感想を書きます。
自分は川原作品が本当に好きですべて読了しています。
特にこの作品は紙でも電子でも所有して、何度も、何度も読み返すほど好きなシリーズです。
19巻から4年、待望の続編でした。時代的に酒呑童子や金太郎と題材も面白いと思いました。
ですが…冗長。
これまでなら1巻の内容は半分でまとめていたでしょう。
一つにはニッチな時代ということもあり、作中での解説が多いのですが、それだけでなく全体的に構成がダルいです。
冒頭の格闘シーンも同じ尺で3連続と今までしたら2回分は1、2ページでまとめていたシーンだと思います。
個人的に川原先生は話の構成と場面の演出がとても上手い漫画家だと思 -
Posted by ブクログ
ファンタジーらしく妖精登場で新展開の9巻。妖精と異世界転生というとダンバイン思い出します。転生した陸奥さんについているのは虫ですが。
黒と白の妖精の争いに巻き込まれる形になった陸奥さん一行。妖精同士が争っているのではなく、その力を借りた人間同士を戦わせている様です。
黒の方は『言霊』でのバフがけ。白の方は『不老不死』エンチャント。
『言霊』バフは「狼牙」で撃退。彼の持っていた伝説武器のインフィニオスが強い。剣の軌道上に斬撃を出せるという代物。振り切らずに止められても出るし、位置はずらせるし、タイミングも遅くできるというやり過ぎな伝説武器。確かにこれを持っていれば、あのおっさんでも勇名を轟か -
Posted by ブクログ
8巻まで読んできた「修羅の紋」ですが、なんというかううん。川原正敏にコメディセンスはないのか?エスプリ的な掛け合いは、これまでの作品で楽しめたものはあったと思うのだけど、陸奥さんたちの掛け合いはしつこいというかなんというか。
自分が期待しているものが違うから馴染めていない、ということにしておきましょうか。
スッパァレタ出国後、一行に再び襲いかかる帝国の刺客たち。四天王なのかトリオなのか設定あやふやすぎるだろ。スライム装甲、魔力吸収と各々趣向を凝らして襲いかかってきますが、一番強かったのは辛さで挑んできた彼です。
すんごく辛い唐辛子を食べ続けたから、その辛さと同じレベルの辛味成分を発汗できるよ -
Posted by ブクログ
「無刀金的破」は6巻でなくて7巻が初出っぽいな。確かに、アリシア戦では金的ではなく無刀取りだけだったしな。技の名前も言ってない。7巻が初出ということで。
儀式戦への挑戦権を賭けての決定戦で、リンラたちと合流できた陸奥さん。ここで「無刀金的破」です。たいそうな魔法の剣使いの第二王子に炸裂しましたね。まあ、陸奥さんの金的食らったので、御愁傷様ということで。
前座終了した所で、儀式戦へ。相手は守護聖霊ミヅチ。デザインがなんともチープ。ミヅチというと、メガテンで慣れ親しんだ水流の蛇が浮かぶので、こちらのミヅチはあらあらという感じです。まあ、どうしてもメガテンというか悪魔絵師がデザインした悪魔、精霊、 -
無料版購入済み
またまた人を食ったような登場人物が出てきました。しかも、これからの目的地となるヴァルハラには何があるのか続きが気になります。