【感想・ネタバレ】龍帥の翼 史記・留侯世家異伝(19)のレビュー

あらすじ

『修羅の門』『修羅の刻』『海皇紀』‥稀代のストーリーテラー川原正敏最新作は、紀元前中国が舞台。
秦末の動乱期に覇を争った項羽、そして劉邦の生きざまを描き出す歴史絵巻。
主役には天才軍師・張良を据え、偉丈夫達の興亡を紡ぎだす!

劉邦 両翼の戦いは、次なる展開へ!

「背水の陣」により、趙を平定した国士無双・韓信。
李左車を陣営に加えた韓信は、河北平定に向け陣営を整える。

一方、黥布を味方に引き入れるも、徐々に戦力を削られる張良陣営。
真綿で首を絞めるような、謀士・范増の戦術が迫る‥‥。
ケイ陽の籠城戦の行方はーー!?

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Posted by ブクログ

項羽を倒す一撃。その時を作り出すために、時を稼ぐ張良。
百敗しても最後に勝てばいい、と後の例えになるように、滎陽を脱し、成皋から宛へと転戦します。
ぎりぎりのところで逃げ延びる劉邦。トドメを刺しきれず逃し続ける項羽。
己の力による余裕がどこまで続くのか。
最期の時まで、項羽の力は変わらないけども、個人の力だけではどうにもならない状況に追い詰められてしまうわけで。その準備を、張良が今綱渡りで構築している最中です。項羽と敵対してから、ずっとか。

そして、隣で一番の理解者であるかのように振る舞う陳平。
張良の鬼謀を堪能している今があるから、統一後の功績に繋がってゆくのか。
劉邦陣営にいて、一歩引いたところから状況を俯瞰しているモノローグが気持ち悪いんだよなぁ。

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2021年08月08日

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