あらすじ
『修羅の門』『修羅の刻』『海皇紀』‥稀代のストーリーテラー川原正敏最新作は、紀元前中国が舞台。
秦末の動乱期に覇を争った項羽、そして劉邦の生きざまを描き出す歴史絵巻。
主役には天才軍師・張良を据え、偉丈夫達の興亡を紡ぎだす!
故国・韓を奪還した張良が次に狙うは、項羽が治める地「彭城」。
大将・韓信の指揮の下、兵力を集め東進する劉邦軍は遂に兇王の本拠地へ――!!
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Posted by ブクログ
彭城攻防戦。
ここへきて沛のチンピラ上がりの血が騒ぐ、といってはかわいそうか。咸陽一番乗りの際にも見えていたのですが、いつまでもいいこちゃんでいることはできませんでした。
そのしっぺ返しがすぐさまやってきます。
いろんな意味で相手が悪い。勢いに乗った項羽を止めることは誰もできない
史実と想像のはざまで
やはり歴史ものは、史実と創造の狭間で苦労するのだな、と痛感。
特に、項羽と劉邦が、あまりに多くの作品があり、
作者がいかに独創的で、オリジナルな想像しながらストーリーを紡いでも
史実から大きく離れられない現実を感じました。
海皇紀のような壮大なスール感がいま一歩足りない感じです。