あらすじ
『修羅の門』『修羅の刻』『海皇紀』‥稀代のストーリーテラー川原正敏最新作は、紀元前中国が舞台。
秦末の動乱期に覇を争った項羽、そして劉邦の生きざまを描き出す歴史絵巻。
主役には天才軍師・張良を据え、偉丈夫達の興亡を紡ぎだす!
河北平定を目指す国士無双・韓信に対し、その道を趙国の英傑が阻む。両軍は井ケイ口にて激突!
韓信は大胆な「陣」を布き、それは、後世に名を残す戦となるーー。
韓信二万vs趙軍二十万
絶体絶命の死地に勝機を見出せ!!
感情タグBEST3
そうきましたか(*^ω^*)
川原先生の作品は「修羅の門」からのファンです。
楚漢の争いも大好きなので、必読書です。
個人的には、陳平が好きなのですが、なかなか扱われ方の難しい人なので、どうなるかいつも楽しみにしています。
善悪では単純に割り切れない、人間性がポイントだと思いますが、今後も、するするとつかみどころのないしたたかさを見せてくださると、期待しています(*^ω^*)
Posted by ブクログ
韓信の「背水の陣」。黥布をたらし込む劉邦。暗躍する張良と陳平。范増の退場。
いよいよ、最終盤へと突入する「項羽と劉邦」です。
確か、この滎陽での和議の後から、劉邦軍の進撃が始まり垓下まで行くのだったか。
陳平が常々感じている腹黒という張良の本領発揮であります。
淡々としていながらも、張良の心の奥底に埋もれているのは、復讐心。
矛先は秦から、今では項羽へと。韓の存在がとにかく彼の多くを占めています。
しかし、張良がどんどん痩せてきている。もともと、頑健よりも病弱という描かれ方ですが、ここへきて一層痩せこけています。頬のこけかたが酷い。
切れ味を追求した代わりに、強度が失われてゆく刃物のような。
張良の最期、どんなふうに描くのだろう。