篠綾子のレビュー一覧
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一作目よりのってきました。
今回は中山安兵衛 高田の馬場の決闘の話しと
赤穂藩士 堀部家のきちさんの恋
きちさんが好きで一緒になれなかった板橋多門の暗い気持ち
そこへ狂言作者の東儀左衛門と娘のおあきが
かささぎのいい男喜八と弥助を芝居に引っ張りだそうとするのが 組み合わさった物語になりました。
出てくる料理も美味しそう!
雛あられって 上方のは甘くないんですね。
甘酒も熱いのだけじゃなく 冷たくして出すのもある。夏は冷たいなが美味しそうです。
最後の方にでてくる焼きなすも美味しそう!
うちは今晩 焼きなすにしましょう!
おあきちゃんがメガネをかけて 明るくハキハキして いい味を出しています。
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シリーズ第五作。
人気役者の甥の喜八と幼馴染みの弥助は一緒に「芝居茶屋かささぎ」で接客として働いている。二人とも色男だが、役者には興味がなく、このかささぎを少しでも大きくしたい一心で料理の献立を日々考えている。
昔の人は季節の変わり目を大切にし、無病息災を願い、邪気を祓う行事を大切にする。今回は中秋と菊の節句にちなんだ献立だ。旬な食材を使いどれも美味しそうなものばかり。
そんな二人の店に訪れるお客が悪事を働く。そして人助けのために一日限りのお芝居をする事でその悪事を暴いていく。
難しい言い回しがなく、現代言葉なので、とても読みやすい作品。初めて時代小説に触れる人にもお勧めです。 -
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ネタバレシリーズ3作目
今回は蘊蓄がこれまでより多かったです。勉強になりました。
茶飯が気にりました。ヘルシーで美味しそう!
藍之助が組頭との関係について、昔はよくあったみたいに聞くんですが、本当かなっていつも半身半疑になります。
まぁ、お手紙残ってたりするみたいなので、本当なんでしょうね。。
藍之助が喜八と弥助も生まれてる時代が違えばきっと、みたいに言われて面白かったです。
また、吉良上野介が出てきててちょっと不穏だなと思いました。確か前作にも名前だけ出てきてたよな。。今回藍之助の上司としてがっつり出てきてたので、ちょっとこの先も出てきたら怖いなと思いました。
今回初登場の寅次郎が好きだったので -
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ネタバレまさに異色時代物。松原忠司については殆ど知らず先入観無しに読めた。
タイムトラベル物に有りがちな、過去で知識や武力をひけらかすような無体な展開も殆どなく、時代の流れに翻弄される訳でもなく気持ちよく読めた。
また当時の友人の先祖との出会いや繋がりも、強引さもなくすんなり入った。
薩摩島津家はこんなところから始まっていたのね。勉強になりました。
弁慶との対戦や、義経軍としての戦いが少しあっけなかったり省略されていたのは残念。長々としてはくどかったのかなぁ。長編として読みたかったかも。
「その先が危ういと分かっていても、進むべきと思えば、俺は進む」
未来が分かった上で信念に生きる忠司、格好良いで