篠綾子のレビュー一覧
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ネタバレ持統天皇、北条政子、日野富子、淀殿……など有名な女性はもちろん、歴史が好きじゃなければ、えーと誰だったっけ?とあ、そうか、この人、こんな関わり方があったのか?と新鮮に読めました。
「こじれせ女子」と聞いて、なにが?イメージは嫉妬や権力?などそういったイメージでドロドロなのかなと思いましたが、和歌を読み解きながら、作者の視点で、歴史観を、現代の感覚も踏まえて書かれていたので、面白かったです。
ただ、事前知識がある人はいいし、家系図を見るのが苦痛でなければ楽しめるのかな~と思ったり。
第1章 古代のロイヤルファミリー&プリンセス 7人
第2章 千年の都の華麗なる王朝物語 9人
第3章 悪女たちのド -
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〈小烏神社奇譚〉シリーズ第五作。
タイトルにあるように猫がたくさん出てくる。
と言ってもただの猫ばかりではない。付喪神に化け猫に、不思議な力を持つ猫。
もう一つのキーとなるのが『南泉一文字』という銘の刀。元は足利将軍家に献上された刀だったが、現在は尾張徳川家に渡っている。その『南泉一文字』が最近突然鳴動するようになったという。
早速天海大僧正の元で竜晴が刀を調べると、まばゆい光を放った後に生まれたての子猫が現れた。付喪神の誕生だ。
付喪神を扱った作品はいくつか読んだが、誕生の瞬間を描いたシーンは初めて。なかなか興味深い。
刀の銘から「おいち」と名付けられた猫姿の付喪神は、さすが普通の猫とは -
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現在放送中の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』に登場する比企一族(比企尼を草笛光子さん、比企能員を佐藤二朗さんが演じている)を取り上げているということで、予習を兼ねて読んでみた。
鎌倉時代は(も)詳しくないので、比企一族についても大河ドラマで初めて知った私には非常に興味深い作品だった。
比企一族はなんと悲劇的な一族なのだろう。
元々比企尼が源頼朝の乳母だった縁で、その娘や孫娘たちは頼朝の近親者や近しい家臣たちへ嫁いでいるのだが、その殆どが不幸に見舞われているのだ。
長女・丹後内侍の娘・長子は頼朝の弟・範頼に嫁いだが、範頼は謀叛の疑いを掛けられ殺され、長子は赦されたが男児二人は出家させられている。ち -
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〈小烏神社奇譚〉シリーズ第四作。
今回は小烏神社の氏子で宮司の竜晴に想いを寄せる花枝が狐に憑かれてしまう。それだけでなく、大奥に仕える女性にも狐が憑いているようで、狐憑き祭りといったところか。
発端は宇迦御魂(うかのみたま)に仕える白狐に、ある執心のために成仏出来ずにいる狐の霊を救って欲しいと頼まれたこと。
この彷徨える狐の霊と花枝に憑いた狐は、医師の泰山が患者から貰った『御伽草子』に出てくる『玉水の前』という狐の話と『玉藻の前』という狐の話に似ている。
狐は人に化けて人の生活に入り込んだり、中には人と結婚したりという話もあるほど、昔話ではお馴染みの動物。一方で今回の話のように神の遣いだっ -
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篠綾子さんの新シリーズが始まりました。
旗本奴が闊歩していた時代、街にも派手な衣装を着て立ち歩く町奴が存在。
半端な若者が自然にあつまり、親分をしていたのは主人公喜八の父親だったが、町のためにと奮起してその地域になかった橋を作り、いつしか親しまれる存在に。
だが、ある時、旗本奴や町奴の取り締まりがキツくなる。
親分は子分衆を諭し逃して第二の人生を送るようにと命令。自分は牢で死ぬことになった。
父親の妹夫婦に育てられた喜八もはや17歳。
叔母の作った茶屋をつぐことになった。
今はみんな真っ当に生きている。
そんなおり、強盗の事件が勃発する。
芝居茶屋という場所柄芝居には縁が深く、役者に