篠綾子のレビュー一覧

  • からころも 万葉集歌解き譚

    Posted by ブクログ

    可愛らしい表紙と『万葉集謎解き譚』という副題からして日常系のノンビリした話かと思いきや、意外にもサスペンスタッチな話だった。

    主人公は薬種問屋<伊勢屋>の小僧・助松、十歳。
    彼は一年半前に富山へ仕事で出かけたきり行方不明となってしまった父・大五郎を探すため、父の日記について調べている。
    大五郎が富山へ出かける前、誰にも見せてはいけないと言い残し助松に託したその日記には、万葉集の和歌が六首書かれていた。和歌について全く知らない助松は<伊勢屋>の娘・しづ子と<伊勢屋>の客で陰陽師の葛木多陽人(たびと)にそれとなく和歌の意味を聞くのだが、父の行方や失踪の理由にはなかなか辿り着かない。
    そんなある日

    0
    2021年02月22日
  • 望月のうさぎ 江戸菓子舗照月堂

    Posted by ブクログ

    京で生まれ育ったなつめは、二親を亡くし、兄が行方不明になっている。預けられた尼寺の尼僧について江戸へ来て、ふとした事から菓子屋で二人の子供逹の世話と読み書きを教えることに。思い出深い菓子を作っているその菓子屋で、菓子職人になりたいと考えているなつめは、様々な菓子が作られていくのを目の当たりにして、ますますその夢を膨らませるのだった。
    女が菓子職人になるなんてあり得ないと言われた時代に、頑張って修行をし、一人前になろうと志すすがたが清々しく、応援したくなる。続編が楽しみ。

    0
    2021年01月25日
  • 紫草の縁 更紗屋おりん雛形帖

    Posted by ブクログ

    第六弾、最終巻?
    元禄の大事件、老中堀田の稲葉による刺殺の謎?
    影に潜んだ寵臣を討ち、弟右近の敵討ち-闇は晴れきれないが
    柳沢吉保の気になる挙動?、将軍と熙姫の新たなる恋と大奥入り
    まだまだ続きそうなんだが
    この時代赤穂浪士の討入があまりにも大きく取り上げ過ぎか、他の将軍継承問題、老中刺殺が霞んでいる

    0
    2020年12月22日
  • 白露の恋 更紗屋おりん雛形帖

    Posted by ブクログ

    第五弾
    将軍後継に絡む老中の暗躍?
    蓮次と弟右近の関係が、吉原の太夫に母の面影を、そしてその情人に弟の死に関係が?

    0
    2020年12月17日
  • 紅い風車 更紗屋おりん雛形帖

    Posted by ブクログ

    第三弾
    殺害現場に残された赤い風車、行方知れずになっていた兄・紀兵衛、犯人としてその兄が
    染め場に蔓延る毒薬づくり、背景は分からず、おりんは兄を頼らずお店の債権を、試みとして浴衣を普段着に

    0
    2020年12月17日
  • 黄蝶の橋 更紗屋おりん雛形帖

    Posted by ブクログ

    第二弾
    叔父に使われていた丁稚が奉公先の息子と共に誘拐された県から沼田真田家の内政と両国橋の架け替えの陰に泣く義に準ずる領民と藩主と奥方の葛藤

    0
    2020年11月29日
  • 墨染の桜 更紗屋おりん雛形帖

    Posted by ブクログ

    シリーズ第一弾
    五代将軍後継問題に連座して没落した有栖川宮家関係の清閑寺家の照姫との関係も、当然ながら実家も潰れ、父も失ったヒロイン
    叔父を頼るが?、姫からの贈り物を叔父が売り払った件から越後屋とつながりが
    今後に繋がる色々な人との出会いも

    0
    2020年11月29日
  • 弟切草 小烏神社奇譚

    Posted by ブクログ

    タイトルの弟切草、漢字で書くと何とも意味深で怖い。
    その由来はというと、鷹の傷に効くというこの植物のことを秘密にしていた鷹匠だがその弟が他人に明かしてしまったために鷹匠に切られて殺されたという。葉に散った無数の黒い点はその時の弟の血飛沫だとか。
    …という禍々しい由来の植物をタイトルにしてあるが、作品の雰囲気はそこまで暗くない。

    主人公は小烏神社という古い(というかボロい)神社のただ一人の宮司・賀茂竜晴。
    一言主命と縁が深く言霊を操る力に長けている竜晴には二柱の付喪神が側に付いている。それが普段は白蛇の姿の抜丸と烏の姿の小烏丸だ。
    二柱とも由緒ある刀の付喪神だが、小烏丸の本体である刀、その名も

    0
    2020年08月16日
  • びいどろ金魚 江戸菓子舗照月堂

    Posted by ブクログ

    照月堂の歌詞は久兵衛の洗練された腕で、幕府歌学方に気に入られ後ろ盾が。。。

    氷川屋主人は、まだ照月堂を陥れようと画策していた。

    薬売りの冨吉の親、がどうやら兄の行方を知っているらしかったが、姿を消す。

    久兵衛のもと、少しづつ仕事を覚え、任される範囲も大きくなっていったなつめ。
    ますます菓子職人らしく。

    菊蔵の出自が知れると、何やら気になり出した。
    その才能に恨みが混じるのは、職人としての未来に影がサスことを、久兵衛、市兵衛も心配。

    ますます目が離せなくなったなつめの周り。

    0
    2020年07月16日
  • しのぶ草 江戸菓子舗照月堂

    Posted by ブクログ

    辰五郎を氷川屋に引き抜きたいと、嫌がらせを繰り返す氷川屋。

    だが氷川屋の娘、しのぶと、照月堂の見習い職人、なつめの友情は変わらなかった。
    なつめは休みに二人で菓子の食べ歩きに浅草へ行き、そこで、亡きしのぶの母親の思い出を知ることに。

    同じように母のない身、どうにか母の思い出の餅菓子を作ろうと約束する。


    菓子作りに全身全霊を打ち込むようになるなつみ。

    京都へ修行に行った安吉も、違った意味で苦労していた。

    0
    2020年07月16日
  • 親子たい焼き 江戸菓子舗照月堂

    Posted by ブクログ

    本郷で、菓子店の開店準備中の辰五郎。
    照月堂の主人、久兵衛は鯛焼きが、考えた辰五郎の店より早く評判になってしまい、申し訳なく思っている。

    その上、何やら辰五郎の辰焼き刃物真似だと中傷する輩がいるらしい。

    氷川屋のお嬢さんしのぶとなつめは、そんなことは関係なく友情を育む。

    波乱の匂い立つ第3巻。

    0
    2020年07月16日
  • 菊のきせ綿 江戸菓子舗照月堂

    Posted by ブクログ

    照月堂でまずは除虫として働きはじめたなつめ。
    そこへ氷川屋を追い出された調子者の安吉が現れる。

    職人見習いを始めるが、、、それが氷川屋の目に触れることとなり。。。
    実はだんだんと評判がたたくなる照月堂を氷川屋も見逃せなくなったのだった。そこで安吉の件を持ちだし難癖をつける。

    お菓子比べで決着をつけることとなった。新しい菓子のアイディアや名前をつけて、着実に実績を上げてきたなつめ。
    初めて菓子作りの現場に下働きとして参加を許される。

    さてどうなるか?

    頭の硬い親方もなつめの人となりを知るに従い、再認識。

    0
    2020年07月15日
  • 親子たい焼き 江戸菓子舗照月堂

    Posted by ブクログ

    腕にいい店主がいる照月堂をどうにかしたいと企む大店氷川屋。
    そこの娘しのぶと主人公なつめは年の頃も一緒だし、とても気が合ってお互いを大事に思ってる。
    しのぶは父親が企み事をしている事に心を痛める。

    照月堂の子たい焼き、弟子が出した店辰巳屋の親たい焼き。
    これからも精進しようとする2つの店に氷川屋が迫ってくる・・・

    あ~早く続きが読みたい。

    0
    2018年08月14日
  • 菊のきせ綿 江戸菓子舗照月堂

    Posted by ブクログ

    今回は氷川屋からやってきた安吉のおかげでてんやわんやになる話。
    照月堂が店をたたまなきゃいけなくなりそうになる。

    でも確かな腕の久兵衛のおかげで事無きを得る。
    「菊のきせ綿」という生菓子どんなものか見てみたい。

    0
    2018年08月08日
  • 望月のうさぎ 江戸菓子舗照月堂

    Posted by ブクログ

    他の方のレビューが結構厳しい。
    私は単純にものを考えてしまうから、まあまあ面白かった。

    「最中の月」という餅菓子はとても美味しそう。
    私もぜひ食べたい。

    照月堂の市兵衛さんは誰にでも優しい仏様のような人だ。

    0
    2018年08月05日
  • 山吹の炎 更紗屋おりん雛形帖

    Posted by ブクログ

    シリーズ4巻目
    せっかく更紗屋再建の第一歩かと思いきや火事のため何もかも失ってしまう.また仕切り直しのおりん,この巻は八百屋お七の火事にまつわるサイドストーリー的なところもあるが,周りの様子がいろいろ顕になってきて,次が楽しみである.

    0
    2016年06月16日
  • 恋し撫子 代筆屋おいち

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「江戸菓子舗照月堂」シリーズを楽しんだからか、二度目となったこのシリーズ第2巻は、とても楽しめた。
    度々出典のある和歌の意味も、丁寧な解説が口語体で描かれているので、全体の物語の流れに逆らわずにしっくり。

    第1巻、第2巻とも、いささかストーリー展開が意外すぎる気配は残るが、和歌、短歌が意味深く使われる手法は独特で面白い。

    0
    2020年07月23日
  • 黄蝶の橋 更紗屋おりん雛形帖

    Posted by ブクログ

    ずっと町人のゴタゴタを描いて行くのかと思ったら、いきなり話がえらい大事になったりとか

    五両を貯める為にこれから物凄く頑張るんだろうなぁと思ったら、越後屋さんが簡単に形見の着物を渡そうとしたりとか

    色々予想を裏切ってくれるけど
    そう来たか!と言う嬉しい驚きじゃなくて、形見の着物の件などは何かオカシクね?ともやっとする感じ

    0
    2016年01月18日
  • 墨染の桜 更紗屋おりん雛形帖

    Posted by ブクログ

    一芸に秀でた関西弁の女の子が、潰れたお店の復興の為に江戸で頑張る、周りには良き隣人達と恋愛に発展しそうなお侍さん、美人の友達

    ・・・どうもみをつくし料理帖とかぶってしまうけど、それだけお約束って事で、故に読みやすくはあるかな

    0
    2016年01月14日
  • 梨の花咲く 代筆屋おいち

    Posted by ブクログ

    幼馴染の颯太を探して江戸に出てきたおいちは、ひょんなことから代筆屋を始めることになる。シリーズもの。

    0
    2016年01月09日