篠綾子のレビュー一覧
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日本橋の薬種問屋・伊勢屋に小僧として奉公する助松と、お嬢様のしづ子、陰陽師の葛木多陽人が万葉歌にまつわる謎を解くシリーズ、第二弾。
大岡忠光、田沼意次という歴史上の人物を絡ませながら、今回も万葉集の世界と暗号ミステリを楽しめた。
助松としづ子お嬢さんの真ん中の年齢の、武家の若君・加藤千蔭(ちかげ)の登場で、少年探偵団的な雰囲気も楽しめる。
教養もあり勇気もあるのにオカルト的な物がちょっと苦手な千蔭ほほえましく、前巻では泣き虫だった助松が意外にも、年上の千蔭より冷静だったりと成長が見えて嬉しい。
お嬢さんも硬さが少し取れ、おおらかさもそなえて大人の女性に近づきつつある。
それにしても!大五郎 -
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薬種問屋・伊勢屋の小僧・助松が、残された日記を元に、失踪した父の謎を追う。
…と言ってもまだ12歳だから、大人の手助けが必要。
手がかりは、父の日記の中に記されている、万葉集の歌。
伊勢屋のお嬢さんのしづ子や、謎の美形陰陽師・葛木多陽人(かつらぎたびと)に、歌の意味を教えてもらいながら、助松は次第に万葉集に興味を持っていく。
しかし、父は意外な事件に絡んでいて…
もはや万葉集オタクみたいなしづ子お嬢様。
万葉集を語ると急に早口になるとか、ある古書店主を思い出す。
そして、真面目な歌はつまらない、と言い放ってはしづ子の不興を買い、政治批判の狂歌を作ってふざけてみせる、葛木多陽人。
だが、意外 -
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ネタバレ照月堂の子供たちの通う手習塾で、図らずも師範の大切にしていた鬼灯をもぎ取ってしまった亀次郎。
泣く泣く打ち明けて謝りに行く。
その時に鬼灯を模したお菓子を持たせることに。
露寒軒の知り合いで、菓子比べで、選者となってくれた、陶陶斎。ずっと若いが無役の御家人でもある。そして菓子が大好きである。
一緒に師範のところへ行き、鬼灯をずっと楽しめる保存法を教えた。
新しい鬼灯の菓子の名は「ほおずき灯し」「青ほおずき」
季節は秋本番。
茶会が多くなる忙しくなる季節。
照月堂は太助だけでは忙しい店先を甥っ子の能楽をやっていた青年を連れてくる。
武士との付き合いが増え、対応ができる人材が欲しかった -
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ネタバレいくら探してもこの本見つからない…と思っていたら「桜木町」って変換ミスしてた(汗)
主人公は小野小町だろうけど、こんなに能動的な仁明天皇って初めて見たかも。少年期の道康親王も(紀静子を見初めるとこなんか、記述されているの初めて見た)。そして絶妙な立ち位置で存在感のある良岑宗貞(僧正遍照)も。逆に、どこの作品ででも作者に可愛がられてておいしい役回りの業平が、何故か本作品では軽くて幼い狂言回し。
仁明天皇の御世。嵯峨上皇が存命で睨みを効かせている間、東宮には叔父と妹の子・恒貞親王をキープ。仁明自身は良房の同母妹・順子に道康を産ませ(少年道康は見張るような伯父が煙たがるが)、紀種子と常康も可愛が -
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ネタバレ北村季吟が照月堂のお得意様となり、その流れで柳沢義康にも気に入られるように。
照月堂は主人、久兵衛の卓越したわざと丁寧な仕事を助けるなつめたちの真摯な取り組みで名前が上がる一方。
かつて商売の邪魔を何度となくした氷川屋は、そのやり方を嫌う同業者の恨みも買い、親方が辞めて、寂れる一方。
なつめの兄の行方を知る行商の薬屋、粂二郎が病で亡くなり、冨吉が照月堂に小僧として一緒に暮らすことに。
そして、なつめの思い人である菊蔵が、親友のしのぶと結婚することに。。。
京都に修行に出た、安吉も、次第に京菓子の魅力に惹かれ、修行を楽しみなものにしてゆく。 -
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ネタバレこの作家「篠綾子」さんの本との初めての出会いは、
何年か前に一度読んだ『代筆屋おいちシリーズ』の1巻と2巻。
ところがその時はさほど面白さがわからなかったので
感銘を受けるまではいかなかった。
ところが最近『江戸菓舗照月堂シリーズ』を全巻読んでから
というもの、普通の物語に、和歌が混じる文章も
違和感なく読むことに慣れると、
再び『代筆屋おいちシリーズ』を1巻から4巻全巻を再読。
江戸菓子舗シリーズのホッとするような優しい物語に
癒されたせいか、今回はストンと胸に落ちた。
そして新シリーズ!
『万葉集歌解き譚シリーズ第1巻からころも』を読む。
今回の新シリーズは、物語の中 -
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内容(「BOOK」データベースより)
さつきと喜重郎は、およねが黒鳶式部の名で書いた黄表紙を紹介する瓦版(読売)を刷って好評を得る。そんなある日、姿を消したままの駒三が自分の兄ではないかという男が訪ねてくる。その男、清右衛門はその後も万葉堂にやってくるようになった。清右衛門が、盗賊団「蛇の目」の一味が瓦版を連絡に使っているらしいと話したことから、さつきと喜重郎は瓦版から得られた手がかりを同心に知らせたのだが…。「蛇の目」捕縛に繋がる情報は見つかったのか?そしてさつきと伝蔵、およねと喜重郎、それぞれの仲は進展するのか。シリーズ佳境となる、注目の第三作!
令和元年11月26日~12月1日 -
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内容(「BOOK」データベースより)
さつきは、二号目の瓦版(読売)に近所での窃盗事件を取り上げた。犯人が「あやかし」だという読売に対抗して真犯人が分かるように書いたため、逆恨みした犯人によって兄の喜重郎が刺されてしまう。次の号に盗賊団「蛇の目」のことを書こうかと考え始めるさつき。しかし、同業である日吉堂の伍助と栗橋靱負からは「蛇の目のことを書くな」と言われてしまう。その頃、さつきの親友およねは“黒鳶式部”という筆名で黄表紙作家としてデビューし、これまでの熱い胸の内を喜重郎に伝えるのだが…。一方、さつきは伝蔵への恋心を伝えられずにいた。シリーズ第2弾!
令和元年8月20日~24日 -
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ネタバレ一番辛いのは、視点の揺れ。忠雅視点が常盤視点になり、忠雅視点に戻って第1部終わり。第2部は隆季視点。家成の回想シーンは当然だけど家成視点。常盤視点に呈子視点と目が回る〜
忠雅と頼長の関わりは純粋と言えば聞こえはいいが、このご時世に浮世離れ過ぎ。なんで忠雅が頼長と隆季の間を取り持つのかもさっぱりわからん。三者とも得をしないよね?まあ忠雅はボンボンだし。父を早く亡くしたとは言え、義父・家成の庇護下で順調に出世するし。
末茂流の為に引き裂かれた隆季と呈子だけど、更に前の世代の家成と得子も鳥羽院に踏みつけられていたし。
清盛と隆季の奇妙な盟が印象的…ホンマかいな。
清盛と常盤の因縁はかなり凝って -
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内容(「BOOK」データベースより)
母と兄とさつきで営む万葉堂。体調を崩して寝込んだ母・登勢の容体が回復しないのを心配したさつきは、蘭方医に診てもらおうと伝手を探す。ある時、偶然居合わせた若殿と呼ばれる侍が紹介状を書いてくれたおかげで、大槻玄沢に母を診てもらうことができた。その侍は、老中田沼意次嫡男である田沼意知だった。しかし、母は亡くなり、家業立て直しのためにさつきは瓦版の発行を考える。そんな折、意知が殿中で刺殺の報せが入った。殺したのは、さつきにも縁のある人物だった!さつきは、事件の真相に迫れるのか?江戸の“女性記者”を描く、シリーズ第1作!
令和元年5月17日~20日