【感想・ネタバレ】おしどりの契り 代筆屋おいちのレビュー

あらすじ

母を亡くし、生涯共にと誓った颯太とも生き別れて、おいちがひとりで過ごす二度目の秋。本郷丸山の歌占師・戸田露寒軒を手伝いながら、自らも代筆屋の看板をあげるおいちのところに、犬猿の仲の従姉・お菊がやってきた。それをきっかけに、おいちは二度と帰ることはないと思っていた故郷を訪ねることとなる。一方、露寒軒宅に颯太の姉・七重が訪ねてくる。恋しい人との再会を期待するおいちだったが……。文によって人と人との縁を結んできたおいちは、自らが望む縁をたぐりよせられるのか――大好評時代小説、シリーズ完結。

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Posted by ブクログ

とってもいい終わり方でした。
いとこのお菊とけんかばかりしていたのに 心を通わせることができました。
監禁されてた颯汰を助けるため 姉の七重が おいちを訪ねてきます。
露寒軒の書いた 御当代記を盗んできたら 颯汰は
助かる。
ところが露寒軒は悪筆で 御当代記 の文字が読めない。
困っているおいちに 露寒軒が現れ 本を持っていくように言う。
御当代記が 他人の手に渡り 露寒軒に危害が加わったらと おいちは 露寒軒の妻と娘のいる家に行った。懐の深い人たちで そんな心配することはない。その本を持っていくように言われる。
颯汰は釈放され おいちのもとに
七重は おいちの父親が 隠密で颯汰に武芸を教えた 土門だと知る。
お菊も喜八と一緒になる。
最後に翔太とおいちは 和歌を贈り合う。
なんか 最終回が一番 よかったですね。
あちこちに 和歌が散りばめられていて おきゃんなおいちの 物語に 雅な味付けでした。

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2024年10月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

戸田茂睡こと、このシリーズの中のガンコオヤジで歌占の露寒軒は、後書きによると、実在した方らしい。
「紫の一本」という江戸各所の紹介文に歌と漢詩を加えたユニークな本も出版している。

この第4巻で、シリーズはハッピーエンドを迎えるが、とても面白い作品になっている。

主人公が思いの外、頑固で誰に対しても臆さないで物申す、なかなかの女子と見た。

0
2020年07月24日

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