【感想・ネタバレ】恋し撫子 代筆屋おいちのレビュー

あらすじ

行方知れずの許婚・颯太との再会を願い、下総から江戸に出てきたおいちは、本郷丸山の歌占師・戸田露寒軒の手伝いをしながら自身でも代筆屋を営み、なんとか暮らしを立てていた。そんなある日、露寒軒のもとに意外な客がやってきた。故郷でいがみ合う仲だった従姉のお菊である。わがままだが、牡丹のように華やかなお菊も颯太を想い、行方を捜していると知り、おいちの心は散り散りに乱れるが……。文とは、想いと想いを繋ぐもの――心の奥を汲み、真心を込めて綴るおいちの文が人の絆を結んでゆく連作時代小説、待望の第二作。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

おいちが柳沢吉保の側室 町子の代書を引き受けることになる。
天狗がでて おいちは気を失ってしまうが
町子の母親からの手紙を天狗は持ってくることを教わる。
撫子は 撫でし子 というように 可愛い我が子という意味と
撫子の別名 常夏から 床を共にする恋人という意味もあるんですね。
おいちの歌を 町子が直してくれる
飛ぶ蛍我を離れず身に添えば
  思ひ出づらむ恋し撫子
ここから この本の題名 恋し撫子 がついたんですね。
素敵ですね!

0
2024年10月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「江戸菓子舗照月堂」シリーズを楽しんだからか、二度目となったこのシリーズ第2巻は、とても楽しめた。
度々出典のある和歌の意味も、丁寧な解説が口語体で描かれているので、全体の物語の流れに逆らわずにしっくり。

第1巻、第2巻とも、いささかストーリー展開が意外すぎる気配は残るが、和歌、短歌が意味深く使われる手法は独特で面白い。

0
2020年07月23日

「歴史・時代」ランキング