篠綾子のレビュー一覧

  • 藤原定家謎合秘帖 幻の神器

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    歌に隠された謎解きは面白いが、結局定家が解いた謎はほとんどないという…優秀なワトソンがたくさんいる系ミステリだった。長覚とのコンビの要だが、長覚よりも潮丸のほうが目立っていたような。

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    2016年05月24日
  • 恋し撫子 代筆屋おいち

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    ネタバレ

    「江戸菓子舗照月堂」シリーズを楽しんだからか、二度目となったこのシリーズ第2巻は、とても楽しめた。
    度々出典のある和歌の意味も、丁寧な解説が口語体で描かれているので、全体の物語の流れに逆らわずにしっくり。

    第1巻、第2巻とも、いささかストーリー展開が意外すぎる気配は残るが、和歌、短歌が意味深く使われる手法は独特で面白い。

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    2020年07月23日
  • 黄蝶の橋 更紗屋おりん雛形帖

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    ずっと町人のゴタゴタを描いて行くのかと思ったら、いきなり話がえらい大事になったりとか

    五両を貯める為にこれから物凄く頑張るんだろうなぁと思ったら、越後屋さんが簡単に形見の着物を渡そうとしたりとか

    色々予想を裏切ってくれるけど
    そう来たか!と言う嬉しい驚きじゃなくて、形見の着物の件などは何かオカシクね?ともやっとする感じ

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    2016年01月18日
  • 墨染の桜 更紗屋おりん雛形帖

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    一芸に秀でた関西弁の女の子が、潰れたお店の復興の為に江戸で頑張る、周りには良き隣人達と恋愛に発展しそうなお侍さん、美人の友達

    ・・・どうもみをつくし料理帖とかぶってしまうけど、それだけお約束って事で、故に読みやすくはあるかな

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    2016年01月14日
  • 藤原定家謎合秘帖 幻の神器

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    頼朝が鎌倉幕府を開いていた頃の京が舞台。
    紀貫之が弟子に伝授したと言われる「古今伝授」。
    藤原定家は父、俊成より「古今伝授」の相承者の証に必要と、三種の御題を出される。
    御題の謎に取り組み始めた数ヶ月後、俊成が何者かに攫われる。
    三種の御題を解き明かすことが俊成を救う手立て。
    定家は父を救うため、博学な僧侶、長覚に協力を求める。

    この時代は苦手。
    鬼の漫画「夢の碑」で読んだくらいの知識。
    「平家物語」を児童書で読んだのでなんとなく時代背景を把握できてる感じ。
    「唐衣」を読んで、「百人一首の常識」を読んでいたのもラッキーだった。
    敵の目的は何か?敵は誰なのか?
    京の政権争い、頼朝の思惑。
    読ん

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    2016年01月09日
  • 梨の花咲く 代筆屋おいち

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    幼馴染の颯太を探して江戸に出てきたおいちは、ひょんなことから代筆屋を始めることになる。シリーズもの。

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    2016年01月09日
  • 梨の花咲く 代筆屋おいち

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    真間村を出たおいちは,姿を消した颯太を追って江戸に出る.危うく騙されるところを助けてくれた歌占いを生業とする元武士戸田露寒軒の下で,おいちは暮らすことになる.代書を始めて,いろいろな人々の思いを形にしていくのが人情ものとして面白いが,この綱吉の時代のキナ臭いあれこれもこれから登場しそうで,楽しみである.

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    2015年12月21日
  • 紅い風車 更紗屋おりん雛形帖

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    更紗屋の再興は主要なテーマであるが,この巻はそれよりおりんの兄が現れ,染物師になりたい兄がらみのミステリーになっている.ちょっと遠回りの感もあるが,柳沢吉保や新井白石などの歴史上の重要人物も思わせぶりに登場して,いよいよ次巻から面白くなるのでは?と期待しています.

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    2015年11月02日
  • 藤原定家謎合秘帖 華やかなる弔歌

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    ミステリーとしては、要所要所にたくさんの鍵が見え隠れする設定でありながら、主人公の定家があまりにも鈍感である。

    歌人としての定家への尊敬の念から、こんな定家は見たくないと思うのである。

    定家の話を聞いただけで、ほとんどの推理を脳内の仮定と論証で解き明かす長覚の冴えは魅力的だが、どうも釈然としない筋運びだと思うのだ。前半のだらだらした展開は要らないではないか。

    とは言え、古典文学を学ぶ者にとっても、この本は興味惹かれる内容だとは思っている。

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    2015年07月02日
  • 黄蝶の橋 更紗屋おりん雛形帖

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    葉室麟さんが歴史の解説をしてくれていました。息子や妻、百姓たちの生活を守る為、「義」のために自らを犠牲にする茂左衛門。夫と一緒に堕ちていく覚悟の松姫と信音。どうにもならなかったのだろうか、と哀しくなりました。

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    2015年05月17日
  • 藤原定家謎合秘帖 幻の神器

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    歌詠みの名手にして本歌取りの旗手。後の冷泉家当主を胸に抱いて読み始めたものだから、頼りなくて優柔不断で、気が短いくせに臆病な定家像への違和感は残っているが、実のところ、その家柄や置かれた立場を推し量れば、案外、定家はこんな人だったのかもしれないとも思える。

    偉大な父を持つがゆえに、その父に認められたくて努力も欠かさなかったのではあろうけれども、定家の人間としての魅力は、天賦の歌才ゆえに周囲の人々を惹きつけるのだろう。自分ひとりでは読み解けるはずもなかった三種の御題だが、彼を認め、また放って置けない人たちがいつの間にか彼を取り巻き、支え、答に導く。

    この放っては置けない頼りなさこそが定家の魅

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    2015年03月30日
  • 墨染の桜 更紗屋おりん雛形帖

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    面白かったです。他の方も言っていますが、「みをつくし料理帖」の裁縫バージョン、という感じです。主人公は澪ちゃんではなく、おりん。五本指ソックスが履きたくなりました。〈深草の野辺の桜し心あらば今年ばかりは墨染に咲け〉続きが気になります。

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    2015年02月15日
  • 藤原定家謎合秘帖 幻の神器

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    伝統的な和歌の修辞法を使った暗号解読、和歌の中に隠された暗喩。
    道具立ては興味深い。
    近くシリーズ第二弾も出るらしいので、だんだん登場人物の造形に深みが出てくれば面白くなると思う。

    鎌倉初期の公家がどういう生活をしていたのか、あまりピンと来ないせいか?まだ主人公に思い入れできていない。

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    2015年01月31日
  • 墨染の桜 更紗屋おりん雛形帖

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    京都が舞台かと思えばすぐに江戸へ。更紗屋再建を胸におりんは江戸の町で強くたくましく成長していく。大奥へとつながるおりんの友情も興味深いが、なんとなくこの設定どこかで見たような?

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    2015年01月28日