【感想・ネタバレ】藤原定家謎合秘帖 華やかなる弔歌のレビュー

あらすじ

後鳥羽上皇から勅撰和歌集の撰者に任命された定家。しかし歌神と名乗る者から和歌所を閉鎖せよと脅迫文が届く。次々舞い込む弔歌と相次ぐ歌人の死に関連はあるのか。定家は長覚の力を借りて謎解きに挑む――

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Posted by ブクログ

ミステリーとしては、要所要所にたくさんの鍵が見え隠れする設定でありながら、主人公の定家があまりにも鈍感である。

歌人としての定家への尊敬の念から、こんな定家は見たくないと思うのである。

定家の話を聞いただけで、ほとんどの推理を脳内の仮定と論証で解き明かす長覚の冴えは魅力的だが、どうも釈然としない筋運びだと思うのだ。前半のだらだらした展開は要らないではないか。

とは言え、古典文学を学ぶ者にとっても、この本は興味惹かれる内容だとは思っている。

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2015年07月02日

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