あらすじ
照月堂の職人見習いとして厨房入りを許されたなつめ。胸をふくらませて修業初日を迎えたその朝、主の久兵衛からまず教えられたのは「一本の道を進んで行く時、その先に一つの石ころも落ちてねえなんてことはあり得ねえだろう」という気構えだった。なつめはこの言葉を深く受け止め、菓子屋の要である餡作りを一から学び始める。一方、久兵衛が作る菓子の味わい深さに気づき、危機感を抱く大店・氷川屋の主人勘右衛門は、なにやらよからぬ動きを見せ始め─大好評シリーズ第三巻。
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2巻を飛ばしてしまいました。
なつめは お菓子の修行をさせてもらうことができました。
おまさの実家に子供たちを連れていくことになり
初めて 兄の郁太郎はおまさの子ではなく先妻の子だと知ります。
その後 郁太郎だけ誘って 了然尼のところへ連れていき ふたりで最中の月を作ります。
郁太郎さんの側には わたしがいて 友ですから。
となつめがいいます。
氷川屋の娘 しのぶ も友
氷川屋の優秀な職人菊蔵は 独立した辰五郎の友なのか?
氷川屋の企みは どこまで迫っているのか?
菊蔵は 本当はどういう人なのか?
次の巻が楽しみです。
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なつめの周囲にいる人たちは、みな心根の清らかな人ばかり。読んでいて安心します。
照月堂も3巻目に突入し、
前作で菓子職人見習いを許されたなつめ。
浮ついたところは全くなくなり、
真摯に菓子作りを学び取ろうとする姿は、
応援したくなるものです。
露寒軒が時々、なつめに悩みがあるときにふらりとやってきては解決の手助けをする。
めっちゃいいおじさまやん〜。
小店の照月堂に危機感を覚える大店の氷川屋(の主)が何を仕掛けてくるのか、
緊張感を孕んで次巻へ、続きます。
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ようやくなつめは職人の道へ。
一方、氷川屋は相変わらずの悪だくみ~。(その知恵を商いに使えばいいのに)
そんな中、しのぶや周囲の人々の愛情で育つなつめが愛しいです。
ほとんど大人買いの一気読み状態。
面白いです、このシリーズ!
Posted by ブクログ
ようやく厨房の中に入ることを許されたなつめ。店主の菓子作りを見ながら、自分でも出来るようになりたいと決心を新たに頑張る。また、ふとした事から店主の長子の郁太郎が今のお内儀さんの実子ではないと知る。
そして、菓子比べをした氷川屋が、娘のしのぶを使って照月堂を探ろうとしている事を聞かされる。
そんななか新しい菓子「たい焼き」を作ることになり、店主とともに作業に勤しむ。
照月堂シリーズ。菓子職人として頑張るなつめの姿を描いている。続きが楽しみ。
Posted by ブクログ
本郷で、菓子店の開店準備中の辰五郎。
照月堂の主人、久兵衛は鯛焼きが、考えた辰五郎の店より早く評判になってしまい、申し訳なく思っている。
その上、何やら辰五郎の辰焼き刃物真似だと中傷する輩がいるらしい。
氷川屋のお嬢さんしのぶとなつめは、そんなことは関係なく友情を育む。
波乱の匂い立つ第3巻。