【感想・ネタバレ】神様の果物 江戸菓子舗照月堂のレビュー

あらすじ

母代わりの了然尼が建立中の寺の庫裏になつめが越して初めて迎えた秋のある日、駿河で医者をしている兄・慶一郎が突然訪ねてきた。なつめが七歳のときに京の生家で起きた火事の夜以来、十余年ぶりの再会である。兄からは、両親が亡くなった火事の真相が明かされる。一方、京の菓子司・果林堂の御曹司で、江戸遊学中の長門からもたらされた寒天なる材料に興味津々のなつめ。世話になった照月堂を辞め、今後どのような菓子を作っていこうかと模索した後に辿り着いた道とは……。菓子職人を志した娘・なつめの物語、ついに完結。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

いやいや終わってしまいました。
なんて面白かったんでしょう!
安吉や長門が京に帰るのに 了然尼が なつめにも
京にいって両親の墓参りをしておいで。
といいます。下石田村から兄の慶一郎も声をかけられ 一緒に京に向かいます。
両親の墓前に 最中の月 を供えたいというなつめに田鶴屋が台所を貸してくれた。
出来上がった 最中の月 を九平治が味見をさせてくれ という。
わざの妙や味の奥深さは まだまだだが
優しく癒される味わいがある。
この味わいは修行しても手にはいるものじゃない。
その後 兄と京をたち 一旦 下石田村にいく。
そこで病人たちに会い 兄を医術に導いてくれた有賀先生の墓脇に 橘の木を見つける。
なつめは 自分の目指すお菓子は 人の心と身体を癒すものだと確信する。
これから なつめのお店作りが始まるのでしょう!
続編も読みたいですねえ!

0
2024年09月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最後の一巻となりました。

兄との再会。
照月堂と一鶴屋の菓子勝負。

そして何より両親の死の真相。

なつめの目指す菓子の未来。

大満足のシリーズでした。

古典の好きな私には物語に挟まれる和歌や神話も嬉しくて(^^)

ときじくの香の実。
神様の果物。

胸がいっぱいになる作品でした。

0
2021年07月15日

Posted by ブクログ

江戸菓子舗照月堂シリーズ完結。

少し駆け足ではあったけど大団円かな。
10年以上離れて暮らしていた兄の慶一郎ともわかりあえ、その兄と一緒に父母の墓前に参り、自身の手で作った最中の月を供えられた。
なつめが願いが叶うと同時に、
これからのなつめが行くべき道筋がくっきりと浮かんだ。

人々が健やかになるような菓子を。
きっとなつめなら、自分だけの神様の果物を手にすることができるだろう。

0
2022年02月16日

Posted by ブクログ

これで完結の「江戸菓子舗 照月堂」シリーズ。
火事で両親を亡くし、兄とは離れ離れになったなつめは、京都から遠い江戸にやってきた。
了然尼を母親のように慕い、縁あって菓子屋に勤めることになる。それから菓子職人への道を進むのだが。

次々と登場人物が現れるが、完結編ではそれはひとりとして無駄がないことがわかる。
一番グッときたのは、性格が少し悪い安吉という職人見習いなのだが、京都へ修行に行き、幼いながら天才的な菓子職人である長門をしることで、成長。
今回の失明した父親との再会は涙を誘う。

篠綾子さんの得意とする「和歌」の世界と、和菓子の世界が融合した魅力的なシリーズでした。

0
2021年08月12日

Posted by ブクログ

え!!?
急に終わり?
そんな急に和解??
これからのナツメが面白そうなのに?
別シリーズで続きが読みたい

安吉がお父さんに会うシーンと
最後なつめと慶一郎の似てると話すシーンがちょっと泣ける

0
2022年01月04日

「歴史・時代」ランキング