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Posted by ブクログ 2021年09月21日
シリーズ4作目
今回は、伊原西鶴の『好色五人女』に取り上げられたことで広く知られるようになった八百屋お七が登場。
おりんの叔父・善次郎が「更紗屋」の名で古着屋を始めようとしていた矢先、江戸を襲った「天和の大火」により、頓挫した。
そんな折、越後屋 番頭から新しく雛形帖作りを命じられ、お七と言う...続きを読む娘を紹介される。
そのお七と吉三郎の、身も焦すほどの想いに触れて、おりん、桜木蓮次、末続は、それぞれ、自分の心の中の想いを、新たにする。
蓮次は、おりんに対する想いは間違いはないが、亡き母を思うと、武士は捨てられない。
末続は、おりんに「更紗屋を立て直したら、番頭として迎える」と言われるが、番頭ではなく、若旦那として迎えてほしい。
おりんは、末続の気持ちは、痛いほどわかるし、手放したくない。が、蓮次に対する気持ちは、抑えられない。
桜木蓮次、末続、二人の想いに、揺らぐおりん。
煕子姫の想い人で、煕子姫を助けて死んでいった、塚原右近と、桜木蓮次との関係が、次作品に繋がって行く。