篠綾子のレビュー一覧
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〈小烏神社奇譚〉シリーズ第10作にしてついに完結。
以前のレビューで、次は島原の乱になるのかと書いていたが、やはり天草四郎が登場。それも自身の生首を胸に抱えた幽霊の姿として天海大僧正がいる寛永寺に現れる。
そして将門公の首塚にも動きが。
小烏神社側としては、竜晴が度々不思議な夢を見る。
青い龍神からの問いかけはどういう意味なのか。
更に父親の墓参りに行った医師の泰山は墓守なる陽気な鬼に憑かれる。墓守に気に入られた泰山は新たな力を授けられて、更にパワーアップ。
個人的には花枝の片思いの行方が気になっていたところだが、すっかり大人びた聞き分けの良さがかえって健気で切なくもあった。
最後の闘 -
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小烏神社奇譚シリーズ第9作。
これほど長いシリーズになるとは思わなかったが、まだまだ続きそう。
タイムトラベルから帰ってきた竜晴一行を待ち受けていたのは、かつて大奥の女中・お駒に取り憑いて騒動を起こした妖狐。
長らく行方不明のままの姉を探して欲しいと頼んできた少女・小ぎんもなんだか様子がおかしいし、その後次々と男たちが行方知れずになる事件が起きたり、玉水が妖狐に一時取り憑かれたり、伊勢貞衡の屋敷に妖しい女中が現れたり。
再び将軍・家光が襲われるのか。
小ぎんという名前から妖狐の側なのかと思っていたが、思っていない正体だった。彼女のお付きの一助にもこんな切ない事情があったとは。
今回は竜晴 -
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〈小烏神社奇譚〉シリーズ第八作。
今回はタイムスリップの巻。再び現れた蜃気楼には小烏丸が良く知る風景が映り、その蜃気楼に小烏丸が吸い取られてしまう。
小烏丸を助けるために蜃気楼を吐きだす蜃(巨大な蛤)の元へ向かった竜晴、抜丸、泰山の一行。
再び蜃が吐き出した蜃気楼に呑み込まれた一行は、小烏丸と抜丸が付喪神になる前の時代の京へたどり着く。
陰陽師として妖や霊などと闘ってきた竜晴たちだが、今回は過去の京、それも蜃気楼の中の世界ということで竜晴の術が使えない。
さらにかつての主人・平重盛の屋敷に住みついている小烏丸は竜晴と対立してしまい、小烏丸と一緒に元の世界に帰るどころではなくなってしまう。
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〈小烏神社奇譚〉シリーズ7作目。
前作で起きた、不眠や悪夢を見る人が続出する話の続き。
前作でその一端を解決したが、黒幕は掴めずにいた。
今作ではその黒幕に切り込んでいくのだが、市井の人々だけでなく公方さままで悪夢を見るようになったり竜晴の親友で医師の泰山にピンチが迫る。
だがチーム竜晴にも更なる付喪神仲間が増える。
「獅子王」という名前だけでも強そうな刀の付喪神。姿は獅子ではないが、そこに関連した形になっている。
まあ表紙に描かれているのでネタバレにはならないか。
それにしても付喪神とはなぜ揃いも揃って偉そうな口ぶりなのか。ちょっと可笑しくなる。
タイトルの「梔子」の実は心を落ち着かせ -
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〈小烏神社〉の宮司で様々な術を操る竜晴と二柱の憑喪神・抜丸と小烏丸の活躍を描くシリーズ第六作。
今回は江戸で不眠に苦しむ患者が増えているという、医師・泰山の話が発端。
単なる噂話ではなく、泰山の患者で元芸子のおくみや伊勢貞衡も奇妙な夢で眠れない日々が続いているという。
読み進めていくと、このシリーズによく出てくる憑きものの話だと分かるのだが、憑いているものは小烏丸にも縁のあるものだった。
ネタバレになるため詳しく書けないのがもどかしいが、この怪異の裏には小烏丸に縁のある者を巡っての切ない想いがあった。
ただこの話がこれだけに終わらないのがこのシリーズが長く続く理由。
伊勢貞衡の不眠はそれ