篠綾子のレビュー一覧
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ネタバレ一番辛いのは、視点の揺れ。忠雅視点が常盤視点になり、忠雅視点に戻って第1部終わり。第2部は隆季視点。家成の回想シーンは当然だけど家成視点。常盤視点に呈子視点と目が回る〜
忠雅と頼長の関わりは純粋と言えば聞こえはいいが、このご時世に浮世離れ過ぎ。なんで忠雅が頼長と隆季の間を取り持つのかもさっぱりわからん。三者とも得をしないよね?まあ忠雅はボンボンだし。父を早く亡くしたとは言え、義父・家成の庇護下で順調に出世するし。
末茂流の為に引き裂かれた隆季と呈子だけど、更に前の世代の家成と得子も鳥羽院に踏みつけられていたし。
清盛と隆季の奇妙な盟が印象的…ホンマかいな。
清盛と常盤の因縁はかなり凝ってるけど、軍記物から持ってきてないか?
忠通と頼長の摂関家当主争いはかなり史実に忠実かと。保元平治の乱って、こういう流れだったのね。 -
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内容(「BOOK」データベースより)
母と兄とさつきで営む万葉堂。体調を崩して寝込んだ母・登勢の容体が回復しないのを心配したさつきは、蘭方医に診てもらおうと伝手を探す。ある時、偶然居合わせた若殿と呼ばれる侍が紹介状を書いてくれたおかげで、大槻玄沢に母を診てもらうことができた。その侍は、老中田沼意次嫡男である田沼意知だった。しかし、母は亡くなり、家業立て直しのためにさつきは瓦版の発行を考える。そんな折、意知が殿中で刺殺の報せが入った。殺したのは、さつきにも縁のある人物だった!さつきは、事件の真相に迫れるのか?江戸の“女性記者”を描く、シリーズ第1作!
令和元年5月17日~20日 -
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〈小烏神社奇譚〉シリーズ第10作にしてついに完結。
以前のレビューで、次は島原の乱になるのかと書いていたが、やはり天草四郎が登場。それも自身の生首を胸に抱えた幽霊の姿として天海大僧正がいる寛永寺に現れる。
そして将門公の首塚にも動きが。
小烏神社側としては、竜晴が度々不思議な夢を見る。
青い龍神からの問いかけはどういう意味なのか。
更に父親の墓参りに行った医師の泰山は墓守なる陽気な鬼に憑かれる。墓守に気に入られた泰山は新たな力を授けられて、更にパワーアップ。
個人的には花枝の片思いの行方が気になっていたところだが、すっかり大人びた聞き分けの良さがかえって健気で切なくもあった。
最後の闘いのシーンでは、小烏丸も抜丸もグレードアップした姿になっていてびっくり。それ以上に竜晴もまたグレードアップ。竜晴の名前から想像できたことではあったけれど、彼は古事記や昔話にありそうな出生だった。
シリーズを通した感想としては、竜晴と泰山の友情や絆がどんどん深まっていくのを感じた物語だった。
また竜晴に仕える付喪神たちや妖との絆も家族みたいで楽しかった。
新たな旅立ちは残された花枝たちには淋しいだろうけれど、いずれ帰って来ることが分かっての旅なので待つことが出来るだろう。
今度は玉水も加えてもらえるらしいので良かった。
賑やかな旅になりそうで、そちらも気になるがそれは想像におまかせということなのだろう。
無事完結して良かった。 -
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小烏神社奇譚シリーズ第9作。
これほど長いシリーズになるとは思わなかったが、まだまだ続きそう。
タイムトラベルから帰ってきた竜晴一行を待ち受けていたのは、かつて大奥の女中・お駒に取り憑いて騒動を起こした妖狐。
長らく行方不明のままの姉を探して欲しいと頼んできた少女・小ぎんもなんだか様子がおかしいし、その後次々と男たちが行方知れずになる事件が起きたり、玉水が妖狐に一時取り憑かれたり、伊勢貞衡の屋敷に妖しい女中が現れたり。
再び将軍・家光が襲われるのか。
小ぎんという名前から妖狐の側なのかと思っていたが、思っていない正体だった。彼女のお付きの一助にもこんな切ない事情があったとは。
今回は竜晴や小烏丸・抜丸コンビらの活躍よりも玉水と一助の頑張りが目立った。また最初のうさん臭さからは思ってもみなかった小ぎんの結末は、レギュラーメンバーたちへも強い印象を残したようだ。
個人的には竜晴と泰山の友情がこれまでと違うゾーンに入った感じで興味深い。
これまでは人間臭さとは一線を画していた(付喪神に育てられてきたので当り前)竜晴が少しずつ周囲への気遣いを見せたり、泰山が竜晴に怒ったり、でもまた信頼を取り戻したり、小烏丸・抜丸コンビが橋渡しをしたりといい感じでチームになってきているのが嬉しい。
書き漏れたが、泰山が前作に引き続き竜晴の術で付喪神の言葉が分かるようになっているので、アサマや獅子王、おいちとも言葉を交わせるのも嬉しい。
また玉水が調子はずれなところは相変わらずだが、心身ともにちょっと成長したようで、今後も楽しみ。
だがこちらもジェンダーフリー? 可愛いから良いけど。
ちなみにタイトルの「幽霊草」は銀竜草のこと。腐生植物らしい。
シリーズ一覧
※全てレビュー投稿あり
①「弟切草」
②「梅雨葵」
③「蛇含草」
④「狐の眉刷毛」
⑤「猫戯らし」
⑥「吾亦紅」
⑦「梔子の木」
⑧「龍の髭」
⑨「幽霊草」