からころも 万葉集歌解き譚

からころも 万葉集歌解き譚

770円 (税込)

3pt

3.7

万葉集の歌の数々が味わえる!新シリーズ。

日本橋の伊勢屋で奉公する助松には、父親の大五郎がいた。しかし、一年半前に伊勢屋の仕事で富山に出かけたまま、行方不明になっていた。父は、助松に日記を残していた。このことは決して他人に話さないように言われた。日記には和歌らしきものがいくつも書かれている。
伊勢屋の一人娘しづ子は助松より六歳上で、和歌が好きで賀茂真淵に学んでいた。そして、店の大切な客人である占い師の葛木多陽人も和歌に造詣が深かった。多陽人は京都生まれの京都育ちで、回りがぽかんと見惚れてしまう程の美男子だった。
助松は、二人に事情を知らせずに日記に記された歌の意味を少しずつ、教わっていた。
ある日、体調を崩した大友主税という若い侍を助けたことがきっかけで、しづ子に和歌を学びに主税が訪れるようになった。しかし、主税がしづ子に近づいたのは別の理由があったのだった。
その後、しづ子は密かに姿をくらましてしまう。
大五郎としづ子の失踪には、関連があったのだ。
日記に記された和歌の数々には、どんな意味があったのか。
一連の謎は解き明かされるのか――。
万葉集の和歌が面白さが判る、新シリーズ!

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万葉集歌解き譚 のシリーズ作品

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  • からころも 万葉集歌解き譚
    770円 (税込)
    万葉集の歌の数々が味わえる!新シリーズ。  日本橋の伊勢屋で奉公する助松には、父親の大五郎がいた。しかし、一年半前に伊勢屋の仕事で富山に出かけたまま、行方不明になっていた。父は、助松に日記を残していた。このことは決して他人に話さないように言われた。日記には和歌らしきものがいくつも書かれている。  伊勢屋の一人娘しづ子は助松より六歳上で、和歌が好きで賀茂真淵に学んでいた。そして、店の大切な客人である占い師の葛木多陽人も和歌に造詣が深かった。多陽人は京都生まれの京都育ちで、回りがぽかんと見惚れてしまう程の美男子だった。 助松は、二人に事情を知らせずに日記に記された歌の意味を少しずつ、教わっていた。  ある日、体調を崩した大友主税という若い侍を助けたことがきっかけで、しづ子に和歌を学びに主税が訪れるようになった。しかし、主税がしづ子に近づいたのは別の理由があったのだった。  その後、しづ子は密かに姿をくらましてしまう。  大五郎としづ子の失踪には、関連があったのだ。  日記に記された和歌の数々には、どんな意味があったのか。  一連の謎は解き明かされるのか――。  万葉集の和歌が面白さが判る、新シリーズ!
  • たまもかる 万葉集歌解き譚
    759円 (税込)
    万葉集が事件の鍵を握る!シリーズ第2弾。  日本橋の油問屋、伊勢屋のひとり娘しづ子は、和歌を好み賀茂真淵の弟子である。しづ子が小僧の助松と賀茂真淵の家を訪れると、昨晩泥棒に入られたところだった。真淵が、武家の子息である加藤千蔭と二人に打ち明けたのは、万葉集を狙ったのではという。三日前、将軍家重の弟、田安宗武に講義をした際、別の万葉集を持ち帰ってしまったというのだ。  数日後、葛木多陽人、しづ子、助松と真淵の家に行くと、再び泥棒が入って間違えて持ち帰った万葉集だけが盗まれたという。驚くべきことに、多陽人は前もって真淵と相談し、賊の企みを考えてその万葉集を目につきやすいところに移していた。その万葉集巻三と巻十四には、あわせて十二首が、ひらがなだけで書かれていて、それに干支と大字、漢数字だけが記された三行の符牒が残されていた。  後日、多陽人の元に田沼意次という幕臣がやって来る。田沼が仕える大岡主膳を占うと、何者かに呪詛されていることがわかる。さらには、助松の父大五郎が行方不明に……。  万葉集に残された歌と符牒の謎を解き明かすと、幕府を揺るがす大きな陰謀が浮かんで来た。そして、大五郎を攫った人物は!?好評シリーズ第2弾!
  • くさまくら 万葉集歌解き譚
    759円 (税込)
    恋の道行き暗転!?陰陽師の末裔、秘伝の技。 賀茂真淵の弟子で薬種問屋と油問屋を兼ねる伊勢屋の娘・しづ子の歌の名所めぐりは、葛飾の真間への旅で火が付いた。安藤広重の浮世絵でも名高い手児奈の継橋を目の当たりにしたしづ子の、万葉集への思いは深まるばかり。次なる旅は万葉集ゆかりの地、上野国伊香保に決まる。一行はしづ子と母親の八重、伊勢屋手代の庄助に小僧の助松、それに女中のおせいの総勢五人。もちろん、護衛役は伊勢屋出入りの陰陽師の末裔、総髪の占い師・葛木多陽人だ。道中大過なく、伊香保温泉に到着した一行だったが、当の多陽人が五日間、別行動を願い出た。どうやら、途中でなにか気になったものがあるらしい。しかし約束の日時が過ぎても、いっこうに戻ってくる気配がない。八重の命で捜索に向かった庄助と助松の胸に、国境の藤木ノ渡しの流れで目にした人形祓いが重くのしかかる。この烏川の上流になにかあるにちがいない。勇を鼓して川を遡り始めた二人が霧の中に見たものは――。千年を超えて連綿とつづく和歌の魅力をわかりやすく伝えながら、歌の言の葉で心を通わす大店の娘しづ子と不思議な術を使う総髪の占い師・多陽人のほのかな恋のゆくえを描く。「万葉集歌解き譚」シリーズ第3弾。

※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません

からころも 万葉集歌解き譚 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2021年01月13日

    薬種問屋・伊勢屋の小僧・助松が、残された日記を元に、失踪した父の謎を追う。
    …と言ってもまだ12歳だから、大人の手助けが必要。

    手がかりは、父の日記の中に記されている、万葉集の歌。
    伊勢屋のお嬢さんのしづ子や、謎の美形陰陽師・葛木多陽人(かつらぎたびと)に、歌の意味を教えてもらいながら、助松は次第...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年05月21日

    子供の頃、小学〇年生の付録についてた百人一首でよく遊んだ。遊びながら自然に頭に入ったのか、百人一首で授業の時は知ってる!感いっぱいだった。

    さてこちらは万葉集(四千五百首ほど !! 「令和」はここからでしたっけ?)今は使わない言葉-言の葉と言うべきか-が、しづ子さんの解説で目の前で動き出す。
    そし...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2021年02月22日

    可愛らしい表紙と『万葉集謎解き譚』という副題からして日常系のノンビリした話かと思いきや、意外にもサスペンスタッチな話だった。

    主人公は薬種問屋<伊勢屋>の小僧・助松、十歳。
    彼は一年半前に富山へ仕事で出かけたきり行方不明となってしまった父・大五郎を探すため、父の日記について調べている。
    大五郎が富...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2020年07月26日

    この作家「篠綾子」さんの本との初めての出会いは、

    何年か前に一度読んだ『代筆屋おいちシリーズ』の1巻と2巻。
    ところがその時はさほど面白さがわからなかったので

    感銘を受けるまではいかなかった。

    ところが最近『江戸菓舗照月堂シリーズ』を全巻読んでから

    というもの、普通の物語に、和歌が混じる文章...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2021年08月12日

    父の失踪後、帰りを待ちわびる助松の賢さと素直さが好もしい。父が残した万葉集の歌にこめた意図を知るため、和歌を学ぼうとする姿勢もいじらしい。一方で、父親は一癖も二癖もありそうで、まだ謎が残されている感じもする。

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