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万葉集の歌の数々が味わえる!新シリーズ。
日本橋の伊勢屋で奉公する助松には、父親の大五郎がいた。しかし、一年半前に伊勢屋の仕事で富山に出かけたまま、行方不明になっていた。父は、助松に日記を残していた。このことは決して他人に話さないように言われた。日記には和歌らしきものがいくつも書かれている。
伊勢屋の一人娘しづ子は助松より六歳上で、和歌が好きで賀茂真淵に学んでいた。そして、店の大切な客人である占い師の葛木多陽人も和歌に造詣が深かった。多陽人は京都生まれの京都育ちで、回りがぽかんと見惚れてしまう程の美男子だった。
助松は、二人に事情を知らせずに日記に記された歌の意味を少しずつ、教わっていた。
ある日、体調を崩した大友主税という若い侍を助けたことがきっかけで、しづ子に和歌を学びに主税が訪れるようになった。しかし、主税がしづ子に近づいたのは別の理由があったのだった。
その後、しづ子は密かに姿をくらましてしまう。
大五郎としづ子の失踪には、関連があったのだ。
日記に記された和歌の数々には、どんな意味があったのか。
一連の謎は解き明かされるのか――。
万葉集の和歌が面白さが判る、新シリーズ!
※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません
Posted by ブクログ 2021年01月13日
薬種問屋・伊勢屋の小僧・助松が、残された日記を元に、失踪した父の謎を追う。
…と言ってもまだ12歳だから、大人の手助けが必要。
手がかりは、父の日記の中に記されている、万葉集の歌。
伊勢屋のお嬢さんのしづ子や、謎の美形陰陽師・葛木多陽人(かつらぎたびと)に、歌の意味を教えてもらいながら、助松は次第...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年05月21日
子供の頃、小学〇年生の付録についてた百人一首でよく遊んだ。遊びながら自然に頭に入ったのか、百人一首で授業の時は知ってる!感いっぱいだった。
さてこちらは万葉集(四千五百首ほど !! 「令和」はここからでしたっけ?)今は使わない言葉-言の葉と言うべきか-が、しづ子さんの解説で目の前で動き出す。
そし...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年02月22日
可愛らしい表紙と『万葉集謎解き譚』という副題からして日常系のノンビリした話かと思いきや、意外にもサスペンスタッチな話だった。
主人公は薬種問屋<伊勢屋>の小僧・助松、十歳。
彼は一年半前に富山へ仕事で出かけたきり行方不明となってしまった父・大五郎を探すため、父の日記について調べている。
大五郎が富...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年07月26日
この作家「篠綾子」さんの本との初めての出会いは、
何年か前に一度読んだ『代筆屋おいちシリーズ』の1巻と2巻。
ところがその時はさほど面白さがわからなかったので
感銘を受けるまではいかなかった。
ところが最近『江戸菓舗照月堂シリーズ』を全巻読んでから
というもの、普通の物語に、和歌が混じる文章...続きを読む
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