【感想・ネタバレ】藤原道長 王者の月のレビュー

あらすじ

2024年の大河ドラマの中心人物・藤原道長。平安中期、貴族社会の頂点に立った男には、ある秘密があった。摂政関白に手の届きそうな家に生まれたからには、自分もそうなりたいと思う道長だったが、兄たちや同じ藤原氏の同世代で伊周や公任というライバルがいた。しかし、頼りになる姉・詮子や左大臣の娘・倫子、「打臥」という巫女の導きによって、道長は「運」をつかんでいく。華やかな貴族生活の裏で、天皇をも巻き込む謀や呪詛が行われ、流行り病があっけなく身近なものたちの命を奪っていくが、道長は「知恵と運」で着々と昇りつめ、ついに一家三后(1つの家から3人の后を出すこと)」を果たす。人生最高の宴で「この世をば わが世とぞ思う 望月の 欠けたることの なしと思えば」を朗詠した意図、紫式部にだけ語られた道長の強運の理由。そして、さらなる秘密が……。野望を結実させるまでの日々を、道長を取り巻く人びとの人生とともに鮮やかに描く! 文庫書下ろし。

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Posted by ブクログ

三男として生まれ、優秀なライバルに遅れをとっていた道長。陰謀、策略を重ね犠牲になった人達の無念を踏み台に天下をとり、望月の歌ができるまでが280ページに簡潔に、そしてドラマティックに描かれている。今年最後に良い本を読めた。

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2024年12月31日

Posted by ブクログ

藤原道長の栄華を描いた作品。

道長は、藤原兼家の三男でありながらも

威子を中宮
姸子を皇太后
彰子を太皇太后

三后を全て道長一家で占めるという快挙を成し遂げ「一家立三后、未曾有」と評される。

威子立后の宴で詠じた
『望月の歌』
この世をば わが世とぞ思ふ 望月の
欠けたることも なしと思へば
は、有名。

兼家・道隆・道兼。
実資・公任。
藤原姓が大勢出てくるので、えっと?えっと?
となったが、ちょうど、NHKの『光る君へ』の出演者の顔を思い浮かべながら読むと、わかりやすかった。

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2024年05月30日

Posted by ブクログ

序章からあとがきまで、僅か285ページでしたが、著者の着想が素晴らしく、簡潔にまとめられており、藤原道長の人となり、周りの登場人物などが、よく理解できました。

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2023年08月09日

Posted by ブクログ

道長が書きとめていた「先見の記」(これから成し遂げたいことを記し、そのためにいつまでに何をすることが必要なのかも書きとめておく)が、とても興味深かった。平凡な私でも、ちょっとまねしたくなった。

道長の人物像に迫ることができ、彼を取り巻く人間模様も何となく理解できた。2024の大河ドラマが楽しみ!

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2023年10月11日

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