森下典子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレまず、そのタイトルに惹きつけられる。漢字の「愛しい」ではなく、ひらがなの「いとしいたべもの」。前作『こいしいたべもの』から続く、繊細で柔らかな物語の予感に、ページをめくる前からワクワクが止まらなかった。
読み進めて確信したのは、これは単なる食レポではないということだ。一つのお菓子を起点に、五感をフル活用して記憶の扉を開けていく「体験」の記録なのだ。
特に森下さんの感性に深く共鳴したのが、桜餅の話だった。
桜の香りに誘われて辿り着いたのは、五十歳にして気づいた「小学校のランドセルの革の匂い」だったという。あの頃の不安と期待が混じり合ったソワソワする感覚こそが、著者にとっての「春の正体」だった -
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試し読み
Posted by ブクログ
ネタバレルネッサンスの天才彫刻家を追ってと言うサブタイトルに惹かれて、最初、手に取りました。学生の時、ルネッサンス時代の芸術にとても興味が惹かれ、特にラファエロの絵については自由研究でレポートを書いたなぁって懐かしく思いながら。
残念ながら、デジデリオについては初めて目にした彫刻家だったけれど、著者の森下さんが、きっかけはどうであれ、彼女が納得するために彼について調べて行くその内容に、自分も引き込まれるように読んでしまいました。まるで彼が生きていたその自分もいるような感覚で。とても不思議な話だけど、信じたいという内容でした。
久しぶりに読み返した再読記録です。 -
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試し読み
Posted by ブクログ
「前世」って前面に押し出して、しかもスピリチュアル本じゃないって、奇跡のように面白い本!
こうやって、いま自分の興味ある物事は前世の影響なのかー、て考えるのも面白いかも。
前世を色々と教えてくれた女性の話のうち、いくつかまだ解決(判明?)していないことがあるのも、フィクションではなくあくまでノンフィクションな話なんだと言うことが分かって説得力がある。
あなたの前世はこうだと言われ、その話の内容が事実かどうか徹底的に調べていく過程が、だから何だって言うんだって言うこともできるが、気持ちのおもむくままに行動しつくすところに何だかカタルシスを感じる。
今後、未解決な事項が解決することを祈る!