感情タグBEST3
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記憶の中の、美味しい食べ物が、未来の自分を支えてくれることがある。
じんわり、じわじわ、優しい気持ちになるエッセイだった。
挿入されるイラストも本当に優しく温かい。
心のお守りになるような一冊。
「いとしいたべもの」も、今すぐ読みたい!
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メモ
太宰府 清香殿 卵白の半生菓子 梅の時期
6月 末富 上生菓子 沢辺の蛍
7月 琥珀色の寒天 ハマグリ 京都
9月 清水五条 高台寺観月茶会 虫の音
大船軒 鯵の押寿し 紫と黄緑縞模様 鎌倉駅
横川駅 峠の釜めし
横浜元町 喜久屋 チョコレートケーキ
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日常の食の中に出会いや別れが書かれていて
前作に続き、ほっこりした作品。
今作はお菓子の描写多め。
和菓子から洋菓子まで美味しいものばかり。
日常で食べるものをこんな風に
表現できることに改めて感動。
前作の『いとしいたべもの』で
どハマりし、今作も絶対読みたいと
思ってたので大満足!!
前作よりは今作の方が切なさが
多い感じがしたかなと!
個人的には1番最初の
読書のおとも、が好きでした( •̤ᴗ•̤ )♡
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日常の食の中に、人との出会いや別れが描かれていて、ほっこりしたり、ほろ苦くなったり、そんな一冊。家族みんなでテーブルを囲む食事を大切にしたいと思えた。
読中、その時代に生きていなかったけれど、頭の中でセピア色の映像が流れていた。読後、目次を辿りながら、どのエピソードが一番好きだったかを考えたけれど、どれも食欲とノスタルジーで選ぶのが難しい。
でも、読み始めてからずっと、鳩サブレーが食べたい。一度あの素朴さを思い出すと、頭から離れない。
前作に続き、出会えて良かった一冊。
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最初っから持っていかれた。家族団らんで幼心に感じ取った"しあわせ"がきゅうと切ない。母はテキパキと特別な料理を作り、父はお風呂上がりにビールを呑んでいる。きょうだいがいて、テレビを見ながら早めに晩ご飯を食べ終わる。そこには幸せがあったと、たしかに筆者には見えるのだと。
食べもののまわりには、あらゆる物語がある。筆者の人間性がにじみ出るような淡くて暖かくてていねいな文章に心がときほぐされた。『日日是好日』が好きな人にはぜひともおすすめしたい。
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「いとしいたべもの」に続く二作目。
こちらもおもしろかったです。
文章は読んでいて心地いいし、優しいイラストはついつい眺めていたくなる。
森下さんの思い出に自分の思い出を重ね、忘れていた幼い頃の記憶が呼びさまされました。
食べ物って、一緒にいた人やその時の感情とセットで思い出すことが多いから、懐かしくてほっこり優しい気分になる。
森下さんの子ども時代やご家族のことも感じられた。
美味しい幸せな記憶のエッセイってやっぱり良いなぁ♪
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相変わらず巧みな語彙でテーマのたべものの造形や香り、味を伝えてくるので、読んでいてとてもお腹が空きます。
1番心に残ったのは焼きビーフンの話。理由は私的なことですが、作中で語られる筆者のお父様が、私の父と重なったからです。私も筆者のように、時々思い出を振り返りながら、父の好物を作ってみようと思います。
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『いとしいたべもの』の続編。
今回もそうそう、美味しいんだよなぁと思う物がたくさん登場。
ペヤングじゃなくやき弁を食べてるけど久しぶりにペヤングをもう一度食べてみたくなった笑
素敵なご家族だなと感じる作品。
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「いとしいたべもの」に引き続き、とても素敵な本だった。とにかく読んでいてよだれが出てきてしまうような、そんな食べ物の描写がたくさん。今回は食べ物よりも森下さんの思い出によりフォーカスを当てているような感じがして、作者の人となりをエッセイを読みながら感じるのが好きな自分にとってぴったりの本だった。おすすめ。
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食べ物から紡ぎだされる懐かしい記憶の数々。
切ないけど、心があたたまる、そしてお腹が空く一冊。
短編で読みやすく、休日出先でも移動の合間にさくっと読める。
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ほっこりする話があり、私も昔の印象が残る食べ物を思い出すようになりました。
20代ですがこれから何気なく食べている食べものが思い出になるのかと思ったら、
なんだか胸が高鳴りました。
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食べ物の記憶ってその人の記憶だったりする。
あんなに美味しかったものも
あんなに苦手だったものも
いま振り返れば一緒にあった記憶の味かもしれない。
誰かと何を食べたことを覚えているって
すごく幸せなことなんだ
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『いとしいたべもの』の続編。
森下典子さんの22の味の思い出がエッセイと素敵なイラストで綴られています。
今回の表紙のホットケーキのイラストも おいしそうで大好きです。読み進めていくうちに、自分の子どもの頃のたべものの思い出を懐かしく思い出しました。
「かっくまらの鳩サブレー」「一筋の梅の香り」「父と焼きビーフン」「中学受験、合格発表の日」「ちびくろサンボのホットケーキ」など、よかったです。
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匂いが、子供の頃の懐かしい幸せな気持ちを記憶をよみがえらせるところに共感した。そう、そう、そうだよね。あるある、と。家族との何気ないやりとりとりや思い出も、わかる、わかる、と。なんだか家族に会いたくなった。子供の頃の自分が愛おしい。美味しい食べ物は、いつも人を幸せにしてくれる。今日の晩ご飯何作ろうかな。
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食べものに対する描写がとても詳しく、美味しそうで、こちらも同じ物を食べたくなる程だった。またイラストも温かく、次はどんな挿絵かな〜とページを捲るのが楽しみだった。
「幸せって何?」と聞かれたら、作者は「あの日の夕方」と答えるそうだ。4人家族の家で、何十回となく繰り返された休日だったけど、その夕方我が家に流れていた匂いと物音と空気を思い出すそうだ。
父は明るいうちから早々と風呂に入った。父が上がると、弟、そして私と、次々に早めの風呂に入った。台所では、母が野菜をスタスタと刻み、卵をカカカカッと溶き、熱い鍋にジャーッ!と流し入れる音がする。
もう2度と戻る事はない、夕方の一コマに幸せを感じると言うことに共感しました。
私も亡き父と母と囲んだ食卓、家族で大好きだった洋食レストランでご飯を食べたことなどを思い出す一冊になりました。
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潮干狩りでアースする
九歳の夏、岩手へ行く
身も心もほどけるクリーム白玉あんみつ
全部美味しいお話でしたが、特にこの3つのエピソードが好きです
思い出の味を昨日思い出して、味だけではなく楽しかったとかこんな話をしたなとか
忘れていたことを思い出しました
食べ物の力を感じて、元気になりました
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「いとしいたべもの」の続編は、ちょっと茶道のお話もあり、季節感とともに和菓子の思い出なども描かれていて、こちらも読みやすかったです。
家族との繋がりが少し鬱陶しかったりすることも、たべものを通してそのときの心情を思い出させる。たべものって不思議な力を持ってるものです。
普段は昨日食べたものも忘れてしまうけれど、特別な日、家族との些細な会話、ケンカ、それぞれの好物、失敗した料理、いろんなことがたべものと一緒に記憶されて今の自分があるんだなぁと思います。
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2022年、友人の誕生日に鳩サブレと共に贈った文庫本。
個人的には「いとしい」派。
チラホラお茶をやっていることが窺えて、日々是好日ファンとして嬉しくなる。
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『いとしいたべもの』に比べると、少しほろ苦い作品が集まっていて、前作と比べ少し切なくなる。食べ物には、色々な思い出が詰まっているなと、改めて実感。
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エッセイ『日日是好日 「お茶」が教えてくれた15のしあわせ』を以前読んでとても良かったので、こちらのエッセイも読んでみることにしました。いろいろな食べ物、味にまつわる家族や大切な友人知人との思い出の数々が優しく丁寧で奥の深い語り口調の文章と味わい深いイラストで綴られていて良かったです。味や香りと共に蘇る思い出というのは確かにありますね。今は亡き人の思い出となると胸がきゅっとなり懐かしさや切なさも湧いてきます。人は生きるために色々な食べ物を口にしていきますが、食べ物そのものとともに一緒にその場を生きてきた人の愛情とか思いやりとかそんな暖かい気持ちも一緒に食べて生きていくのだろうな、と感じました。
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少し前の世代のお話ではあるが、どれもきらきらとしていて美味しそう。これぞ平和というのは大切な人と食卓を囲んでいる時。その儚さに、現代になってより気づかされた。前作に続きイラストもとても良い。ほっこりしたい時におすすめの一冊。
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「潮干狩りでアースする」の空腹の表現が好きです。
「カレーライス、混ぜる派?混ぜない派?」
は凄く共感して読みました。
私は優しい娘にはなれないと思います。恥ずかしいけど。
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大好きなお菓子は、箱や包装紙までいとしい。私は、鳩サブレはいつも、顔から食べるか尾っぽから食べるかという話題で、家族や友達とわいわい食べた。おいしいものにまつわる思い出は、笑顔いっぱいの家族だったり、思春期の心のすり傷が疼くようなものだったりする。たべものにまつわるお父さまとの思い出は、もうあの笑顔には会えない空虚さが伝わる。今ある幸せな一瞬一瞬を大切にして覚えていたい。
「いとしいたべもの」「こいしいたべもの」を読んで、この著者に、美味しいよ!と勧められたら、食べたくて我慢できなくなると思った。イラストも大好き。
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作者の食べ物をベースとした
思い出が綴られたエッセー。
お話もカワイイのだけど、
挿絵がまたカワイイ!
ほんわり、優しいタッチで
話を彩りを添えてくれてます。
ホッとしたい時、な、一冊。
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食べ物にまつわる思い出のエッセイ。
「いとしいたべもの」が子供時代お母さんが作ってくれたおいしかったご飯のお話が中心で、コミカルな内容中心だったのにくらべて、本作「こいしいたべもの」は割と現在に近い作者が物思うたべものにまつわるお話中心で、じんわり切ないお話が多いように思いました。
家族のことが大好きで、家族に大事にされてきた人の、大切な思い出が垣間見れて、幸せな気分を味わえます。
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前作「いとしいたべもの」と比べると、より著者のパーソナルな記憶にシフトしていて、年代も住んでいた場所も違う私からすると「わかるー」よりも「へー」という感想の方が強かった。
それでも、たべものの表現や絵はとてもおいしそうで、読んでいて幸せな気持ちになった。
ご当地モノシリーズやお菓子シリーズ、インスタント食品シリーズなど、分野ごとに分けて語ってもらいたい!
と思ってしまう。このお話、いつまででも読んでいたいなあ。
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食べ物の匂いや温度、食感、その食べ物を囲む景色、すべてが色鮮やかに目に浮かぶ、五感を刺激する言葉の表現が好き。このシリーズは本当にお腹が空く。
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前作が本当に楽しかったので、喜び勇んで読んだ。「いとしいたべもの」ほどの共感を持たなかったのは多分私と森下さんの、ティーンの頃の生活経験が違うためで、面白かったけれど、サラリと読んだ。
横川の釜飯は、私には小学生の頃、車で東京から軽井沢へ向かい、家族で別荘に着く前に頂く、腹ごしらえの味であり、焼きビーフンは、土曜のおいしいお昼ごはんだった。ワッフルはかつての恋人が、ここのは美味しいんだよと銀座で焼きたてを買ってくれて、車の中で頂いた味。
経験が味の共感をつくるのだなということを教えてくれる一書であった。
ともあれ。
この方の視線のやわらかさ、落ち着いた筆致は、さすがで、読んでいる間、お煎茶やほうじ茶などあたたかいお茶を淹れて、ゆったり読ませて頂いた。