森下典子のレビュー一覧
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試し読み
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タイトルを見て怪しい本…と思ったが、著者を見ると森下典子氏。やはり怪しくはなかった。むしろ終始「こんなこと調べて怪しい人と思われたくない」という思いが綴られているのがおもしろい。
※ちなみに、本書は単行本では「デジデリオラビリンス」、文庫版も以前は「デジデリオ」というタイトルだったそうだ。
ある女性に「あなたの前世はルネサンスの彫刻家」と言われた著者は、事実を確認するためイタリアに向かう。仕事で依頼されたわけでもなく、あくまで「個人的に気になるから調べるわ」というぐらいのスタンスなのだが、紹介状を偽造してまで歴史的美術品や機密文書を見せてもらうなど、わりとガチなルポであった。 -
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試し読み
Posted by ブクログ
著者はフリーのルポライター。女性だが、占いのような非科学的なものは全く信じない性格。ところが、あるとき行きがかりで占い師の取材をすることになり、そこで「あなたの前世は中世ルネサンスの彫刻家デジデリオ」と告げられる。聞いたこともない名前だったが、その話があまりにも微細に渡っていたので調べてみると、確かに史実と一致した。しかし、日本語の文献だけでは載っていない部分もあり、にわか仕込みにしては手が込みすぎている…気になり出して調査を続けるうち、ついに著者は仕事を投げ出してイタリアへ飛ぶ。
「前世」というスピリチュアルな内容だが、いわゆる「スピ本」ではなく、普通の視点で書かれている。それだけに神秘性が -
Posted by ブクログ
「こいしいたべもの」を読み、食べ物に関する記憶を、こんなに愛しく、美味しそうに表現できる森下さんの文筆力に感服し、いそいそと手に取った本作。
更にぐっとくる、食べ物の世界が広がっていました。
「たべものの味にはいつも、思い出という薬味がついている…」
「食べ物を口に入れるとき、きっと人は、その日その時の気分や印象も一緒に食べているのです」
特に印象深かった言葉です。
確かに、好きな食べ物を食べる時、一緒に、その食べ物にまつわる思い出や、過去に感じた気持ちも丸ごと、いただいているような気持ちになります。
サッポロ一番みそラーメン。
ブルドッグソース。
鶴屋吉信の栗まろ。
どん兵衛、ご飯で -
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森下典子『茶の湯の冒険 「日日是好日」から広がるしあわせ』文春文庫。
著者の25年間に亘る『お茶』のお稽古の日々を綴ったエッセイ『日日是好日 「お茶」が教えてくれた15のしあわせ』を原作にした映画作りの内幕と怒涛の日々を描いたエッセイである。
著者と映画監督、スタッフ、樹木希林をはじめとする出演者との交流の様子、様々な苦労を乗り越えて行く過程にリアリティがあり、非常に面白い。
何度か話は来たものの立ち消えになっていた『日日是好日』の映画化が実現し、喜ぶのも束の間、著者は思い掛けず映画の茶道指導者として撮影に参加することになる。
著者は決死の覚悟で、樹木希林、黒木華、多部未華子ら役者や