森下典子のレビュー一覧
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大好きな本
「日日是好日」〜お茶がくれた15のしあわせ〜
が映画化され、tvで放送され録画保存している。
その映画「日日是好日」の映画化の話がきて
映画完成までの制作過程が
森下典子さんの目線で書かれたエッセイ。
思いがけずお茶の作法の指導も任され
責任重大でプレッシャーと緊張の日々。
監督、制作スタッフ、裏方さんの
プロフェッショナルな仕事ぶり。
映画を観ていたので、制作過程はとても興味深く読んだ。
読後、映画を見直すとさらに楽しめた✨
そして改めて、樹木希林さんは
格好良くて素敵な女優さんだなぁ~ と感じた。
すっかり樹木希林さんにはまってしまい
ちょうど開催されていた
“樹木希林展” にも足を運んだ。
「日日是好日」を読んだ日の感動もよみがえり
心が洗われ
そして、樹木希林さんをもっと知りたいと思った
そんな1冊
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Posted by ブクログ
私たちの日常は、一瞬の美しさに満ちているー
この本を読む前の私は、一年は春夏秋冬がただ順番に巡るもので、暑い寒いといった外の気温の変化でしか季節を感じることがありませんでした。そこまで季節に興味がなく、自然の中にある細やかな変化に気づくことも少なかった。だからこそ、この本を読む前の自分にはもう戻れないと思います。
本書も「日日是好日」に引き続き、好きなフレーズが多すぎて付箋だらけになりました。
私はつい自分を必要以上に「駄目だ・出来ていない」と追い込む癖がありますが、この本を通して、変えようと焦るのではなく、今の自分を抱えながら一歩ずつ進むことの大切さに気づきました。
柳は花にはなれないし、花は柳にはなれない。花はあくまで赤く咲けばいいし、柳はあくまで緑に茂ればいいのよね。
「柳は緑、花は紅」ーp80春の章 春分・一より
ここが一番好きな一節になりました。
日常や経験の中で身につけたものは、形のあるものではなく、自分の中に積み重なる学びであり、それが私の支えになっているのだと思います。
この本を読んで、完璧であろうと焦る必要はなく、迷いや不安を抱えながらでも、日々の中にある一瞬の美しさや学びに目を向けることで、人生は少しずつ輝きを増していくのだと感じました。
とても素敵なものを読ませていただきました。
私の人生本の一冊になりました。ありがとうございました。 -
Posted by ブクログ
森下典子『好日日記 季節のように生きる』新潮文庫。
『日日是好日』の続編。
その昔、森下典子さんは『週刊朝日』のコラム『デキゴトロジー』の執筆者の1人として活躍し、後に『典奴どすえ』というタイトルで京都での舞妓さん潜入取材記録を執筆した方である。『デキゴトロジー』は新潮文庫からシリーズで刊行され、全て読んでいる。勿論『典奴どすえ』も読んでいるが、テレビドラマにもなり、それも観た記憶がある。もう30年以上も昔の話だ。
あれから幾年月が過ぎ、森下典子さんが『日日是好日』という素晴らしいエッセイを書いていたことには心底驚いた。『デキゴトロジー』の頃は素人同然の文筆家が、これ程の成長を遂げるとは誰が予想したろう。
ページを捲ることが、まるで次々と四季を捲るような錯覚に陥る不思議な体験であった。何時の間にか静かな森の中で風や野鳥の声を聴いているかのような落ち着いた気持ちになっていくのだ。
日本人が忘れ掛けていた四季折々を茶道に息づく二十四節気に従って、茶道に於ける筆者自身の成長と移りゆく四季の風景や風物、自然の息遣い、匂いなどを描いた素晴らしいエッセイである。茶道の道具や菓子を描いたカラーイラストも良いアクセントになっている。
季節に応じた茶の楽しみ方、季節によって変わる菓子や道具、様々な自然を見事に表現する言葉の豊富さは日本人ならではであろう。
二十四節気は1月の『立春』から始まる。
読み進めると『春分』の章で紹介される『柳緑花紅』という言葉に目が止まった。『やなぎはみどり、はなはくれない』と読み、柳は緑のままで、紅にはならないし、花が緑になることもないという何でもない意味なのだが、変われないものを、変えようとしなくていいという深い意味を秘めているのだ。
昔、サーフィンの神様と呼ばれるジェリー・ロペスが語った『Flow is it.』という言葉がある。流れに身をまかせろ、成すがままにという意味である。サーフィンを経験したことのある人なら解ると思うのだが、大きな波を背にした時に身体の力を抜いて成すがままに身をまかせることは極めて難しい。
ジェリー・ロペスがバンザイ・パイプラインで波のチューブをくぐり抜ける映像を観ると肩の力の抜けた極めて自然体で波と一体化していることに驚かされる。
我々が辿り着くべき人生の境地とはきっと『柳緑花紅』や『Flow is it.』ということなのだろう。長い人生、あがらえば、あがらうだけ傷を大きくし、得るものなど一つもないのだ。
還暦を過ぎて兎に角一年が過ぎるのを速く感じる。異常気象のためか四季を感じる間もなく、今年も過ぎようとしているようだ。冬が終わったかと思ったら短い春を楽しむ間もなく暑い夏が来た。この暑さが延々続くのかと思っていたら秋を通り越して、いきなりの冬。今年は春に筍やタラの芽、コシアブラを味わったものの、秋のきのこは全く口に出来なかった。それでも桃と梨、柿やりんごはイヤになるほど楽しんだので良しとしよう。
本体価格1,000円
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Posted by ブクログ
タイトルを見て怪しい本…と思ったが、著者を見ると森下典子氏。やはり怪しくはなかった。むしろ終始「こんなこと調べて怪しい人と思われたくない」という思いが綴られているのがおもしろい。
※ちなみに、本書は単行本では「デジデリオラビリンス」、文庫版も以前は「デジデリオ」というタイトルだったそうだ。
ある女性に「あなたの前世はルネサンスの彫刻家」と言われた著者は、事実を確認するためイタリアに向かう。仕事で依頼されたわけでもなく、あくまで「個人的に気になるから調べるわ」というぐらいのスタンスなのだが、紹介状を偽造してまで歴史的美術品や機密文書を見せてもらうなど、わりとガチなルポであった。 -
Posted by ブクログ
著者はフリーのルポライター。女性だが、占いのような非科学的なものは全く信じない性格。ところが、あるとき行きがかりで占い師の取材をすることになり、そこで「あなたの前世は中世ルネサンスの彫刻家デジデリオ」と告げられる。聞いたこともない名前だったが、その話があまりにも微細に渡っていたので調べてみると、確かに史実と一致した。しかし、日本語の文献だけでは載っていない部分もあり、にわか仕込みにしては手が込みすぎている…気になり出して調査を続けるうち、ついに著者は仕事を投げ出してイタリアへ飛ぶ。
「前世」というスピリチュアルな内容だが、いわゆる「スピ本」ではなく、普通の視点で書かれている。それだけに神秘性がいっそう際立ち、ミステリアスな印象を与える。「そんなことがあるものだろうか」と思っているうちに、ぐいぐい引き込まれてしまう。なまじ前世というものを信じている人より、著者同様信じていない人の方が楽しめるかもしれない。