森下典子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「前世」って前面に押し出して、しかもスピリチュアル本じゃないって、奇跡のように面白い本!
こうやって、いま自分の興味ある物事は前世の影響なのかー、て考えるのも面白いかも。
前世を色々と教えてくれた女性の話のうち、いくつかまだ解決(判明?)していないことがあるのも、フィクションではなくあくまでノンフィクションな話なんだと言うことが分かって説得力がある。
あなたの前世はこうだと言われ、その話の内容が事実かどうか徹底的に調べていく過程が、だから何だって言うんだって言うこともできるが、気持ちのおもむくままに行動しつくすところに何だかカタルシスを感じる。
今後、未解決な事項が解決することを祈る! -
Posted by ブクログ
頭で考えず自分の手に従う
“今”を五感すべてで感じとり 分からない時は
お茶に聴く
無の自分と正面から向き合う
お湯と水の音の違いや季節による雨音の違い
風や雨や水の匂い
自分の周りにある自然と向き合い感じる力
普段見過ごしていた 当たり前にあるものに
対峙する心の余裕なようなものを
お茶は教えてくれること…
この世界観を ぜひ映画にしてみたい…
何気なく手に取った『日日是好日』のエッセイに
一目惚れしたプロデューサー
映画にしたいという熱い想いが
水の輪のごとく広がり
映画の依頼から
公開されるまでの裏話が語られている
原作も映画も大好きな作品だから
めちゃくちゃ贅沢なエッセイ!!
季節折々の世界を表現する
美術スタッフのこだわりや
お茶の先生を演じた樹木希林さんの人間力など
随所に映画を創る職人の 努力や拘りが感じられ
改めて原作や映画を 見返したくなりました♡
こういう世界 好きだな
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Posted by ブクログ
ネタバレ前作「いとしいたべもの」は読んだときそんなにピンときませんでした。読んですぐ手放してしまいました。けれど今作はスラスラと楽しく読みました。なぜだかわからないです。
好きな作品は3つ。
「小さなものにこそ、心を籠める」
茶道を習う著者。四季折々の珍しいお菓子を取り寄せてくださる先生。いつも驚かされるが、逆に先生を驚かせたいと思って著者が京都から張り切って買ってきたものは落雁。暑い夏の盛りのことで、もう少し涼しげなお菓子はなかったのかしら、あなた、なんの勉強をしてるの?と先生に言われてしまう。そうそう、茶道ってそういう世界だよなぁ。私は高校生のときに茶道部だったのでこの手厳しさというか、妥協しないというか、ときに傷つくことがあるんだよなぁと少し苦い思い出と共に読みました。その後著者は「練習だ」と奮い立ち、努力して先生に「このお菓子、どこで知ったの?」と言わせるまでになります。いいお話。
2つ目は、その次に出てくるお話、「父と焼きビーフン」。焦げたくらいを喜ぶお父さん。若い頃から胃潰瘍を患っていて食が細いが、ビーフンのときばかりは旺盛な食欲を見せる。私もビーフン大好きなので、楽しく読みました。
3つ目は、「コロッケパンは自由の味」。いつもお母さんの作るお弁当を持って行っていた給食のない小学校時代。クラスメイトにはお母さんがお弁当を作る時間がないために校門の脇のパン屋さんで美味しそうなコロッケパンを買う。著者はそれが食べたくて食べたくて仕方がない。でも、お弁当を作ってくれるお母さんに悪くて言い出せない。わかるなぁ。そんなある日、お母さんが風邪を引いて寝込んでしまう。その日だけはコロッケパンを買って食べる著者。お母さんへの小さな後ろめたさをも感じながら、でもおいしく味わう。
以上3つの話が好きで、この本はずっと取っておくと思います。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ20240607
映画から入り、原作を読んで、もう一度映画を観ました。どちらもすごく良かったけど、やっぱり原作派かな!と思っていましたが、この本を読んで考え方が変わりました。二つは比べられるけど、同じものではないから違って当然。それぞれに良さがあるのだなと、当たり前のことに気付かされました。
演者裏方関係なく、つくり手の情熱が伝わってくるエッセイでした。俳優陣のエピソードもさることながら、裏方さんのお仕事には「ほぉ〜」と感心しっぱなし。本物の空間を作るんだという意気込みが感じられて、それはちゃんと映像に表れていると思いました。
映画のエンドロールで、森下さんが茶道監修をされていることは知っていましたが、まさかあんなにお願いされて渋々だったとは!自分の作品、しかも自分が主役で、その作品の軸の責任を追うなんて…、相当なプレッシャーだったとお察しします。
原作者の森下さんはもちろん、本、映画に関わらずこの作品を作り上げてくださったみなさま、ありがとうございましたと拝みたくなるような一冊でした。それくらい「日日是好日」は私にとって大好きな作品です。 -
Posted by ブクログ
『日日是好日』の映画が作られていくお話。
併せて映画を流しながら読んだので、シーンと描写が重なって味わうことが出来た。
「形式主義じゃないですか」
「あなたたちは、何でも頭で考えるからそんな風に思うのね」
多部未華子と樹木希林の会話。
形を先に身体に馴染ませることについて、まだ20代の美智子の言葉が可愛らしい。
それに対して、するりと流れるように応える武田先生に、私の視線が留まる。
そうかも。そうだったかも。
自分自身に向けて、ふと肩の荷が下りるような、素敵なシーンだった。
作者の森下さんも、このシーンを間近で見ていて涙する描写がある。
この映画はよい映画になる、は、きっとこういうことなんだろうなと、思った。
本筋を離れるが、あとがきにあった、武田先生の言葉。
「三日我慢したら三ヶ月は耐えられる。三ヶ月耐えたら三年は頑張れる。三年頑張ったら、ずっと続けられる」
我慢を強いない社会になったと思う。
でも、共感が減った社会になったなとも思う。
辛ければ辞めればいい、と言ってもらうことは、楽だと思う。
でも、三年頑張ったら、とか、十年続ければ、とか、そうやって一つの山を乗り越えることが出来たときに、得るものがある。