佐々木紀彦のレビュー一覧
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世界の大学との日本の大学教育の違いなど著者の経験からの言説は大変勉強になった。エリートというものの凄みと歴史を感じる。教養と一口に言っても幅の広さと奥の深さがありそのどちらが欠けても教養とは言えないとはほんとにその通りなんだと思う。長い時間をかけて培われるものだからスケールの大きさが違うと感じる。日本のトップを狙うましてや世界のトップを狙うなど余程の人なんだというのが分かる。簡単に行けるなどと口が裂けても言えない。だけどではお前はどうなんだと言われたらやはり自分なりにやっていくしかないと思う。動かなければ変わらない。一つずつ着実に地道に毎日少しずつ続けてしかないという身も蓋もない結論になる。2
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スタンフォード大学に留学経験のある著者が、米国留学について述べた本。岩瀬氏のハーバード留学記に比べると直接的な授業の内容についての記述が粗いが、思いつくままに概要を述べており読みやすい。国際関係論や安全保障についての記述は、日本でも学べる内容であり、記述は浅い。「日本人留学生減少→日本の若者の内向き→日本の国債競争力低下→日本の将来は暗い」はステレオタイプと批判しているが、私は同意できない。巨大米国企業と対等に渡り合い、国際会議の場で世界のリーダーに信頼され、尊敬され、一目置かれるような人材は、米国留学経験が不可欠と考える。米国留学で真剣に教授、学生達ととことん議論し合うことを2年以上継続し、
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Posted by ブクログ
"スタンフォード大学に留学した経験を語ったのが本書。世界標準というものさしで、日本の学生を眺めてみると何が見えてくるのか?留学生の人数減少、若者の海外離れ、といったデータも見ながら著者の見方が語られている。アメリカの文化、社会を経験してきた著者のコメントは説得力がある。
失敗に学ぶアメリカの文化の力強さを感じた部分を引用しておく。
マクナマラの言葉
教訓1 敵の身になって考えよ
教訓2 理性は助けにならに
教訓3 自己を超えた何かのために
教訓4 効率を最大限高めよ
教訓5 戦争にも目的と手段の 釣り合い が必要だ
教訓6 データを集めろ
教訓7 目に見えた事実が正しいとは限らない
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ネタバレ現・ユーザベース CCOである佐々木氏による、これからのメディア論が語られた1冊。
海外のメディアの事例を取り上げながらも、今後日本のメディアが生き残っていくためにはどのような方向性を模索するべきなのか、ということについて自身の考えを非常に簡潔に述べている。
特に印象的だったのは、メディアの収支モデルの変化。
従来の紙媒体メディアでは、その収入の多くを広告費で賄っていた(米国 約9割、日本 約3割)が、多くのメディアがWeb媒体に変化することによって、広告費の価格が落ち、次第に売り上げが低下しているというもの。これはこれまでは有限の枠しか設けることができなかった広告(紙面上)が、無限に広がる -
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ハングリー&ノーブルを目指す、そのために20代、30代、40代の各年代で何をすべきか、といったことについて対談形式で述べられている。
早い時期(20代)にリスクをとって生まれ変わること、30代はリーダー経験をすること、というのは確かになぁという感じ。うまく波に乗れても、全能感に飲み込まれてノーブルを失ってはいけないという部分も納得でした。
個人的には、章末におすすめの本を載せてあるのは、発展的に勉強できるのでいいなと思いました。
個人的には、学歴はあてにならないという文脈での東大批判が目立つことはちょっと残念だったかなと思います。東大出身でも革新的な発想の人はいるし、慶應出身でも保守的な人 -
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ネタバレローカルの世界で活躍したい人よりも、グローバルの世界で活躍し、「日本を背負って戦うぞ」くらい思ってる人が読むと面白いかと。
学びメモとしては、
⑴日本が地獄に変わる前に、挑戦・失敗をし、プライドを削られ、度胸をつけること。痛みに対しての耐性をつけること
⑵⑴のようなハングリーさだけだと、悪事を働く可能性がある。だから、ノーブルさ。公のために自分の仕事ができるかといった自分の仕事への価値観を忘れないこと。
⑶⑴と⑵を同時にバランスよく育てること。
⑷そして、自分の成し遂げたいことのために、準備を周到に行うこと。他人を気にせず、自分と向き合いじっくり準備すること。
内容とは関係ないが、本の中 -
Posted by ブクログ
これから、社会は、日本はどうなるのか、そして自分はどうしたらいいのか、という問題意識があり買った本です。
70年サイクルのガラガラポン革命が2020年を目安に起こるのだという話。
確かに、読んでいくとなるほど2020年に節目がやってきそうだという気がします。
これから大切なことで、教養を強調されていました。
教養がなければイノベーションも起こせないし、起業してもワクワクさせられるようなビジョンを描けない。
人生を捧げるだけのビジョンを掲げているスタートアップがこの国には少ない、ということ、
自分でもうっすらと思っていたことだったのですが、著者の佐々木さんはズバッと言い切りました。
やはり様々 -
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日本が第3の転換期にある、というのは以前から言われていることですが、いよいよ大きく変わるときが近づいた気がします。
この著書は、NewsPicks編集長である著者が6つのテーマに分けて、その低迷の原因とそこからの脱出のためのヒントをまとめています。
上手く整理されていますので、テーマに応じて読み返す価値はあると思います。
いろいろと興味ある記述もあったのですが、現在話題の生前退位からの改元の影響については、少し以外でもあり、納得もできます。
この作品では、2020年を1つの区切りとしていますが、あと3年、短い期間で何ができるのか、考える必要があります。
▼「日本3.0」=日本の近代が3段階 -
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Newspics編集長の佐々木さんによる著書。
2020年後の日本を明治維新後、戦後につづく近代3回目の転換点日本3.0として、政治、経済、教育、働き方と様々な角度から現状分析と未来予想をしている。
普段から幅広い人達と接し、取材されているということでかなり多面的かつ客観的に捉えていて、大変興味深かった。
本書中で筆者が再三しているこれからの日本の中心になる30代の一人として、自らの力の無さを痛感する内容でもあった。ただヒントとしてこれからは大企業とベンチャー、都心と地方、グローバルとローカル
境界を跨いで活躍できる人が重要になるというのはすごくしっくり来たし、自分のキャリア感にもマッチした