佐々木紀彦のレビュー一覧
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【印象に残った点】
・戦後から復興し、高度経済成長してきた時代では、日系企業を作り上げてきた剛腕の経営者の海外を食いつぶさんとばかりの熱い競争心が日本の成長の原動力となっていた。
・近年そうした経営者が少なくなってしまった要因の一つに、日本が「まったり期」に突入したからである。
・20代のうちにチャレンジと失敗を積み上げておく。
・次の5~10年間が、日本がまだ先進国でいられる最後のチャンス。この間に、リスクの低い国内で積極的にチャレンジしてから、海外への展開へとつなげることを意識して行動すべき。
【所感】
経営者として大成する、グローバルに存在する問題の解決へつながるスキームを開発するとい -
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編集とは異なるモノ・コト同士を繋いでそれ以上のモノ・コトを作り出すための方法。
そのためにはセレクト、コネクト、プロモートの3つを使う。
セレクトは直感で良いと思ったもので自分と親和性が高いものとそうでないものを選ぶ。
コネクトは古いモノ、新しいモノを繋げる。例えば老舗と比較的新しい会社の蓄積されたノウハウと新しい会社の価値観・勢いなどや、造詣の深い人物と組織運営に長けている人物で運営するなど。経済×テクノロジー×文化という観点が重要。
プロモートはタイミング、深いアイデア、嘘がなくありのままの評価を高めることが重要。
最後にエンゲージ(深める)することが重要でこの過程を経てコミュニティを集め -
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編集という視点からビジネスを構築していく編集思考という物は
自分の中にはなかった新しい思考法でとてもためになった。
世の中の成功しているビジネスはあらゆる要素の組み合わせで、本書で扱われている例から、イノベーティブな会社やサービスはこれらの要素の新しい組み合わせから成り立っている。
Tech領域の成長が著しく近年では様々な領域がTechと関わって成長していっているが、Tech領域だけではなくその他の様々な領域に渡っての組み合わによってビジネスは生まれてくるという学びがあった。
また要素を組み合わせるだけではなくそれをビジネスとして成立させるにはどのように顧客に届けるのか、どのように顧客のU -
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NewsPicksの出版事業には興味があったし、なんだかおもしろそうな会社だなあと思っていたところにこの本を本屋で見かけて手に取った。編集思考とは、この本のサブタイトルにもあるように「異質なモノをかけ合わせ、新たなビジネスを生み出す」思考方法のこと。それを実例を挙げながら解説してくれる。ファンをコミュニティ化する代表例として紹介されているのは、なんとジャニーズ事務所!
特に興味深かったのは日本のコンテンツ産業のこと。歴史と文化、そして表現の自由がある日本は、コンテンツ分野でのポテンシャルが大きいらしい。洋画や海外ドラマはやっぱり強いし、日本はまだまだ弱いんじゃ……と思っていたけど、案外日本も戦 -
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<どんな本?一言で紹介>
経済情報誌の編集長が30代以下の人たちにおくる、日本が今後どのようになっていくのか、5つの分野から分かる本。
<どんな人におすすめ?>
激変している今を、日本の歴史を踏まえて知りたい人。
30代・20代。
「グローバルエリート」が醸成される過程を知りたい人。
<読んだら、どんなことが分かるの?>
激変する現状と、今後必要な要素と、その身につけ方を知れる。
・日本3.0の始まり
・ガラガラポンをもたらす「10のファクター」
・日本3.0と国家
・日本3.0と経済
・第4次産業革命の4本柱
・日本3.0と仕事
・両利きのキャリア
・会社に残れるのは7つのプロだけ
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ネタバレ物の掛け合わせが重用であり、編集思考が重要であることには共感だが、若干議論が矮小化されているように感じるのが少し残念。と冒頭感じたが、ニューズピックスの章など実体験に基づき非常に深く語られており、素晴らしい。
メモ
・編集とはセレクト、コネクト、プロモート、エンゲージの4つのステップにより、ヒトモノコトの価値を高める行為。
・編集者は偉大な素人。あらゆる分野に好奇心を抱く多動な存在。単なるつなぎ屋。空気を読み切った上で空気を打ち破る力が必要。静かなる素人に足りないのは逆張りする勇気。新たな発想を生む編集力。
・セレクト 選ぶ。ダイヤの原石を見つけることが必要。いいところだけをみて惚れ抜く。未 -
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2017年、新元号が決まる前の対話書き下ろし。
ハングリー&ノーブルであれ。そのための20代、30代、40代のそれぞれの過ごし方について章立てして書かれている。執筆された当時、塩野氏は40代前半、佐々木氏は30代後半で、佐々木氏が塩野氏に、目指す方向性を聞いていくスタイル。
考え方というか目指すべき人物像の指針みたいなもので、今までにいた良いリーダーからの要素抽出であったり、ハングリー&ノーブルという抽象概念であったり、具体的な一般化はされていない印象(されていたらエリートだらけになり、日本はもっとすごい国になれる)。
とにかく、日本人はチャレンジしなさすぎて隙だらけなので、4 -
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タイトルが"日本3.0"なので1.0とか2.0があるのかなって思っていたら、この本の帯に"明治維新から敗戦までが日本1.0、敗戦から現在までが2.0ってな感じで著者は時代を区切っているみたいで、3.0は2020年東京五輪前後から始まっているとの事で正に今が大転換の時期との事。アジアの盟主たる日本が一時期は経済において米国をも凌駕しそうな勢いがあった頃と比べると日本の国力が低下したというよりかは中国や他の新興国の力が伸びてきたのが目立ったように感じますが、米国はイノベーションの部分では圧倒的な力がありますね。米国留学を経験している著者曰く、米国の大学のリベラル・アー