toi8のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ二巻では、ついに帰宅を果たしたアンジェリンらパーティとベルグリフのトルネラでの田舎暮らしが描かれた前半と、その帰路にて遭ったボルドー伯領内での一幕が描かれている。
この巻における白眉は、やはり前半におけるベルグリフの教導だろう。無敵に近い力を持ち、それがゆえに自然と驕慢さを持ちつつあったアンジェを叱咤し教導するシーンは、この物語らしい良いシーンだった。
邪教をもって扇動する少女シャルロッテと従者のビャク、若いながらもボルドー領を富ませる名君ヘルベチカとその姉妹のセレンとサーシャ。ボルドー伯爵に気に入られたベルグリフがどうにも気にくわない若き家令のアシュクロフト。
突飛ではないが、魅力的なキャラクターたちに彩られて、物語は起伏に富んで描かれている。良い一巻であった。
評価は星五つ。心を鬼にして教導した前半のベルグリフと、覚悟を決めて成長した後半のヘルベチカを主に評価している。
書籍版書き下ろしの「EX 姉妹」や初回版限定特典の「夜のともしび」もまた良かった。特に前者は、物語上ではその心情が詳らかにされていないセレンを描いた良短編である。
また、表紙からしてそうであるが、toi8 さんのイラストもまた味わい深く魅力的である。
良い書籍化が進んでいて、読者としては大変喜ばしいところである。 -
Posted by ブクログ
ネタバレこの作品は、父娘の関係を軸に描いたライトテイストのハイファンタジー作品である。
物語設定はタイトルの通りであり、昨今のラノベ業界の流行に則ったネーミングが行われている作品であるが、その内容は実に良質なジュブナイルだ。
子を思う父の心と、親を慕う娘の心が活写されながら、情景描写もまた情感豊かに描かれている。ファンタジー世界の手触りが感じられる作品であり、児童文学などで描かれるような情感の豊かさがこの作品にはある。
今巻の物語は「父親の元へと帰郷したい娘が、Sランク冒険者としてのしがらみによって帰れず苛立つ」という大変地味なストーリーラインになっているのだが、それでも読み進めるのが楽しい一冊であった。
書き下ろし短編のさらりと描かれた親子の姿にせよ、表情豊かに描かれているイラストにせよ、総じて優れた作品であり、優れたネット小説の書籍化である。
素直に星五つで評価したい作品だ。二巻以降も楽しく読んでいこうと思う。 -
購入済み
逆転裁判だコレ
言うほど逆転はしてませんが。
あと知らなかったのですがこのようなジャンルをリーガルサスペンスと言うと後書きにありました。
何にせよ逆転裁判とか好きであれば楽しめると思います。
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購入済み
家族(父娘)物と言う枠を越えて
冒険者として夢破れ、故郷で暮らしていた青年?が赤子を拾い…
家族物なのに、
冒険者だった父に憧れた娘は街へ出て、父はそのまま故郷で暮らし、
共に暮らす描写はごく冒頭のみ、娘も早々に10代半ば過ぎ、と言う一風変わった作品。
しかし父も娘も折に触れお互いを想う暖かい描写がされ、離れていても、また娘も年齢からすると「只の度の過ぎたファザコン」で終わってしまう所を、見事に「家族愛」を感じさせている。
そして村での日々の暮らしも、街での冒険者としての暮らしも、各々の人間関係と共に確りと描かれており、単なる「家族物」ジャンルでは終わらぬ内容となっている。
幼女と父親のやり取りにほっこり、とは若干異なるが、
娘も父親もキャラクターがしっかり確立されて、交流に深みを持たせている。
まぁやはり少しファザコンの度合いが高い気はするが、
ラノベでは稀に見る「親子」を描けている作品だと思う。