藤子・F・不二雄のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
大長編ドラえもんの8作目・のび太と竜の騎士。
リアルタイムで見ていたのもあるし、恐竜好きだったこともあるしで、一番大好きな大長編ドラえもんです。
秘密基地を作ろうから始まった物語。
行方不明になったスネ夫を探してたどり着いた地下空間は、絶滅したはずの恐竜が闊歩する世界でした。
そこで出会った竜騎隊士バンホー。
バンホーの登場シーンは、怖かったなぁ。未知に対して、強さに対して。
6500年前に何が起きたのか。絶滅したはずの恐竜が生き延びている理由。聖域が生まれた理由。
謎が解けるラストは、対立していたのび太たち地上人とバンホーたち地底人の和解の時でもあります。
探検のわくわく。
未知のどきどき。
対立のぞくぞく。
それらが重なって迎える解決した時の安心感。
大好き。
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Posted by ブクログ
大長編ドラえもんの4作目・海底鬼岩城。
なんといってもこのお話はバギーに尽きる。
なんでも叶えてくれそうなドラえもんですが、悲しいかな資金繰りは火の車らしい。今回に限らず、いろんな所でお金に困っているというシーンがありますね。
のび太がすぐに「助けて助けて」言うからか。
ただ、苦しい懐事情で買ったバギーだからこそ、人間味あふれるキャラクターを持ちあわせていました。
偏屈で惚れっぽいけど、大切な人を守るために自らを犠牲にすることをためらわない。
映画やドラマにマンガ・小説と数多くの物語ある中で、自分が涙するのは、誰かの決意と覚悟。
その発露に涙します。
今思うと、海底鬼岩城のバギーが最初かもしれないなぁ。 -
Posted by ブクログ
2016/9記。再掲です。
娘に読ませたいマンガ、ということでドラえもんを購入。1-6巻まで。改めて読んでその名作ぶりに驚嘆。
まず、マンガとしての表現の完成度。登場人物の表情の一つ一つの豊かなこと。のび太のダメさ加減、それにあきれるドラえもんなどの一つ一つのコマが全て違う顔でギャグマンガとしてそもそも大うけできる。今のアニメ版を悪く言いたいわけではないが、原作に比べると如何にお約束の表情ばかりかが分かる。そして登場人物は今の標準版よりはるかにアクの強いキャラばかり。スネ夫の悪意は今のアニメとは桁違いだしジャイアンの理不尽もレベルが違う。ある種、当時の子どものリアルに近い。「ちびまる子ちゃん」もそうだが、国民化、大衆化することでキャラクターは本来の毒を失ってしまうものなのだ。
セリフ回しや視点のオーセンティックさ。すべてはきちんと吹き出しに収められ、今のマンガで多用されているような補足的なセリフを手書き風に加えたり、いわんやコマの枠外に作者が楽屋落ち的な書き込みをつけたり、といったことは一切ない。また、これも現代では多用されている「頭の中で考えていることを吹き出しに書く」ということも一切やっていない。「のび太君、またさぼっているだろうな」というようにあくまで独白のセリフとして表現されるところはむしろ演劇的と言ってよい。
またエピソードの深み。科学・知識についての小学生向け解説(例えば「台風は温かい空気で成長する」とか複利計算の考え方とか)があるし、何より「貧困」や「戦争」と正面から向き合ったエピソードが多い。思えば昭和40年代初頭の作品なのだ。長屋に住んでいて狭すぎて友達を呼べない、とか空襲で脱走することを恐れて動物園のゾウを射殺するとか。そういえば「死」をテーマにしているものも結構ある。
そして何よりSFとしての充実。子供にとって「パラレルワールド」の概念は「もしもボックス」で学ぶことになるし、より根本的に重要なのはSFのコアのテーマとも言える「時間」の感覚。「ドラえもんだらけ」のエピソード(5巻収録)は、沢山の宿題を「2時間後、3時間後、4時間後のドラえもんと手分けして(数人がかりで)やればすぐ終わる」とタイムマシンで未来のドラえもんを呼び出す話なのだが、その完成度は尋常ではない。小松左京や筒井康隆などの才能爆発期に時を同じくした天才と言える。
ドラえもんはれっきとした文学だった、ということが改めて分かった。 -
長編9巻であり節目の10作目!
毎年楽しみにしていた夏休みの長編ドラえもん。
面白い、楽しい、怖い…子供ながらにたくさんの感想がありましたが、この作品で「感動」したのを覚えています。何と言うか「凄いものを観た…」って、しばらくボーっとしてました。夏休み明けもクラスは「日本誕生観た!?」の話題で持ちきり。
テレビ放送されたのを録画したら、たくさんのクラスメイトが「日本誕生見せて!」って遊びにやって来ました。
それだけ凄い作品だったんです。
未だ嘗て破られない観客動員数も、大人が観ても感動するからでしょう。
残念ながら、最近の新ドラはこの「感動」にばかり重点を置いてるので好きではありませんが…。
冒険、タイムスリップ、開拓、歴史、更に蘇る動く土偶!!
全てが魅力的でワクワクハラハラ…そして最後に感動。これが長編ドラえもんです!!
今のドラスタッフに言いたい…余計なエピソード入れて安い感動を煽る事に夢中にならないで、夏休みならではの冒険を子供たちは待ってます!
感動だけが成長ではないんですよ。
ツチダマで土偶に興味持ち、ポセイドンで海底二万マイルに興味持ち、魔界大冒険では科学と魔法の錬金術に…冒険も子供をしっかり成長させます。 -
Posted by ブクログ
『分岐点』と『パラレル同窓会』の超絶傑作が、収録されてて大変よろしい。
『パラレル同窓会』は、実写ドラマで見てみたい。なんか藤子作品なのに半裸の娘さんが「堪忍してぇ!」とか言ふのへ主人公にしか見えないをっさんが「これでもかこれでもか」とやるシーン込みで。
『異人アンドロ氏』は、連載目的の作品なんださうで、しかもあの、読んで面白いのでくやんでも悔やみきれない。多分御大がまうちょっとご存命で何とか言ひながら安孫子さんとTVにまた出てるーとかで、『異人アンドロ氏』、うーん、微妙―で一巻買ったけどーとか 「異人アンドロ氏、実はまだ連載やってたんですねぇ」的な作品になるとしても何回かは見てみたかった。