小室淑恵のレビュー一覧
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ネタバレチームで戦わねばならない背景の解説と、ではどうチームの力を引き出すかの具体的手法として25個のツールを紹介した一冊。生産性やらワークライフバランスやら、やたらと取沙汰される今日この頃からさかのぼること9年前、2008年に書かれた本だが、今でもまんま使えそうな内容でした。
08年。俺は残業しまくりの滅私奉公しまくりだった時に、すでにこういう働き方をしているチームがあったんだな。
・時代の変化が激しく、前提条件が大きく変わってしまっているのに、前例主義、慣例主義、ことなかれ主義では立ち行かない。
・6時にカエルをマストにし、時間の制約があるからこそ、必死に考えるようになり、生産性があがる。時間の区切りをつけるのが先決。
・限られた時間で成果をあげられるような仕組みも含めて考えるのが本来仕事である。
・ワークライフバランス。ワークの時間を削る≒ワークのアウトプットが落ちるではない。ライフが充実することでワークだけでは得られない発想が降ってくる。ワークの質をあげるために、ライフを充実させると考えるべし。
・使ってみたいツール
朝メール、夜メール、課題発見シート、ムダトリ会議(やめる、減らすためのルールをつくる、人の力を借りる、マニュアルを作る、やり方をかえる、部長決済保留条件にする)、マルチタスク、全員メンター制、人をかえしてホメル。 -
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,時間の見積もりと優先順位を共有し現状の見える化をする。朝メールのルールは1)時間は15分単位 2)業務とそれにかける時間(時間見積もり)をセットで考える 3)残業は見込まず、就業時間内で終わるようにスケジュールを立てる 4)各業務に優先順位をつける。夜メールは実際にかかった時間を振り返る。1日の業務が終わる前に「朝メール」に5)時間見積もりと実際にかかった時間の差異 6)反省点とよかった点 7)翌日の予定 を追記。マネジャーは夜メールに承認とアドバイスを返す。
・時間の使い方の傾向を把握する。一週間という期間を区切って、出社から退社まで、会社でどんな風に仕事をしているか書き出す。
・業務の種類ごとに時間を集計する。大項目は「会議」「営業」「社内」の3つに分け、その下には直接的な業務時間だけでなくそのための準備に必要な時間も書き込む。
・ワーク振り返り5項目 →生産性、成果、直近1年間の月間労働時間、自分の生産性の高低を判断した理由、理想と今後の行動
・ライフ振り返り5項目→ 仕事以外の時間の充実度、成果、1日の時間の使い方、仕事以外の時間の充実度を判断した理由、理想と今後の行動
・会社の方針をチームに落とし込むのはマネジャーの責任。チームの役割や貢献、存在意義を自分の言葉で語ること。
・年に数回ビジョンを語り合う。1日かけて全社員が会社と個人の目標を話し合う。メンバー全員が目標・数値に関する背景について共通認識をもっているため、行動のベクトルがそろう。
・「ムダとり会議」の一番のポイントは単に時間を削ることではなく、最大の成果を上げるために見直しをするということ。ベース業務では やめる、減らすためのルールをつくる、人の力を借りる、標準化する、やり方を変える、部長決定の保留案件にする とさらにグループ化する。
・マニュアルは使うだけでなく、つくることを同時に求めることで、自分の業務をわかりやすく説明したり、非効率な業務を見直したりするきっかけになる。引継マニュアルは引き継ぐ必要が出てきたときにつくるのではなく、いつでも引き継げるよう、新しい仕事に着手したときに同時につくっておくもの。マニュアルは日々更新されていなければ意味がない。
・ポジションと役割で、人は成長する。
・チームを変える3つの評価ポイントは 1)人を育て合うこと、2)時間を意識すること、3)結果に至るプロセスを重視すること 。評価シートに「成果を上げるときに誰の情報提供やサポートを受けたか」「成果を上げるときにどれくらいの時間をかけたか」
・メンバーと話すときには、最初に9割ほめてそのあとで1割注意する「ほめ9 ダメ1」を適用する。注意したいことがあってもその場では我慢、言いたいことをメモするくらいに留めて、そのメンバーをほめるポイントが十分に集まるまで待つ。メンバーのほめる部分が見つけられないマネジャーはメンバーのメンターに長所を尋ねる。メンバーをほめるメンバーをさらにほめることを繰り返すことでほめ言葉が回るチームができてくる。効果的にほめるためには
1)人を介してほめる。
2)プロセスをほめる。
3)人を助けたことをほめる。
4)皆の前で皆でほめる。
5)存在そのものに感謝する。
・得意のほめワードをもつ。すごい、助かった、期待している、ありがとう、がテッパン。
・定量化しやすい仕事を担当する人が週に1〜2度使う福利厚生制度の域を脱する。特別な働き方という意識を抜け出し、仕事の生産性を上げるために積極的に取り組むべき戦略として打ち出す by日本ユニシス「変化報告シート」でチームの変化を人事部にみせ、人事部を味方にする。生産性の自己評価の変化、労働時間の変化などが見えると説得力が増す。
・日常業務で忙しいのは構造的に問題があるから。そこにメスをいれないといけない。
・ワークライフバランスは、仕事と生活の相乗効果を目指すもの。「ワークだけ」では成果も上がらなくなる。
・ワークライフバランスは10〜20年後を考えればむしろ中堅以上の男性社員のためのもの。
・助け合いの気持ちとともに大切なのは、相手を認めること。「あなたがいてくれて皆が助かっている」「あなたのお陰でこの利益があがった」メンバーに日々こうした言葉をかけ、やっていることを評価し、相手の存在を認める。これがメンバーの働く意欲の基盤となる。 -
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株式会社ワークバランスというすごい会社名の会社の社長による著。
少子高齢化社会を迎えている日本。労働生産性の向上が叫ばれるもうまく進まない。男女をフル活用できる組織・企業になる。なるべく短時間で働く。違う条件の人を揃えるという3つの戦略を紹介。
基本的に時間外労働削減に必要な前提は、経営陣、上司が本気であること。あとは、朝メール、夕メールでやること、やったことを共有。やばい人は早めに助ける。カエル会議で議論し、より良い職場環境に向けた施策を出し納得して取り組む機会をつくり、それを上司がフォロー。実は上場会社ならどこでもやっている。コンサルの成果を控えめに入れていて、宣伝になりすぎない工夫も感じる。
まさに、成果主義にいこうとした政府を止めて、プロセス重視の日本的なスタイルを作れるか皆が考えているなかで、気付きを与えてくれる。 -
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アイデアや多様な生活者視点が必要になってくる世の中では、ライフを充実させる必要がある。その方法の一つに定時帰りがあり、定時で帰るためには、幾つかやりようはある。
メールを全員で共有するのもそう。
いつでも引き継げるようにマニュアルを作っておくのもそう。
人事評価でも労働時間超過はマイナス評価とすることもそう。
残業代を減らすことで、人件費も減り、利益が上がり、会社に貢献する。
強制的に定時帰りとすれば、否が応でもいまの働き方を見直すことになる。6時に帰るためにはどうすれば良いかを考えることが仕事とも言える。
つまるところ、一人一人の生産性を上げること。
そのために、社員は日々の計画を立てること。上司は、部下を褒めること。チームは、誰かが休んだ時にフォロー出来たり、トラブルが発生した時にフォローできるように、属人化を避けるため、メールやら議事録やらで逐次情報を拾っておくこと。
言っていることは正しい。が、全員のメール見たり、後輩にアドバイスしたりしていたら、自分の仕事の時間なくなるよなーってやっぱり思ってしまう。ほんとに18時以降、メール見ない資料の構成考えないって感じで仕事してないのかな。 -
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ネタバレ<本から得た学び気づき>
・部下の育成で大事なことは、最後まで諦めないこと
・自分でなければと思っている仕事も、いつかは自分の手を離れ、誰かに引き継ぐもの。自分の目が行き届いているうちに、仕事を任せ自身は後方支援にまわる。
・組織として望ましいのは1人の華々しい成果ではなく
チームの力を合わせた安定した成果
・チーム全員が苦手な分野と得意分野を知っている状態にして、フォローし合うことでチームは活性化する
・部下との密なコミュニケーションを図るには、まず誉めることでモチベーションをあげて、心を開かせる
・自分の考えを前面に出しすぎず、誰かの発言に乗っていったように装うこともリーダーのスキルのひとつ。
もし誰からも自分と同じ考えの発言がなく会議が思うように進まない場合は、普段からしっかり自分の考えを伝えていないからと反省材料にする
・会議の場で自分が一番気のきいた発言をして実力差を見せつけるのではなく、みんの意見を集約した形で終了することも、やる気をアップさせるチームマネジメントのコツ。
・本人の目標と会社への貢献の接点を自覚させ、主体性を持って目標に向かわせるのが上司の面談の在り方。
・厳しさの中にもわくわくするような期待感を持たせることが最も意欲は高まり、目標達成する確率もあがる。
仕事を任せる→成功する→1つ上のレベルの仕事を任せる→成功するのサイクル
・人は自分が誉めてほしいと思うところに気づいてほしい。そこを見つけて誉めてあげることが効果的。
誉めてばかりいたらつけあがるのではという点に関しては、その分難易度の高い仕事を増やして活躍してもらうだけのこと。
・誉めてチーム内を明るくし、部下を気分よく仕事に向かわせることが先決。ほめるというのは財源に入らない
報酬のようなもの。
・前に進んでいることがわかれば、社員のやり方を尊重して自分のやり方を押し付けないようにする。頂上に辿りつく目的が同じであればルートは違っていてよい。 -
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乙武さんと対談形式での議論。
対談相手はお馴染みのメンバーともいえ、この本以外でも著作があったり、よく他の対談本でも登場したりする人物ばかり。
なのでその人の主張自体は他の本にも出てきて特に新鮮味はない、その意味では出てくる人本人が書いた本の方が詳しい。
ただ、この本の持つ新鮮味は内容よりも「乙武さん」が相手であることに尽きるようにも思う。
非常に稀有な経歴を持つ乙武さんゆえ、対談の中でも視点が新しいというか、広さを感じるので、その部分に対して面白さがあったと思う。
最後都知事、政治家への転身を勧められていたが、どうなんでしょうね。見てみたい気もするが、一議員としてではなく首長としてがいいのかな。一議員だと「障がい者」の立場を代表する人、としてしか見られないおそれがどうしてもあるし。 -
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2014年初版
乙武洋匡 対談
現代社会のおかしさ、課題についての8篇の対談集。
若手論客8人対乙武さんという対談本 (R25の対談企画の書籍化)。八人八様の社会への向き合い方・戦い方を紹介しつつも、共通している「既存勢力・既得権益との向き合い方」については東氏のまとめた「内側・外側」のまとめがわかりやすい。既存のルールの上でも戦える準備をする=内側。既存のルールを真っ向否定し、トリックスター的に変革を目指す=外側。
論壇会にも世代があるし、スタンスの違いもあるということがなんとなくわかった一冊。それにしても乙武さんのスタンスがいい意味でずるい。いいところを結局持っていくような構成でした。