森岡毅のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
最後、融資で支援した地銀各行他金融機関に、
生まれ故郷の山陰合同銀行が出てきて嬉しかった。
地元以外の事業であっても、日本の地域産業の興隆に社会的意義を大切に考えて、とあったが
鳥取は知事をはじめ色々頑張ってるので、
沖縄を素直に応援したくなったのではと勝手に思った。
一方で、リスクを取らないメガバンク。
しがらみで取りたくても取れないのかもしれないけど。
熱い熱い目的を持ったチャレンジャーに背を向けた。
日本経済が本当に元気になるためには、
税金や規制で守られてるあなたたちが
しっかりリスクをとって然るべき。
景気がいい時に金貸すだけじゃ、社会的意義を本当の意味で果たせてないのだよ。
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Posted by ブクログ
ネタバレ本書の骨格(自分が見たかたち)
『確率思考の戦略論』は、「戦略とは、勝つ確率を最大化する設計だ」と言い切り、そのために市場構造をプリファレンス(好意度)で捉え直す本だと感じた。プレファレンス・アウェアネス・ディストリビューションという三つのレバーに分解し、需要予測にはNBDモデルなどの確率分布を用いる。USJ再建の話は、そのフレームをどのように現場に落としたかを示す長いケースとして機能している。
駄目なものを立て直す、という芯
自分にとって一番響いたのは、「駄目なものを立て直す」ことが本書の中心にある、という点だった。USJは完全にダメな施設ではなく、「一見それなりに見えるが、構造的に負けている」状態からV字回復している。これは、自分が関わってきた「外からは順調に見えるが、内情はかなり苦しいプロジェクト」と非常によく似ている。表向きの成功を守るために、問題やカイゼンの必要性が口に出しにくくなる、というメンタルモデルが、痛いほど理解できる。
構造を見る、という救い
本書は、「誰がダメか」を探す代わりに、「市場構造やプリファレンスの構造がどうなっているか」を見ろと言う。優秀な個人や部門がバラバラに頑張っても、構造が悪ければ全体として勝てない。これは自分が、プロジェクトを才能の問題ではなくオーケストレーションの問題だと見てきた感覚と重なる。各楽器の腕前ではなく、編成と曲の設計、指揮と客席のメンタルモデルまで含めて「構造」を変えることで、同じメンバーでも全く違う音が出る。この視点を、数理モデル込みで言語化してくれるのが、この本の強みだと思う。
数学の役割と限界
ポアソン分布やガンマ分布、NBDモデルなどの数学が、本書では「世界の真理」ではなく、「意思決定のために粗く世界を切る道具」として使われているように見える。プレファレンスを確率変数として扱い、需要分布をNBDとして近似することで、「どこに投資した方がマシか」を議論する土台ができる。ただし、自分の感覚ではこれはあくまで期待値の話であって、「この通りにやればUSJ級の成果が出る」という保証ではない。終章の「USJがTDLを超えた数学的根拠」のあたりも、厳密な検証というより、あくまでうまくいったケースを筋よく説明したものとして読むのが妥当だと思った。
マーケティングへの懐疑と距離感
自分には、「マーケティングは本当に役に立っているのか」「後付けの物語でしかないのでは」という懐疑がある。その目で読むと、本書は「世界を完全に説明する学問」ではなく、「不完全な世界で博打の期待値を少しでも上げるためのフレーム」として位置づけるのがちょうどいい。市場調査も、NBDも、プリファレンスも、「やらないよりはマシにする」ための道具であって、それ自体を目的化すると危うい。USJの成功も、資本やIPや時代の追い風など、モデルに乗らない要因が絡んだ結果だと割り切っておく方が健全だと感じた。
自分にとっての収穫
この本から自分が持ち帰るべきなのは、「マーケティング理論」そのものより、構造と確率で話をするための言葉だと思う。駄目なものを立て直すとき、「誰が悪いか」ではなく「どの構造が確率を下げているか」「どこに手を入れれば上がりうるか」を語る座標系が手に入る。オーケストレーションの比喩と組み合わせれば、優秀なメンバーが集まっているのに成果が出ない現場を、もう少し冷静に、少しだけ楽観的に扱える。その意味で、自分にとって『確率思考の戦略論』は、「駄目なものを立て直す人間」にとっての、一種の理論的楽譜のような本だ、と感じている。 -
Posted by ブクログ
全体的にとても理解しやすかった。
マーケティングの大枠や、大切な考え方、マーケターとして活躍できる人の素養等、マーケティングの第1歩を理解できたと思う。
特に印象に残ったこと。
・戦略的思考の重要性
└目的▶︎戦略▶︎戦術
・戦況分析は抜かりなく
・消費者理解(インサイト理解)の重要性
・事業構造を踏まえた、ボトルネックの特定
・リソースの分配は、選択と集中
・WHOにWHATをHOWに?
より抽象化すると、
・前提の目的設定
・大枠から詳細へ
・川上から川下へ
本のテーマの本筋では無いかもしれないけれど、
上司が部下の成長を本気で考えること。
すごく思ったことは、
仕事において、人とのコミュニケーションでは、成長前提で接していきたいなってことの大切さ。
で、USJを劇的に変えたたった1つのことは、
マーケティング的思考なのかなー。
もっと読解力鍛えようっと✍️ -
Posted by ブクログ
ネタバレ森岡氏によるマーケ戦略論の本
絞り込まず、広く浸透をねらう、凡人を刺すという発想がおもしろい
狂人のインサイトを見つけ、凡人にアジャストする
インサイトのドロドロの解説、わかりやすくてとてもよい
メモ
•目的
選ばれる確率を増やすための戦略を作るコツを理解
最大変数であるコンセプトの本質を理解
マーケティングコンセプトをつくるコツを理解
•マーケティング戦略の変数はプリファレンス、認知、配荷
ブランドが選ばれる確率、認知率、物理的に買える状況にある確率
•必ずしも絞り込みが有効とは限らないという話。
浸透率が高いと自然と頻度も高まる。
•ある目的に対して戦略が必然性をもつなら、戦略に対しても目的が必然性をもつ
•何かを認識することで生み出される価値の差をコンセプチュアルセル効果と呼ぶ
•価値は感じるより信じるもの
•90点のブランドエクイティ設計を行うために
戦略発想力 消費者理解力
経営資源を増やす着眼力
戦略思考能力
ストレス下の決断力
仮説検証力
•消費者理解 凡人に憑依する
狂人に憑依する
両者の差分、ベクトル軸から共通点変数を見出す
ブレイクスルーな価値の多くは、凡人と狂人の間にあり、凡人を少し狂人に寄せたところにあることが多い
憑依とは消費者と同じ文脈で同じことをやってみてマーケターの本能を起動させながら消費者の本能と行動の因果関係を読み解いていくこと
•うどんは、唇が覚えている母親の乳首の感触にとても近いという潜在認識 丸亀製麺の事例。尽くされてる感覚を店での丁寧なオペレーションで訴求
•脳の三つのチェックポイント
重要性、好意度、納得性
システム2
便益は本当に手に入るか
価格は妥当か
他のオプションと比べても良い選択か
•文脈設定の切り口
価値を高めるシーンを設定
消費者のインサイトをつく
消費者の眼鏡、期待値を変える -
Posted by ブクログ
この本を読んで強く感じたのは、
「社内で提案を通す力」こそがマーケティングだという視点です。
どれだけ正しいことでも、
組織の中で理解され、動いてもらえなければ意味がない。
上の立場であっても、下の立場であっても、
必要なのは「スキル」。
感情論ではなく、構造と仕組みで動かす力。
特に、
上司は部下に対して、耳の痛い話ほど明確に伝えなければならない
という言葉は、管理職として何度も思い当たる場面がありました。
この本をおすすめしたい人
組織の中で「正しいことが通らない」と感じている人
管理職・リーダーになったばかりの人
マーケティングを「売る技術」だと思っている人
組織を良くしたいが、どう変えればいいか悩んでいる人
まとめ
『マーケティングとは「組織革命」である』は、
マーケティング本でありながら、極めて実践的な組織論の本でした。
個人の頑張りに期待するのではなく、
人が自然と力を発揮できる「構造」をつくる。
組織を変えたい、でも一気に変えられない。
そんな立場にいる人ほど、この本は静かに、しかし確実に背中を押してくれます。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ・コンセプトには最終的に消費者の脳内に蓄積したいブランドイメージとしてのコンセプトと、それを蓄積するためのwhatを効果的に伝えるための、狭義のコンセプトがある
・whoとwhatとhow。whatが価値でhowがそれの具体化の仕方。whatのコンセプトを決める際はニーズ作り的な前文を含めて考えると考えやすい。英語教育サービスを売るとして、その相手に最も刺さる前段階のフレーズは何なのか。競争的な価値観が強くて、旦那への軽蔑があり、自分自身はさして学歴がない(がプライドはある)ような一般的な教育ママを想像したら、「旦那みたくお子さんを育てたくありませんよね?(これは直接的すぎる)」「賢い人なら選ぶ」などが良いのではないか等。たぶんここから、「賢い親御さんのための〇〇」みたいな狭義のコンセプトが出来て、それが消費者の脳内に積み上がるコンセプトになっていく。