森岡毅のレビュー一覧

挑戦しないといけないけど怖気づいてるときに読みたい本
地道に見えることも適当にやらないで頭で考えてやってみる。熱々だけど経験から話していて説得力があった。

自分の強みの見つけ方、自己理解の重要性、マーケティングの考え方に基づいた自己ブランディングの考え方についてなど、働くことに対する本質をついた内容ばかりで、非常に読み応えがあった。

特に今まで自分のキャリア戦略というものについて考えたことがなかったが、初めて考えさせられた。
自分の強みを理解して、そ...続きを読むれがより活きる職能は何か、これからでも遅くないと思うので、しっかり考えて行きたい。

「心地良くなってきた時こそ、環境を大きく変える挑戦がキャリアの向上に極めて有効。」
「戦略なきキャリアのままでずっと過ごしている人も多い。あなたは何ができますか？の質問に答えられるのはいつになるか？」

いやもう神本です。
マーケティングはもちろんキャリア形成、マネジメントなども網羅。USJの昔話はほぼなく、飛ばすページなしの全ビジネスパーソン必読書です。

問題点を洗いざらい出して優先順位をつけてひとつひとつ地道に解決していく過程。経験に基づくマーケティングの手法や独自のアイデアによって従来のテーマパークとの差別化。そして数字で結果を見せる。USJが今の姿になるまでがドラマチックかつ実用的に著されていて非常に読みやすかった。

ずば抜けた思考力を持った方で中々真似するのは難しいなと思っていたが、苦しかった時の話は森岡さんでも精神的に追い詰められて会社に行きたくない時もあったのだなと思った。
それも一般人とは比にならないぐらいの苦悩と戦っていた。
それでも自分の軸に自信を持ち、自分を鼓舞し続け困難を脱して、周りの人を結果で納...続きを読む得させるのはさすがとしか言いようがない。

著者の実体験からの熱を込めて、マーケティングを語る良書。
戦略、戦術の重要性は普段の仕事で応用できそう。

「本当に大切なことならば絶対に諦めずに行動することで局面を動かせることがある」

何事も諦めたらそこで試合終了、行動を止めると叶うものも叶わなくなる。これは本当にその通りで、森岡さんのエピソードは決して「奇跡」なのではなく、起こるべくして起きた必然、そして自らの手で起こしてきたことなのだと、読み進め...続きを読むながら心が痺れる感覚と震えが止まらなかった。

以前から著者のことは知ってはいたものの、なかなか先に進められないまま気付けば数年が経過。少し前にTV番組で特集があって、はじめて考え方に触れて、衝撃を受けて「これは早く読まねば！」と読み始めた。結論「もっと早く読めばよかった〜！！！」な1冊。面白すぎて最後まで駆け抜けられる！
ハリーポッターが出来るまでのUSJ立て直しエピソードを、独自のマーケティング手法やアイデア・考え方とともに知ることができる、ワクワク感溢れた本。マーケティングに携わる人や経営戦略を考えることが好きな人におすすめなのはもちろん、ビジネス書苦手な人もサクサク読めると思います。

「『良いものを作れば売れる』時代はすでに終わり、『売れたものが良いもの』という時代がやってきました」

昨今マーケティングが注目される所以。モノづくりに長けている日本人にとって、マーケティングによって「選択」したものに特化して、絞った作品を作り上げていくことにはやはり違和感があるのか、アイデアベース...続きを読むでモノづくりやサービス開発をしがちで、自分自身も手当たり次第に戦術から発散してしまう傾向にあるなぁ、と改めて気付かされました。

「落としどころ」は、ほとんどの場合において消費者最適ではなく、「選択と集中」が必要だと解く著者。目的→戦略→戦術の順に思考を組み立てることによって、消費者最適を狙いつつ、経営としても近道をできるというマーケターの極意と手法を余すところなく教えてくれる1冊です。マーケティングという分野に限らず、論理的思考や社会人としてのマインドセットにも繋がる気付きを得られる本。キャリアに悩む就活生・転職検討者、経営者、駆け出しマーケター…etc 多くの方におすすめです。

ＵＳＪを強いリーダーシップを発揮して業績回復させて森岡毅さんのリーダーシップ論、積み重ねてきた経験に基づくお話し、誠に説得力がありました。
第１章　リーダーシップは、“特別な人”の能力ではない
第２章　「人を動かす力」の根源は「欲の強さ」である
第３章　欲が足りない人はどうすればよいのか？
第４章　...続きを読む日本人のリーダーシップはなぜ育たないのか？
第５章　リーダーシップを育成しやすい環境へ泳げ！
第６章　仲間を本気にする関係性をどうやって築くの
　　　　か？
第７章　私自身の悪銭苦闘のリーダーシップ
第８章　危機時のリーダーシップ
　　　　～コロナ災厄から脱するために～
おわりに　未来は我々がつくる！
読み終わって、信念を貫く、胆力、中途半場じゃありませんでした。
コロナ時における、日本社会の悪い癖、同調圧力に安易に追随する社会、なさけない限りです。
堂々と、自分の信念に基づいて行動する人間でいたいです。

マーケティングの基本的な考え方を体系的に学べる本。具体例が多くわかりやすい。今後の業務の参考になった。

条件を絞ってからアイデアを考える、
アイデアをゼロから考えるのではなくパクってくることは悪いことではない、などハッとさせられました。
実務書としてもドキュメンタリーとしても楽しめる一冊でした。

マーケティングだけではなく、仕事、または人生においても通用する実践法が満載。目的→戦略→戦術。目的なしに、戦略は練れない。戦略は限られたリソースを再分配すること。そして戦術は戦略を実現するための手段のこと。WHO(ターゲット)にWHAT(ベネフィット、戦略)をHOW(戦術)で届く。

リスクをとる。挑戦し続ける。
関西、日本だけのマーケットではなく、アジアから全世界を視野に入れる。
先見性がすごいですし、エンターテイメントという切り口で、結果、世のため人のためを実践し、色んなステークホルダーはウイン・ウイン、素晴らしいことです。
読んでいて久々に浮き浮きしました。
それと、178...続きを読むページの「コミットメント～どれだけ必死に考え続けられるか」
commitmentとは文字通りやりぬく覚悟や決意の意味です。「良いアイデアを絶対に思いつくぞ！」という気力のことです。今まで紹介した要素「フレームワーク、リアプライ、ストック」は大事ですが、最後に成否を決めるのは、実はこれだと思っています。
の件（くだり）ですが、実は以前読んだ富山和彦氏の「挫折力」「胆力」を思いました。相通ずる精神構造だと思いました。

全ビジネスマンにコミットするマーケティング思考の真髄が学べる一冊。
私の学びは2点（抜粋）

①必要条件を固めてからアイデア（戦略）を考える。
（どんなアイデアを思いつけば良いかを徹底的に固める）
戦略的思考、限られたリソースを注ぎ込むことにも帰着する至極真っ当な学び。
もちろん大前提として目的があ...続きを読むること、定めることを忘れず。
どこで戦うかが何よりも鍵。

②他人のアイデアは盗んでなんぼ
（≠丸パクリ）
特に日本人はゼロから生み出すことを美徳としがち。
世界に目を向ければアイデア（抽象化必須）を盗むことがむしろ美徳。

（USJプチ情報）
・岩肌の苔にもこだわり
・トイレは西洋式に合わせて左右・扉下20cmを塞がずに開いている
・森岡さんの大モットーは現場主義（モンハン2ヶ月で300h、ワンピースetc.）「答えは必ず現場にある」
・2015年10月175万人記録
　TDLは96%以上で158〜162万人予測
※単月未公表だが確率思考で算出（次書籍）

◎USJチームの軸は"authentic（本物）"か？

情熱大陸をみているような感覚だった。

実際の成功プロジェクトと、成し得たプロセスも説明してくれている良書でした。

自分の仕事の向き合い方を見直すために定期的に読み返したい。

マーケティングの原則は、"消費者視点"による
戦略、すなわち限られた経営資源（リソース）をどこの戦場に集中投入するかを決めること。

⭐︎日本特有の技術者視点、職人気質により、求められていないことを真面目に研ぎ澄ましていることが往々にしてある。（イシューからはじめよにおける"犬の道"に通づる）
第一...続きを読むに目的を定めること、第二にどこで戦うかを見定める（戦略）、第三にどのように戦うか（戦術）、そして行動・実行あるのみ。

⭐︎Who,What,Howのマーケティング思考
中でもWhatについて印象的なのは、「ユーザーはドリルを求めているのではなく、穴を求めている」の例え。　

⭐︎強みは必ず好きに潜む
この表現としてのパチンコ台に座り続ける例えは秀逸だった。

⭐︎場数は大切、行動あるのみ、得られるのは成功でも失敗でもなくピースの一つ。
場数を重視する理由例えとして、地上50m vs 地上0mの平均台経験が超納得。

日々戦略的に（マーケティング）思考する習慣が
我々のビジネス戦闘力を高める最優先ステップであると感じた。

マーケティングの重要性や、戦略、戦術の違いなど分かっているようで分かっていない部分も言語化してくれている。書いてあることを心がければ良い方向につながっていくと思わされる。

# 泥臭くて硬い専門書.
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マーケティングの具体的な理論を、著者自身の実例を交えて説明してある。.
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専門書や教科書のような感覚で読んだ。 .
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学生時代に習った二項分布やポアソン分布がビジネスの世界で使われていることを知って心躍った。 .
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『正しいやり方を変えないで...続きを読む思考したほうが成功しやすい理由』みたいな説を、複数の正規分布路の図で見える化して解説されていたのはとてもおもしろかった.

USJを劇的に変えたたった一つの考え方

◦手に取ったきっかけ
◦のださん紹介

◦目標設定、目的
◦マーケ基礎、キャリアの基礎

◦各章メモ
マーケティングの本当の意味を理解しているか。
この本は、マーケティングを知らない人向けに根本を理解させる本。
マーケティング思考とキャリアアップの秘訣を教え...続きを読むてくれる本。

PGの社内教育機関「マーケティング大学」

第一章
マーケは会社の中でどういう役割なのか
→まずは売上、いわゆるトップラインを伸ばすこと。

マーケは会社の頭脳でもあり、それと同時に多くの部署を動かす心臓でもある
→動かすために社内の有力者や対象となる人の考え方を理解するように努めることが大事。後々進みたい方向へ導くために。

ビジネスドライバーを見極めよう
→どう戦うかの前にどこで戦うか？
それを決めたら無理にでも引っ張っていくのが大事。

USJ再建にあたり、変えたこと
→消費者視点の価値観と仕組みを変えたこと。
カスタマーイズボス＝消費者を上司と思え。
PGの考え方、消費者価値を高めること。

難しいこと、ゲストが喜ぶものと作る側が思う喜ぶものが一致しないこと。
→作り手は慣れてくると消費者の視点からどんどん離れていくため。。

映画などはクリエイティブドリブンなので波がある、しかしビジネスは継続的に成果を出すのが安全だと言われる。それが、マーケティングドリブン。

USJの勝ちパターン
①マーケが消費者や市場が望んでいるものを分析して何を作るべきか洞察する。
②どのように作るのか、アイデアと技術を知見で集める。専門家に話を聞く。創造性が大事。
③当初の意図通り作れているのか、間違っていないか確認し、製作者に注力すべき焦点を
明確にし続けること。

以上より、マーケは消費者理解の専門家。
会社のお金や従業員の努力の使い道を、意味のある価値につながるように変える仕事。

マーケが抱える難易度が高いこと
→会社と個人の利害一致。
価値を押し通すための強力な意思決定の仕組みが必要。会社のトップが意識的に権限を与えなければ、、

よくあるケース、互いの落とし所に落ち着く
→消費者視点を全うするためには、社内意見をも変える必要性がある。
自分起点で説得し倒して人を動かすこと。


二章

マーケティングという実践学
→企業が自由主義経済の中で生き残るための消費者最適化を担保する知恵を体系化したもの

ローテクな商品こそ、マーケが必要
→売り方見せ方でかわる

いいものを作らないと売れない状況、市場
→マーケティングドリブンでものを作る。
技術力ある日本、マーケティングを極め正しく技術を使うことでまた盛り返すことは可能だろう！まずは問題点を自覚するところから始まる


三章、マーケの本質とは

マーケター＝マーケティングできる人のこと。
マーケティング＝売れるようにする仕事。
売るのは営業。
マーケティングの本質
＝売れる仕組みを作ること。
消費者と商品の接点をコントロールする。
接点①消費者の頭の中
→認知率、ブランドエクイティー
接点②買う場所
→消費者に求められる状態を作っておくことで機会損失を防ぐ
接点③商品の使用体験
→リピートをもらうためにはレビューが必要。



四章、戦略を学ぶ
マーケターになるためには、戦略思考が大事
→目的に対して限られた資源を采配する選択

経営資源の中で一番大事なのは人。
人数もそうだが、一人当たりの質を高めることが大切。社内で大事な人事部。人的資源を成長させ続けることができること、強い。

目的と目標
→目的はパリ占領、目標はフランス軍。
フランス軍を倒せばパリ占領できるよ。
目標は資源投下すべき的の位置付け。

目的→戦略→戦術が大事。

戦略のカスケードダウン

戦略が上から下まで展開されること。
これによってまとまりある目的のもと仕事をする。ポイントは、その人の立場で、同じことが戦略や目的になったりする点。

戦略と戦術の大事さ。
ABCDの順で。Dは間違った方向にめちゃくちゃ強く進んでしまい取り返しがつかないため。戦略が強いと正しい方向へ進む、戦術が強いと遠くまで飛べる。

いい戦略の見極め方。

四つ全て丸というよりは平均とって突出する一つがあるとよさそう。


第五章、マーケフレームワーク学ぼう
とにかく実践あるのみ。

基本はこれ。

戦況分析→市場を理解して味方につけるためにやる。水は高いところから低いところに落ちるが、それと同様の理屈。市場に沿って進めるのが最少エネルギー。

また、確実に発生する地雷を避けるために現地調査が必要か。そして味方につけられる要素がないかを探る。過去の英雄は現地に赴き、自然や風を味方にさえしていった。
ex.戦況分析①5C
自社を取り巻くビジネス環境の理解。

⚪︎目的設定
ポイント①実現可能性
ポイント②シンプルさ
ポイント③魅力的かどうか（人が達成したいと思えるか）

⚪︎WHO
ターゲットを絞り、リソースや購買率を維持すること。

①戦略ターゲット→②コアターゲットの流れで選定。
道場→①はS1.2②がテーマ別で刺すべき職種？

②の見つけ方
糸口は消費者理解の中にヒントがある。

消費者インサイトを見つけよ
→隠された真実。理性をハッとさせるか感情をえぐるもの。


WHAT（何を売るのか）
ドリルが欲しいのではない、本当に欲しいのは穴だ。下記例。


HOWの理解。
→これまでの中で理解した消費者視点から判断すれば良い。



六章、マーケティングは日本を救う
日本という高信頼社会
→お互いに分かち合う価値観が根付いたことと日本が豊かであることが背景。

日本の弱点、情緒的なところ
→意思決定まで反映されている結果、合理性や客観姿勢が失われる可能性。

戦略とは、選ぶこと
→日本は戦略がないことが多い。経済成長期ではなんでも売れたことや感情ビジネスが多いことが背景。

合理的に準備して、精神的に戦う。
→マーケティングは馴染みやすい合理主義

八章、マーケター向き不向き

①リーダーシップ
→人を動かし成果を出す。
素質は子供の頃から発現するもの。
事実としてのリーダー経験よりも、自分が起点になって何を変えたかが問われている。

②考える力
知性と偏差値の相関は強い、だから採用をする。要領いい人は向いてるらしい。（最短距離を無意識に探せる人）

③EQの高い人
心の中を読み解ける人。心理。
女性が適正ある傾向にある。
人への関心、人気者。

④精神的にタフ
社会に出て挫折や劣等感を味わった時に
どう糧にしていくかが問われている。

マーケターはスペシャリストでもあり、ビジネスのゼネラリストでもある

九章、キャリアをどう作るか

まずは、仕事を好きと思えるかどうか。
その上で、業界、職能の期待値年収を見ながら合理的に判断。

職能を軸にすること
会社は自分の強みにお金を払うこと、強みで弱みは隠れていく。
正し、強みをさらに伸ばす弱点は克服すべきである！

強みを知るために
→まず相対評価ではない。自分の好きなことのなかに強みはある。