中村妙子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
「愛の旋律」……訳名つけた人、出てこい!!といいたくなりそうな題名ですね。
ミステリーじゃないクリスティです。もともと、アガサ・クリスティ名義ではなくて、メアリ・ウェストマコット名義で書いた作品だそうです。
展開は、ベタベタです。
2人の女性の間で揺れ動く、天才音楽家……みたいな。それを幼なじみたちを交えて、少年時代から書いていく。そしてもちろん(笑)、記憶喪失もあります。
もう、ここまでやるかというぐらいベタな展開なのですが、「マリンブルーの風に抱かれて」の時にも書いたのですが、クリスティや、矢沢 あいみたいな、話作りがうまい人がやると、すごい迫力になります。
若干、迫力過多な気もする -
-
-
Posted by ブクログ
(一応)ポアロもの。
本書は元々戯曲として書かれた作品を、クリスティー研究家(←理想の職業)、チャールズ・オズボーン氏が小説化したものとの事で「小説版」という表記になっております。
科学者のサー・クロード・エイモリーは自分が発明した新爆薬の化学式が、家族の誰かに盗まれた事に気付きます。
晩餐の席で「部屋を暗くしている間に化学式の書かれた書類を返すように」と皆に伝えるも、明かりがついた時にはクロード卿は殺されていて・・。
いかにも舞台劇といった雰囲気が感じられる作品。
“暗転後、照明がついたら人が殺されていた!ジャジャーン!(効果音)”なんて、まさに演劇チックな演出ですよね。
で、殺され -
Posted by ブクログ
アガサ、ポアロ、4作目。中村妙子訳
何が嬉しいって、ポアロのモナミ、ヘイスティングズ、が帰ってきた事!何と言ってもやっぱりこのコンビがベストですね!
で、何だか本作はスケールが急に大きくなっていた?ポアロの名声上昇は私も嬉しいが、今までは近所の名探偵、の様に身近に感じられるポアロだったが、いつの間にか国際色豊かになっていて、なんと秘密の悪の組織と戦う事になっていたのには驚き!最後に現れた双子の兄アシール・ポアロの存在も私には謎だった。謎。
あとがきに寄ると本作品は短編をつぎ合わせたものらしい。どうりで焦点がボヤッとする感じと思った。でも名コンビが復活して嬉しい作品でした。ポアロ&ヘイ -
Posted by ブクログ
【ノンシリーズ短編】
クリスティの短編はどうも苦手で、これまでほとんど読んでこなかった。
『厭な物語』に収録されていた『崖っぷち』が面白かったので、この短編集なら楽しめるかもと思ったけど、やっぱり短編のクリスティは物足りない。
短編ならハイスミスのほうが断然好み。
『愛犬の死』
「ああ、あたし、あんたがかわいくてたまらない!」
自分も犬が大好きなので、クリスティの愛犬へのあふれる愛情に共感しまくりだった。
犬のテリーもご主人が大好きなあまりに……という切なさも残る。
この作品でクリスティ70冊目。
好きな作品から読んでいったせいで、ここから先はどうやら超・苦手ゾーンに突入しそうな予感。
好 -
Posted by ブクログ
いわゆるクリスティーの「国際謀略モノ」。
ドラマ版で『愛国殺人』などを観たのでなんとなく敬遠していたのですが、ポアロ未読作品もいよいよ10作ほどとなり、ここまできたら読破するぞ!と手を付け始めた次第です。
でも、これがなかなか「劇場版 名探偵ポアロ」てな雰囲気で楽しめましたね〜(´∀`)
表舞台には決して出ないけれど、驚異の頭脳を持つ中国人・アメリカの大富豪・フランスの天才女科学者・そして謎の殺し屋……それらで構成される「ビッグ4」。
その支配は世界中におよび、少しでも疑いを持った人々は皆消されてしまうという……。いってしまえば荒唐無稽な展開なのですが、まさにビッグキャストでお届けする -
Posted by ブクログ
ネタバレ古代エジプトに愛と平和と美を追求した王がいた。
アクナーテンはそれまでのエジプトの神アメン信仰を廃止して、太陽神アテンを唯一神とする。争いを否定し、美を尊んだ。エジプトは、世界は、愛と平和に満ちるはずだった——。
ちょうど大河ドラマ『べらぼう』を見ているせいか、人は正しく生きたいとは思わないのだと。それまで心を寄せていた様々な神たちを取り上げられることを民衆は喜ばない。力で治めていた場所にいきなり真理を説いても従うわけがない。窮地に援軍を送らずに愛を説く王なんて、軍からしたら見捨てられたと思うだけだ。
毒を用意した人、実際に飲ませた人、決別を伝えた人。アクナーテンの周囲が皆それぞれに複雑