中村妙子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレクリスティーの話は必ずといっていいほど最初は面白くない。なぜならば言い回しがとてもまどろっこしかったりするし。でもストーリーが進むにつれて、次の展開がすごく気になってしまい知らず知らずのうちにそのストーリーにのめりこんでしまう。
そんなミステリー作家だと私は思っている。
しかしこの「アクナーテン」についてはミステリー小説ではなくロマンス小説だ。なのにどんどん引き込まれていってしまった。さすがクリスティーだな~って思った
この話ではストーリーの主となるものが宗教で、「多神教世界」からアテン神という太陽神のみを崇拝する。「一神教世界」を創りだしてしまったしまったがためにおきてしまった悲劇。
当 -
Posted by ブクログ
「愛の旋律」……訳名つけた人、出てこい!!といいたくなりそうな題名ですね。
ミステリーじゃないクリスティです。もともと、アガサ・クリスティ名義ではなくて、メアリ・ウェストマコット名義で書いた作品だそうです。
展開は、ベタベタです。
2人の女性の間で揺れ動く、天才音楽家……みたいな。それを幼なじみたちを交えて、少年時代から書いていく。そしてもちろん(笑)、記憶喪失もあります。
もう、ここまでやるかというぐらいベタな展開なのですが、「マリンブルーの風に抱かれて」の時にも書いたのですが、クリスティや、矢沢 あいみたいな、話作りがうまい人がやると、すごい迫力になります。
若干、迫力過多な気もする -
-
Posted by ブクログ
ネタバレめちゃ面白かった!ちょっと人怖ホラーっぽいというか、主人公が「私は家族のために尽くしてきてよき家庭に恵まれた幸せな人」って言ってるのに、回想では夫や子供を自分の思う通りにコントロールしようとして疎んじられてるのが分かるし、本人もだんだんそれに気付いていく話。
でもこれは普遍的なテーマというか、舞台となってる場所や時代を変えたとしても完全に成立する話だなと思った。
ジョンの言う、貧しくて無謀な幸福か、理性的で現実的な生活か?という二者択一は、多かれ少なかれ人生の中で迫られ得るテーマなので、あらゆる人間の中にジョンとロドニーはいる、とも思う。
ジョンが、長女が20歳も上の既婚者と駆け落ちしよう -
Posted by ブクログ
今までに読んだことのない本だった。子育てが終わった主婦の内省。ジョーンもロドニーも嫌。読後感は決して良くない、でもリアルでおもしろかった。
家庭における関係性と、自覚する己の人物像と他者から見た人物像の乖離、人間が変わることの難しさが怖かった。自分はどうだろう、と考えて怖くなる。
「自分のことを考える他、何もすることがなかったら、自分自身についてどんな新しい発見をするかしら」
ジョーンは主婦としての役割を果たしていることに自信を持ち、夫にとっても子どもたちにとっても最良の妻・母であったこと、素晴らしい家庭を築いたと自負している。
伯父の事務所に入らず、農業をしたいと話すロドニーの意見を真っ -
Posted by ブクログ
ネタバレアガサクリスティーの中でもミステリーではないのですが、人として少し怖く、個人的には哀しくなるようなストーリーでした。
主人公であるジョーンの目線から語られるときは自意識の高いジョーンは完ぺきで家族のことも大切にしてこどもたちに対しても愛情深く育てあげたという自負がある。
夫にも愛されて何不自由ない生活をしている。
ただ、家族からの目線や、友人、出会ってきた人からの評価とは少しズレがある。
一人旅行の旅先で列車が止まり、何もすることがなくなってしまったジョーンは自分と向き合い始める中で、他者との考えのズレがあることや、実は自分は周りに好かれていないのでは。。?と気づき始めるが、列車が動き、無事 -
Posted by ブクログ
回想のシーンがとても多かったことが印象的だ。
序盤は毅然とした自信家で魅力的な女性だと思っていたジョーンだがジョーンに対する見え方は物語が進むに連れて変わっていった。
自信家であるが故に自分の考えていることが正しいと信じて疑わず夫や子供たちから選択権を奪ってしまうことが多々あった。
その結果子供たちから冷遇されるとヒステリックを起こすといったなんとも厄介な母親へと見え方が変わっていった。
子供目線でヒステリックな母親を見る作品は何度か読んだことがあったが、ヒステリックな母親目線の作品は初めてだった。
主人公に感情移入することが多いが今回はなかなか感情移入することが出来なかった。
砂漠で -
Posted by ブクログ
ネタバレ著者の失踪事件後に書かれた話でもあるためか、ミステリー小説としては毛色が異なり、ビック4を追いながらも人質になったり殺されたり、冒険小説に近い。
先にアクロイド殺しを読んでおり、ポアロがなぜ引越してカボチャ栽培をしている状態なのか謎だったが、本作の結末に、こんな凄い経験をしてしまったのだからもう探偵業を廃業しようという旨があり、そこからアクロイド殺しに繋がるらしいのが面白かった。
序盤こそ謎の訪問者がビック4に関する言葉を残して突然死するなど面白かったし、まさかの双子の兄弟の登場は意外ではあったが、都合が良すぎる感も否めない。
これだけ、ビック4というメンバーは巧みな犯罪集団だ〜という雰囲