中村妙子のレビュー一覧

  • 春にして君を離れ

    Posted by ブクログ

    スマホも本も持たずに旅に出たら、ジョーンのように雷に打たれたような気づきがあるかもしれない。が、これもまたジョーンのように結局は日常に戻った瞬間にすべてを忘れて元の思考に戻ってしまうんだろうなぁ。年を重ねても自分を客観視できる人間でありたいと思った。

    0
    2026年07月18日
  • 春にして君を離れ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    1930年代48歳のイギリス人女性、
    娘の病気見舞いの帰りの沙漠で足止めになり、滞在した宿で自分自身とこれまでの人生を見つめ直す
    自身の過去を回想し、人生に疑問をもち始める

    良い夫、良い子どもたち、よい生活に満足していると思い込んでた主婦が、旅先で知り合った学生時代の友人との会話が切っ掛けとなり、足止めされた沙漠で自身の過去を回想していく

    自身の内面や家族との本当の関係、愛の形に直面していく心理サスペンス

    主人公ジョーンは自分の内面を都合よく解釈して正しい行いをしていると信じ込んでる
    自分本位に、相手にとって何がよいことであるかを勝手に決め続けてた

    これまで誰についても真相を知らずに過

    0
    2026年07月05日
  • ブラック・コーヒー〔小説版〕

    Posted by ブクログ

    今年(2026年)日本で舞台が上演されたので
    個人的には小説の方が物語の世界に入り込めた
    戯曲版と違い冒頭はポアロのシーン
    私が観た舞台は片岡鶴太郎さんがポアロ役なんですが、
    舞台は舞台で面白かったのですが、
    私個人的にそもそもエルキュール・ポアロを日本人が演じるのは無理があると思っているので、
    小説の方が頭の中で好きなキャスティングで読めるので良かった。

    0
    2026年07月04日
  • 春にして君を離れ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    この本を読んで、学びがありました。

    ✅人や物事の本質を捉えること
    ✅自分にとって都合の良い想像(解釈)をしないこと
    ✅大切な人に本心を伝えること

    ジョーンは、あまりにも主観的な思い込みに囚われ、大切な家族の人生に歪みを与えました。
    「相手が何を思い、どう考えているか」は二の次で、常に自分の都合を優先して物事を考える。
    その結果、大切な人達から距離を置かれてしまいます。

    しかし1番の悲劇は、ジョーンが長い年月その事実に全く気付けなかったこと。そして旅先でようやく真実に気付き、ロドニーに打ち明けようとしたにもかかわらず、結局は何も言えず、元の「何も知らない幸福な妻」に戻ってしまったことだと私

    0
    2026年07月02日
  • 春にして君を離れ

    Posted by ブクログ

    流石過ぎる……。はっきりとした黒と白じゃなくて辛いけれども続いていく感じ、本人もうっすら自覚しているその空気感がリアルで引き込まれた。ミステリーではないけどとんでもない

    0
    2026年06月27日
  • 春にして君を離れ

    Posted by ブクログ

    どこに着地するんだろうと思いながら読み進めました。結末がわからないハラハラドキドキ感を味わわせ、ページを捲る手が止められなくなるよう仕向ける構成は、まさにミステリーの女王の為せる技という感じでした。
    そこに着地するのか...!という結末も含めて満足度が高いです。
    現実と折り合いがつかず、心の持って行き場がないときに読んだので、ストレス発散にもなりました。
    他山の石とするところもありますし、「自分を省みればより良い人間になれる!」みたいなシンプルなメッセージじゃないところが心地よく、読んでよかったなと思いました。
    他の方の感想で、子育て終わった後に読んだら一段と面白かったというお言葉があったので

    0
    2026年06月25日
  • 春にして君を離れ

    Posted by ブクログ

    苦しかった。
    私とは違う、とは思いつつ、母親として日々3人の子どもを育てている身としては身につまされる思い。
    子どもを育てていかないと、生活していかないと、将来を考えないと、という思いが痛いほどわかる。
    ジョーンに対して、旦那があまりにも不誠実だ。ジョーンだって独りよがりなところがあるけれど、それに対し子どもたちとコソコソ共通の敵みたいにして陰口を叩くところ、浮気不倫はもってのほか。
    「病めるときも健やかなるときも」と結婚式で誓ったのに。
    とある夫婦愛の物語を読んだばかりで大号泣したばかりで、寒暖差に風邪引きそうです。
    自分を見つめ直すことって本当に難しいし、そのうえ自分を変えることって本当に

    0
    2026年06月20日
  • 春にして君を離れ

    Posted by ブクログ

    原題は「absent in the spring」。
    邦訳の「春にして君を離れ」の文字通り、主人公は砂漠の中で一人物思いにふけて過去の自分を見つめ直すわけだが、「一度枯れ落ちて生まれ変わる(季節である春)チャンスを失う」主人公が赤裸々と描かれて残酷に感じる。
    主人公は、単なる幻想に過ぎない幸せ(春)の中で、ただ独りよがりで孤独であったのだ。
    同じくシェークスピアから引用された「汝がとこしえの夏はうつろわず」にあるように、人の美しさは永遠に続くと唄うシェークスピアへの、人の本性はこれほど内省しても変わらないというアガサ・クリスティの皮肉を感じる。

    夫のロドニーがクソだという人も多いが、僕は同情

    0
    2026年06月17日
  • 春にして君を離れ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    読み始めから主人公ジェーンが嫌いすぎた。傲慢さとか粗っぽさとかイキりを感じて。
    夫のロドニーには全く嫌悪感がなかった。優秀で、真面目に仕事をし、子どもたちのことを想い、自分の人生を捧げていて。
    夫は妻に向き合っていない、逃げている、という指摘に対して、家族を養うという社会的な責任を果たしているのに何を責められることがあるんだと思ってしまった。
    私自身が、自分だけのために働いている人間なので、「ロドニーは妻に対して不誠実だ」という論調に嫌な気持ちになったのかも。

    最後、ジェーンが変われず今まで通りの自分でいるための言葉を吐いた時、自分の慣れた土地に帰ったからだなと思った。あのまま砂漠でロドニー

    0
    2026年06月08日
  • 春にして君を離れ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    翻訳文で読みづらかったけど、内容が恐ろしく、刺さったので星5。
    せっかく自分の過ちに気づいたのに、結局変わることができなかったジョーン。人が心から変わることの難しさがよく分かった。自分の過ちに気づきかけても、最後には自分に甘えて気のせいだったかもってなってしまう。それが理解できてしまうのは自分も同じ経験があるから。
    解説で気付かされたけど、ジョーンをそのままにしておいた、夫ロドリーにも責任がある。
    周りに対して鈍感、自分の過ちに気づかないことの幸せさ。

    0
    2026年06月03日
  • 春にして君を離れ

    Posted by ブクログ

    アガサ・クリスティ、こんな小説も書くのですね。
    どうか、どうか、ジョージに救いを、と読みながら切に願うのは、自分が「ジョージ」だからなのだろうか…。
    ずっとドキドキしながら読み進んだ。

    こんな小説の書き方あるのか…という驚きと展開の面白さ、謎解きのスリルに、読み始めたら止まらなかった。

    こんな自分への気づきも確かにある。自分が自分の謎を解いていくミステリー。

    そして、謎解きだけで終わらないラスト。
    恐るべしアガサ・クリスティ。
    人間観察の鋭さに脱帽。まともに読んでないクリスティのミステリー群を読み直したいとも思う。

    あー、すごい小説ってまだまだたくさんあるのですね!

    0
    2026年06月02日
  • 未完の肖像

    Posted by ブクログ

    メアリ・ウェストマコット名義で出版された作品。
    メアリ・ウェストマコット名義で書かれた作品はクリスティの内面を反映しているように思う

    0
    2026年06月02日
  • 愛の旋律

    Posted by ブクログ

    クリスティが別名義メアリ・ウェストマコットの名前で発表した最初の長編作品
    ミステリ小説ではないので注意
    邦題の愛の旋律も良いが、原題のGiant’s Bread(巨人の糧)の方が作品を表していれる
    個人的に印象に残った登場人物はネル(エリナー)・ヴェリカーだ
    他の女性陣のジョーやジェーンが新時代の20世紀的な女性だとすると、彼女は19世紀的な女性なんだと思う


    0
    2026年05月31日
  • ブラック・コーヒー〔小説版〕

    Posted by ブクログ

    舞台をきっかけで知った作品。小説版から読んだけれど、戯曲が先なのね。読みながら舞台のシーンを思い出し、と思ったら舞台では出てこなかった場面や情報も含まれていて、さらに奥行きが広がった印象。
    果たして戯曲はどうなのか、これから読みます。

    0
    2026年05月11日
  • ビッグ4

    Posted by ブクログ

    今作はクリスティ作品の中では評価が低い
    要因は幾つか考えられるが、
    個人的には「アクロイド殺し」の次の長編なので期待値が高すぎたのでは?と考える
    前作「アクロイド殺し」出版後から今作が出版された1927年までにアガサ・クリスティにとって心労が重なる出来事があったのも要因の一つだろう
    最初の夫アーチボルト・クリスティ大佐の不倫と離婚問題、その後の失踪からしても今作を書いた当時アガサは一種のスランプ状態だったのではないか?
    そんな彼女に義兄キャンベル・クリスティが「短編をまとめて出版してみれば?」というアドバイスをして今作は書かれた。
    後年アガサが述べているが、ポアロは短編よりも長編向きた。
    そし

    0
    2026年03月04日
  • 愛の旋律

    Posted by ブクログ

    読み終わった後の感慨がすごくて戸惑っている。
    何箇所か読み直したりしている。

    原題は GIANT’S BREAD (巨人の糧)、邦題は 愛の旋律。読んだ感想としては、巨人の糧のほうがしっくりくる。愛の旋律が想像させる、優しい愛の物語ではない。

    主人公ヴァーノンにまつわる2人の女性が出てくるが、私はジェーンというキャクターが本当に好きになってしまっている!しっかり自分の人生を生きてきた、1人でも生きていける強い女性。依存的ではないし、愛を与えて、尽きない。
    もう一方のネルは、美人さんな上にネルなりに頑張っていて素敵。でもジェーンとは質が違う。ヴァーノンが救うのは最後にはネルで。でもそのために

    0
    2026年01月15日
  • 娘は娘

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    なぜかノン・シリーズばかり読み進めてしまう。母娘の積年の愛憎劇だけど結末は自立というのか、共依存が解消されて希望のある最後でよかった。作中貫かれていた使用人のイーディスの愛がありがたかった。

    0
    2025年12月27日
  • 黄色いアイリス

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    レガッタ・デーの事件
    バグダッドの大櫃の謎
    あなたの庭はどんな庭?
    ポリェンサ海岸の事件
    黄色いアイリス
    ミス・マープルの思い出話
    仄暗い鏡の中に
    船上の怪事件
    二度目のゴング
    以上を収録した短編集、
    パーカー・パイン物は初めて読んだ…。

    0
    2025年12月15日
  • ビッグ4

    Posted by ブクログ

    国際犯罪組織、ビッグ4とポアロの対決です。
    アクションシーンも登場します。
    ポアロの双子の兄弟とみなされる人物が登場しますが、本当に実在するのか怪しげです。

    0
    2025年08月14日
  • 火曜クラブ

    Posted by ブクログ

    1932年の作品。
    ミスマープル初登場作品、表題の「火曜クラブ」を含む短編集。

    ヘンリー卿が初めてミスマープルと出会い、この田舎の老嬢の慧眼に敬服するところが読みどころ。
    まさに安楽椅子探偵の真骨頂!
    楽しい珠玉の短編集です。
    訳者のあとがきも、クリスティ作品に深い考察を加えていて、他の作品と合わせて読むのが楽しくなる。
    この短編集がのちの長編につながる元になっているものもたくさんあって、あとから知るのも面白い。
    女優のジュリアや、お手伝いのグラディスなど。
    何度も何度も読み返したい、まさに
    ポケットに「火曜クラブ」を。

    0
    2025年02月07日